市場トレンド

米Amazonの買い手は、アメリカ国内だけではない──1つのアカウントで欧州28か国にも出せる

2026年9月2日 | 出典:Amazonグローバルセリング(Amazon公式・日本)

Amazon輸出のいちばんの魅力は、売り場そのものの広さです。日本にいながら米国のAmazonへ出品でき、アカウントの取り方によってはヨーロッパの28か国の買い手にも同じ商品を出せます。国内だけを相手にしていたときと比べて、商品を見つけてもらえる相手の数が変わります。

Amazon輸出市場規模グローバルセリング米国AmazonJAPAN STORE
TOPIC
28か国
アカウント1つで届くヨーロッパの範囲
TOPIC
北米4か国
米国・カナダ・メキシコ・ブラジル
TOPIC
アジア太平洋・中東
オーストラリア、インド、UAE、サウジアラビア、エジプト
TOPIC
JAPAN STORE
JETROとAmazonによる日本企業の海外進出支援プログラム

買い手は「アメリカに住んでいる人」だけではない

Amazon公式サイト(日本)のグローバルセリングの案内には、日本の販売事業者が出品できる地域が並んでいます。北米は米国・カナダ・メキシコ・ブラジル。ヨーロッパは1つのアカウントで28か国。さらにアジア太平洋(オーストラリア、インド)と中東(アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト)が対象として挙げられています。

つまり「米国のAmazonに出す」という判断は、アメリカ国内の人だけに売ることと同じではありません。Amazonのストアを使う買い手は国境をまたいでいて、販売できる相手はその外側にも広がっています。

地域Amazon公式が挙げている対象
北米米国、カナダ、メキシコ、ブラジル
ヨーロッパアカウント1つで28か国のカスタマーにリーチ
アジア太平洋オーストラリア、インド
中東アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト

アカウント1つで届く範囲がある

ヨーロッパについて、Amazon公式は「アカウント1つで、ヨーロッパのAmazonストアを利用する28か国のカスタマーにリーチできます」と書いています。国ごとに別のアカウントを作らなくても、同じ出品が複数国の買い手の前に並ぶということです。

ただし北米とヨーロッパは別々の地域アカウントとして案内されています。世界中がひとつのアカウントでつながるわけではなく、地域ごとにまとまっている、という理解が実態に近いです。

日本の商品を後押しする仕組みもある

同じページでは、JETRO(日本貿易振興機構)とAmazonによる「JAPAN STORE」が、日本企業の海外進出を支援するプログラムとして紹介されています。案内されている対象はAmazon.com(米国)とAmazon.co.uk(英国)での販売支援です。

日本の商品を海外へ出すことは、個々の出品者だけが手探りでやっていることではなく、こうした公的機関と組んだ枠組みも用意されている、ということです。

売り場が広いことと、売れることは別

ここまでは「向き合える買い手の母数」の話です。実際に利益を残せるかどうかは別の設計になります。米国向けでは、誰が輸入者になるか(IOR)を決める必要があり、デミニミスが停止されている現在は、少額でも正式通関が前提です。手数料や配送料も採算に効きます。

売り場が広いことは出発点であって、結論ではありません。母数の話と採算の話は分けて考えるのが安全です。

この記事の用語

グローバルセリング:日本の販売事業者が、海外のAmazonストアへ出品するための仕組み。地域ごとにアカウントがまとまっている。
JAPAN STORE:JETROとAmazonによる、日本企業の海外進出を支援するプログラム。Amazon.com・Amazon.co.ukでの販売支援が案内されている。
FBA:フルフィルメント by Amazon。商品をAmazonの倉庫に預け、保管・梱包・配送・返品対応・カスタマーサービスを任せる仕組み。
デミニミス:小売価格が$800を超えない小口の輸入を、無税・簡易な手続きで通す米国の制度。国際郵便以外の手段で到着する貨物については停止されており、少額でも正式な輸入申告が必要になる。

よくある質問

欧州28か国に出すと、28通りの手続きが要りますか。
Amazon公式は「アカウント1つで28か国のカスタマーにリーチできる」と案内しています。出品アカウントの面ではまとまっていますが、税や表示など各国の制度面は別の話です。実際に広げる前に確認が要ります。
まず米国だけでも意味はありますか。
あります。この記事の要点は「米国に出した時点で、買い手は米国内に限られない」ことです。最初から複数地域へ広げる必要はありません。
この記事の数字はどこから来ていますか。
対象地域と28か国という数は、Amazon公式サイト(日本)のグローバルセリングのページに書かれている内容です。本文末尾にURLを載せています。
上記は2026年9月2日に確認しました。対象地域や条件はAmazonの案内が更新されることがあります。最新の内容は公式ページをご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。規制・手続き・各サービスの効果に関する記述も一般情報であり、成果や個別判断を保証するものではありません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報を、税務・通関の個別判断は税理士・通関業者等の専門家をご確認ください。