米Amazonの買い手は、アメリカ国内だけではない──1つのアカウントで欧州28か国にも出せる
Amazon輸出のいちばんの魅力は、売り場そのものの広さです。日本にいながら米国のAmazonへ出品でき、アカウントの取り方によってはヨーロッパの28か国の買い手にも同じ商品を出せます。国内だけを相手にしていたときと比べて、商品を見つけてもらえる相手の数が変わります。
買い手は「アメリカに住んでいる人」だけではない
Amazon公式サイト(日本)のグローバルセリングの案内には、日本の販売事業者が出品できる地域が並んでいます。北米は米国・カナダ・メキシコ・ブラジル。ヨーロッパは1つのアカウントで28か国。さらにアジア太平洋(オーストラリア、インド)と中東(アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト)が対象として挙げられています。
つまり「米国のAmazonに出す」という判断は、アメリカ国内の人だけに売ることと同じではありません。Amazonのストアを使う買い手は国境をまたいでいて、販売できる相手はその外側にも広がっています。
| 地域 | Amazon公式が挙げている対象 |
|---|---|
| 北米 | 米国、カナダ、メキシコ、ブラジル |
| ヨーロッパ | アカウント1つで28か国のカスタマーにリーチ |
| アジア太平洋 | オーストラリア、インド |
| 中東 | アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト |
アカウント1つで届く範囲がある
ヨーロッパについて、Amazon公式は「アカウント1つで、ヨーロッパのAmazonストアを利用する28か国のカスタマーにリーチできます」と書いています。国ごとに別のアカウントを作らなくても、同じ出品が複数国の買い手の前に並ぶということです。
ただし北米とヨーロッパは別々の地域アカウントとして案内されています。世界中がひとつのアカウントでつながるわけではなく、地域ごとにまとまっている、という理解が実態に近いです。
日本の商品を後押しする仕組みもある
同じページでは、JETRO(日本貿易振興機構)とAmazonによる「JAPAN STORE」が、日本企業の海外進出を支援するプログラムとして紹介されています。案内されている対象はAmazon.com(米国)とAmazon.co.uk(英国)での販売支援です。
日本の商品を海外へ出すことは、個々の出品者だけが手探りでやっていることではなく、こうした公的機関と組んだ枠組みも用意されている、ということです。
売り場が広いことと、売れることは別
ここまでは「向き合える買い手の母数」の話です。実際に利益を残せるかどうかは別の設計になります。米国向けでは、誰が輸入者になるか(IOR)を決める必要があり、デミニミスが停止されている現在は、少額でも正式通関が前提です。手数料や配送料も採算に効きます。
売り場が広いことは出発点であって、結論ではありません。母数の話と採算の話は分けて考えるのが安全です。
