WorldShift Trade Watch 編集部 ・ 2026-08-02 更新 ・ 一般的な情報提供として整理しています
こんなメール・通知が届いていませんか?
- 意匠権の侵害の申し立て
- デザインの侵害に関する通知
- Design patent infringement
- Notice of Infringement (Design)
- Intellectual Property complaint
この申告は何か
意匠(米国ではDesign patent)の侵害申告とは、製品の外観・形状・装飾といったデザインを守る権利を持つ側が、「見た目がそっくりな商品が無断で売られている」とAmazonに申し立てる手続きです。機能や仕組みを守る実用特許とは異なり、対象は主に「見た目」です。似ているかどうかの評価は専門的で、一般論では結論が出ません。
なぜ来るのか
- 仕入れた商品の形状・デザインが、登録された意匠に似ていると受け取られた
- デザインを模倣した類似品・模倣品を扱っていると判断された
- 同じ見た目の商品を複数の出品者が扱っており、権利者が一括で監視している
- 本物であっても、権利者がデザインの保護を理由に出品を問題視した
届いた通知は、まず落ち着いて全文を確認することから。
特許(実用)と意匠の違い
| 特許(実用) | 意匠 |
|---|
| 守る対象 | 仕組み・機能 | 見た目・形状 |
| 近い概念 | 発明 | デザイン |
| 判断の軸 | 権利範囲に当たるか | 似ているか |
届いたら、まずやること
- 通知を保存する。件名・差出人・対象ASIN・記載された意匠番号(あれば)を控えます。
- 対象と論点を特定する。どの商品の、どの外観部分が似ているとされているかを把握します。
- 仕入れ経路を確認する。どこから仕入れた商品か、請求書や取引記録を整理します。
- Amazonの案内する窓口を確認する。アカウントヘルスの知的財産権に関する通知など、公式の経路から状況を確認します。
- 専門家に相談する。デザインが似ているかの評価や意匠の有効性は弁理士・弁護士の領域です。自己判断で断定せず相談を前提にします。
確認しておきたいこと
意匠案件で手元にそろえたい情報
- 申告に記載された意匠番号や権利者名(記載がある場合)
- 対象ASINと、その商品の外観がわかる画像
- 仕入れを示す請求書・取引記録
- 同じデザインの商品が他にも出回っている状況
やってはいけないこと
NG(注意)
- 「似ていない」と自己流で断定して、そのまま販売を続けること。
- 権利者に取り下げを迫るような連絡を、準備なく行うこと。
- 仕入れ経路があいまいなまま、証拠のない反論を提出すること。
- 「必ず解除できる」といった第三者の断定だけを頼りに進めること。
一般的な考え方として
意匠は「見た目」を守る権利で、実用特許(機能を守る権利)とは対象が違います。一般論としては、対象商品と仕入れ経路の事実を整理したうえで、似ているかどうかの判断や意匠の有効性の評価は弁理士・弁護士に委ねるのが安全とされています。
当社の並走
知的財産の申告は、事実の確認と手続きが肝心です。当社は一般的な情報提供でサポートします。判断に迷ったら一人で抱えず、まずご相談ください。なお個別の法的判断は、弁護士・弁理士等の専門家にご自身でご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供であり、個別の事案への対処法や法的判断を示すものではありません。知的財産に関する個別の判断・対応が必要な場合は、弁護士・弁理士等の専門家にご自身でご相談ください。実際の要件はAmazon公式ヘルプの最新情報に従ってください。