FDA食品安全ガイド

ハザード分析の基本──生物・化学・物理+EMAをどう見るか

解説ガイド | 出典:FSPCA / FDA(FSMA 予防管理規則)+当社(WorldShift)整理

食品安全計画の出発点がハザード分析だ。「自社製品に、どんな危険が、どの工程で起こり得るか」を洗い出し、予防管理が必要かどうかを判断する。評価するのは生物的・化学的・物理的ハザードと、経済的動機による不正(EMA)の4つの観点。

TOPIC
生物的
病原微生物など
TOPIC
化学的
アレルゲン・カビ毒・残留農薬・重金属など
TOPIC
物理的
金属・ガラス等の異物
TOPIC
EMA
経済的動機による不正(偽装・増量)

評価する4つの観点

「既知または合理的に予見可能なハザード」を、次の観点で洗い出します。

  • 生物的:サルモネラ・リステリア・大腸菌など病原微生物
  • 化学的食物アレルゲン、カビ毒、残留農薬、重金属、洗剤残留など(アレルゲンは化学的ハザードに含めて扱う)
  • 物理的:金属片・ガラス・硬質異物など
  • EMA(経済的動機による不正):増量・産地偽装など、利益目的で起こり得る不正
既知/予見可能なハザード:過去事例や知見から起こり得ると分かる危険。
アレルゲン:化学的ハザードとして扱う、特定の人に有害なたんぱく質等。
EMA:経済的動機による食品偽装・不正。

“起こりやすさ × 重大さ”で必要性を判断

洗い出したハザードごとに、起こる可能性起きたときの重大さを見て、予防管理が必要かを判断します。必要と判断したものは次のステップ(予防管理の4分類)で具体的な管理に落とします。

原料(特に輸入原料・農産物・スパイス等)はハザードが乗りやすく、サプライチェーン側の管理が論点になりがちです。分析の進め方は当社のFDAサポートで一緒に整理できます。

💡 実務のワンポイント

“自社製品で過去に起きた・他社で起きた”事例を集めると、予見可能なハザードが具体的に見えます。抽象論より事例ベースが速いです。

よくある質問

アレルゲンは何ハザード?
化学的ハザードとして扱います。米国の主要アレルゲン表示(ごま含む)とあわせて管理・表示を設計します。
全部のハザードに管理が要る?
いいえ。分析で『予防管理が必要』と判断したものに管理を設定します。判断の根拠を記録に残します。
EMAも見ないとダメ?
経済的動機による不正(増量・偽装等)も評価対象です。原料調達のリスクとして見ます。
一次情報は?
FDAの予防管理規則(ハザード分析)とFSPCAカリキュラムです。
📘 用語ミニ解説
  • ハザード分析:危険の洗い出しと管理要否の判断。
  • アレルゲン:化学的ハザードの一種。
  • EMA:経済的動機の不正。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

どこまでを『予見可能』とするかの線引きは迷うところ。当社は類似品の事例をもとに、漏れと過剰の両方を避けたハザード分析づくりを支援します。

本ガイドはFSPCA/FDAの公開情報をもとに当社が独自に平易化した解説です(教材本文の転載ではありません)。最新・正確な要件はFDA公式と専門家にご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。