
サイズと重さを見落とすと、FBA手数料で利益が消える。仕入れ前に見る場所と、1個あたりいくら残るかの出し方
Amazonで商品を探していると、「仕入れ値が安い」「販売価格も高い」「これなら利益が出そう」と思える商品が見つかることがあります。
ところが、実際に販売してみると、思っていたほど利益が残らない。その原因の1つが、商品のサイズや重さによって変わる手数料です。特にAmazonのFBAでは、サイズと重さで手数料が大きく変わるため、大きい商品や重い商品ほど、利益が手数料に消えていきます。
では、仕入れる前に、サイズと重さのどこを見ておけばいいのでしょうか。
「仕入れ前に、サイズと重さのどこを見ておくべきですか?」
この記事では、サイズと重さで変わるAmazonの手数料と、仕入れ前に確認する場所、そして利益の正しい出し方を、Amazon輸出の実務の視点で整理します。
売値と仕入れ値だけでは、利益は分からない
Amazonで利益を判断するとき、「販売価格 − 仕入れ価格」だけを見てしまうのが、利益が消えるいちばんの原因です。実際には、そこからさらに引かれるものがたくさんあります。
そして、その引かれるものの多くが、商品のサイズと重さで変わります。大きい商品や重い商品ほど、FBAの手数料も、国際送料も上がりやすく、見た目以上に利益を圧迫します。
つまり、「高く売れる商品=利益が多く残る商品」ではありません。利益は、引くものをすべて足して、販売価格から引いたあとに1個あたりいくら残るかで判断します。
そのためにやることは、次の3つです。
まずは、サイズと重さでどんな費用が変わるのかを見ていきます。
サイズと重さで変わるAmazonの費用
Amazonで販売するときに、サイズと重さで変わる主な費用は次のとおりです。
| 費用 | 何で決まるか | 大型商品で起きやすいこと |
|---|---|---|
| FBA配送代行手数料 | サイズ区分と発送重量(米国では販売価格帯でも変わる) | 大型の区分に入ると、1個あたりの手数料が大きく上がる |
| 在庫保管手数料(月額) | 商品の体積(立方フィート) | 売れるまでの間、大きい分だけ毎月の保管料がかさむ |
| FBAへの納品の費用 | サイズ・重さ・納品先の数など | 納品にかかる費用も上がりやすい |
| 国際送料(Amazon輸出の場合) | 実際の重さと、箱の大きさから計算する重さ | 軽くても箱が大きいと、送料が高くなる |
※手数料の区分や金額は変わることがあります。最新の内容はセラーセントラルで確認してください。
販売手数料は販売価格に対する割合で決まりますが、それ以外の多くはサイズと重さで決まる「固定の費用」です。販売価格が安い商品ほど、この固定の費用が利益に占める割合は大きくなります。
仕入れ前に見る場所:梱包後のサイズと重さ
仕入れる前に確認するのは、次の3つです。
①梱包後のサイズ(長さ・幅・高さ)
商品そのものではなく、実際に発送する状態の大きさを見ます。箱や緩衝材まで含めた、長さ・幅・高さを確認します。
米国Amazonでは、サイズはインチで判定されます(1インチ=2.54cm)。商品ページの寸法がセンチで書かれていても、インチに換算して確認します。
②梱包後の重さ
商品本体だけでなく、梱包後の重さを確認します。米国Amazonでは重さはポンド・オンスで判定されます(1ポンド=約454g)。
③寸法重量(軽くて大きい商品は要注意)
FBAでは、実際の重さに加えて、箱の大きさから計算する「寸法重量」が使われる区分があります。米国AmazonのFBAでは、次の式で計算します。
寸法重量の計算式(米国Amazon FBA)
寸法重量(ポンド)= 長さ × 幅 × 高さ(インチ)÷ 139
実際の重さより寸法重量のほうが重ければ、寸法重量で手数料が決まることがあります。ぬいぐるみや軽いクッションのように、軽いのに箱が大きい商品は、思った以上に手数料が高くなります。
見落としやすいのが、サイズ区分の境目ぎりぎりの商品です。商品そのものは標準の区分に収まっていても、梱包材を足しただけで大きい区分に上がり、手数料が一気に跳ね上がることがあります。境目に近い商品は、梱包の仕方まで含めて確認しておきます。
FBA料金シミュレーターで手数料を確認する
サイズと重さが分かったら、次は手数料の確認です。Amazonには、FBAを使ったときの手数料と利益の目安を無料で計算できるFBA料金シミュレーターがあります。米国Amazonでは「Revenue Calculator」という名前です。
FBA料金シミュレーターの使い方
使い方の流れは、次のとおりです。
- 商品を検索する
ASINや商品名などで検索します。既存の商品なら、梱包サイズなどの情報が表示されます。 - 販売価格・サイズ・重さを確認・入力する
梱包後のサイズと重さに合っているかを確認し、違っていれば入力し直します。 - 手数料を確認する
販売手数料とFBA配送代行手数料などが表示されます。納品の費用を入れて見積もることもできます。
