日本製品が海外で選ばれる理由は、3つに分けて考えると整理できる──品質、文化、入手しにくさ
海外の買い手が日本の商品を選ぶ理由は、ひとつではありません。混ぜて考えると打ち手がぼやけるので、この記事では3つに分けて整理します。どの理由で選ばれているかによって、見せ方も競合の相手も変わるからです。
理由1:品質や使いやすさへの信頼で選ばれる
ひとつ目は、品質や使いやすさへの信頼です。多少価格が高くても「日本製だから」を重視する買い手がいます。この理由で選ばれている商品は、価格の安さで並べられると弱くなり、作りの説明が効きます。素材、加工、耐久性、どこで作られたか。写真と説明文で伝わる情報がそのまま判断材料になります。
逆にいうと、同じ機能の安い商品と同じ土俵で見せてしまうと、この理由は買い手に届きません。
理由2:日本文化の人気が、そのまま商品の需要になる
ふたつ目は、アニメ・ゲーム・ホビーなど日本文化そのものの人気です。作品やキャラクターのファンが、関連する商品を探しています。日本限定の商品や公式グッズを求める人もいます。
この理由で選ばれる商品は、探されるきっかけが作品側にあるのが特徴です。買い手はすでに欲しいものが決まっていることが多く、勝負どころは「見つけてもらえるか」と「本物であることが伝わるか」に寄ります。
理由3:日本では普通に買えても、海外では手に入りにくい
3つ目は入手性です。日本の店で普通に買える商品が、海外では扱いがなかったり、あっても遠回りしないと買えなかったりします。日本へ頻繁に旅行できない人にとって、通販は現実的な入手経路です。
Amazon公式サイト(日本)では、JETROとAmazonが日本企業の海外進出を支援する「JAPAN STORE」というプログラムが案内されています。日本の商品を海外の買い手へ届ける流れは、個々の出品者だけの動きではありません。
出品者から見ると、どう効いてくるか
3つの理由は、商品ごとにどれが効いているかがちがいます。品質で選ばれている商品を値段で売ろうとしたり、ファンが探している商品を一般的な説明文で出したりすると、選ばれる理由と見せ方がずれます。
ここでは「理由が3つに分かれる」ところまでを扱います。実際にどのカテゴリが伸びているかという需要側のデータは、別の記事で扱っています。
