12.5%は一律ではない

【2026年9月時点】日本からアメリカへの輸出関税|一般関税+301条で12.5%になる仕組みと、HTSコードでの確認方法

公開日 最終更新日

日本からアメリカへ送る商品の関税は、いま何%なのか。「日本からなら12.5%」と聞いたけれど、本当にすべての商品がそうなのか——。

「日本からなら12.5%」ではありません。HTSコード(米国の関税率表の分類番号)ごとに、どの措置がかかるかが変わります。

「日本からアメリカへの輸出関税は、どう決まるの?」

この記事では、2026年9月時点の米国政府の公表内容にもとづいて、一般関税と301条関税で12.5%になる仕組み、12.5%にならない商品、232条など別の措置、仕入れる前の確認の順番を整理します。

2026年9月時点で、日本から米国へ輸出する商品の関税は、HTSコードによって決まる一般関税(MFN税率)だけで決まるとは限りません。2026年7月24日から、日本を含む60か国・地域を対象とした通商法301条にもとづく追加関税が始まっています。関税のルールがこれまでどう変わってきたか、どの時点の情報を信じるかは、アメリカの関税ルールの変化の記事で解説しています。

アメリカの関税ルールの変化アメリカの関税ルールは数か月おきに変わる。相互関税からその後の追加関税までの流れと、どの時点の情報を信じるかの確かめ方

日本産品は「一般関税+301条」を合わせて12.5%になる仕組み

日本産品については、原則として一般関税と301条関税を合わせて12.5%となる仕組みが導入されています。単純な上乗せではなく、一般関税との合計を12.5%に調整する形です。

「すべての商品が12.5%」という意味ではない

一般関税(MFN)301条関税合計
0%12.5%12.5%
5%7.5%12.5%
15%0%15%(一般関税のまま)

一般関税率が12.5%未満なら、合わせて12.5%になります。一般関税率が12.5%以上なら、301条関税は0%で、一般関税のままです。また、対象外となる商品もあるため、すべての商品に一律で12.5%がかかるわけではありません。

232条関税など、商品によって別の措置がある

鉄鋼・アルミニウム・銅、自動車・自動車部品、ドローンなど、一部の商品には通商拡大法232条にもとづく別の関税措置があります。301条関税でも、232条の対象品目などには適用除外が設けられているため、「日本から輸出するから12.5%」だけでは判断できません。

例えば、2026年9月3日から適用されたドローン関連の232条関税では、日本産品について一般関税を含めて15%を超えない、という別のルールが設定されています。ただしこれは、重要な部品や技術のほぼすべてが日本・米国などの原産であることを、輸入者が証明した場合に適用されるものです。鉄鋼・アルミ製品の分類の考え方は、Section 232のANNEX分類の記事で解説しています。

Section 232のANNEX分類Section 232のANNEX分類とは?鉄鋼・アルミ製品の追加関税を判断する基本

仕入れる前に、HTSコードといまの関税措置を確認する

関税率が変われば、同じ仕入れ価格・販売価格でも、実際に残る利益が変わります。仕入れてから想定以上の関税が発生しないように、次の順番で確認してから利益を計算します。

仕入れる前の確認の順番

  1. HTSコードから一般関税率を確認する
  2. 301条・232条などの追加関税がかかるかを確認する
  3. 適用除外がないかを確認する
  4. その税率で利益を計算する

関税が想定より高い・前回と違うときに明細で確かめる方法は関税が想定より高いときの記事、課税の内容に誤りがあるときの異議申立ては関税の異議申立ての記事、追加関税で販売前の支出が増えるときの資金は追加関税と仕入れ資金の記事で解説しています。

関税が想定より高いとき関税が想定より高い・前回と違う?HTSコード・税率・申告価格を関税の明細で確かめ、利益計算に反映する方法 関税の異議申立て関税がおかしい・高い?請求内訳(課税内容)の確認から、米国の異議申立て(protest)までの流れ 追加関税と仕入れ資金追加関税で販売前の支出が増える?Amazon輸出で見直したい仕入れ資金

まとめ

日本からアメリカへの関税は、HTSコードごとに確認するのが基本です。

  • 2026年7月24日から、日本を含む60か国・地域に301条の追加関税が始まっている
  • 日本産品は、一般関税と合わせて12.5%に調整される
  • 一般関税が12.5%以上なら、301条関税は0%
  • 232条の対象品目など、別の措置や適用除外がある
  • 仕入れる前に、HTSコード→追加関税→適用除外→利益計算の順に確認する

始める前に押さえておきたいことの全体は、始める前に知っておきたい6つのポイントの記事で解説しています。

始める前に知っておきたい6つのポイント米国Amazon輸出を始める前に知っておきたい6つのポイント|アカウント・リサーチ・規制・関税・リードタイム・外注

よくある質問

日本から送る商品は、すべて12.5%になりますか?

なりません。一般関税率が12.5%以上の商品は301条関税が0%となり、一般関税のままです。また、232条など別の措置が適用される商品や、対象外の商品もあります。

関税率は、どこで確認できますか?

商品のHTSコードから確認します。品目名だけでは判定できないため、個別の判断は通関業者などの専門家に確認してください。

税率は、今後も変わりますか?

変わることがあります。制度そのものが変わることもあるため、仕入れのたびに最新の内容を確認します。この記事は2026年9月時点の内容です。

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税率・制度は、米国政府が公表している内容(USITCの米国関税率表、連邦官報に掲載された大統領布告)にもとづく2026年9月時点の整理です。税率・制度は変わることがあり、実際の適用は商品のHTSコードと申告の内容によって違います。個別の判断は、通関業者などの専門家に確認してください。