大切なのは、「仕入れてから確認する」のではなく、「仕入れる前に確認する」ことです。仕入れてから手数料の高さに気づいても、その在庫はもう戻せません。
ただし、FBA料金シミュレーターで分かるのは、Amazonで販売するときの手数料までです。Amazon輸出では、これに日本から米国までの国際送料や関税も加わります。
引くものを足して、1個あたりいくら残るかを出す
利益を出すときは、引くものをすべて足してから、販売価格から引きます。Amazon輸出なら、引くものは次のとおりです。
たとえば、次の2つの商品を比べてみます。
| 項目(1個あたり) | 商品A(大きい) | 商品B(小さい) |
|---|---|---|
| 販売価格 | 5,000円 | 4,000円 |
| 仕入れ価格 | −2,000円 | −2,000円 |
| 販売手数料 | −750円 | −600円 |
| FBA配送代行手数料 | −700円 | −300円 |
| 国際送料・関税 | −450円 | −80円 |
| 保管手数料 | −100円 | −20円 |
| 1個あたりに残る金額 | 1,000円 | 1,000円 |
販売価格だけを見れば、商品Aのほうが魅力的に見えます。しかし、引くものを足して引いたあとに残る金額は同じです。
さらに、商品Aのほうが大きいぶん、保管にも発送にも手間がかかり、売れ残ったときの保管料の負担も大きくなります。この場合、商品Bのほうが扱いやすい商品と言えます。
商品を比べるときは、「いくらで売れるか」ではなく「1個売れたらいくら残るか」で比べることが大切です。
仕入れ判断は「売れるか」と「残るか」をセットで
ここまでの内容を、仕入れ判断の流れにまとめると次のようになります。
- 商品を探す
- 販売価格と、売れ行きを見る
- 仕入れ価格を見る
- 梱包後のサイズ・重さ・寸法重量を見る
- FBA料金シミュレーターで手数料を確認し、国際送料・関税も足す
- 1個あたりに残る金額を出す
- 残る金額に納得できれば、仕入れを検討する
商品リサーチでは、「売れている商品」を探すだけでは十分ではありません。売れ行きとあわせて、サイズ・重さを含めた費用を引き、最後に利益が残るかまで見て、はじめて仕入れの判断ができます。


「売れて、利益が残る商品」を探す
米AmazonリサーチツールPROFiNDER
販売手数料・FBA手数料・国際送料・米国の関税まで引いた1個あたりの手残りを、仕入れる前に表示。送料は物流代行の実際の出荷実績から出した数字が初期値で入るので、サイズと重さによる送料も見落としません。
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まとめ
Amazonでは、販売価格と仕入れ価格だけで利益を判断しないことが大切です。サイズと重さは、次の費用に直接影響します。
- FBA配送代行手数料(サイズ区分と発送重量(米国では販売価格帯でも変わる)で決まる)
- 在庫保管手数料(体積で決まる)
- 国際送料・納品の費用(重さと箱の大きさで決まる)
仕入れる前に、梱包後のサイズ・重さ・寸法重量 → FBA料金シミュレーターで手数料 → 国際送料・関税 → 1個あたりに残る金額まで確認しておきましょう。
よくある質問
仕入れ前に、サイズと重さのどこを見ておくべきですか?
商品そのものではなく、梱包したあとの長さ・幅・高さと重さを見ます。米国Amazonではインチとポンドで判定されるため、単位を換算して確認します。軽くて大きい商品は、実際の重さではなく寸法から計算した重さ(寸法重量)で手数料が決まることがあります。
FBA手数料は、サイズと重さでどう変わりますか?
FBA配送代行手数料は、商品のサイズ区分と発送重量(米国では販売価格帯でも変わる)で決まります。区分が大きくなるほど、重くなるほど手数料は上がり、大型商品の区分に入ると大きく上がります。保管手数料も商品の体積で決まるため、大きい商品ほど高くなります。
FBA料金シミュレーターとは何ですか?
Amazonが無料で提供している、FBAを使ったときの手数料と利益の目安を計算できるツールです。米国では「Revenue Calculator」という名前で、ASINなどで商品を検索し、販売価格やサイズ・重さを入れると、販売手数料やFBA配送代行手数料を確認できます。
寸法重量とは何ですか?
商品の体積から計算する重さのことです。米国AmazonのFBAでは、長さ×幅×高さ(インチ)÷139で計算し、実際の重さより寸法重量のほうが重い場合は、寸法重量で手数料が決まる区分があります。軽くて大きい商品ほど注意が必要です。
1個あたりの利益は、どう計算すればいいですか?
販売価格から、仕入れ価格、販売手数料、FBA配送代行手数料、保管手数料、国際送料・関税などをすべて引いて計算します。売値ではなく、全部引いたあとに1個あたりいくら残るかで、商品を比べます。

米Amazon輸出コンサルティング
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