
通関手数料は1個あたりいくら?小口で送ると割高になる理由と、まとめ方で1個あたりの費用を下げる考え方
売れた商品を、1個ずつクーリエでアメリカへ送っていた。少額の荷物なら関税はかからない、という前提で値段を決めていた。ところが最近の請求書を見ると、関税のほかに、通関の手数料が毎回のように載っている。1個あたりに直してみると、思っていたより利益が残っていない——。
少額の荷物でも、関税と通関の費用がかかる前提で考える必要があります。そして、1件ごとにかかる費用は、送り方によって1個あたりの重さが大きく変わります。
「小口で送ると、1個あたりいくら通関の費用がかかるの?どうすれば下げられるの?」
この記事では、関税と通関手数料の違いと、1件ごとにかかる費用を1個あたりに直す考え方、まとめて送るときに下がる費用と下がらない費用を整理します。
小口の通関の費用を考えるときの考え方
小口で送ると割高になるのは、商品の単価が低いからではありません。1件ごとにかかる費用を、少ない個数で負担しているからです。
そのため、通関の費用は「関税」と「1件ごとにかかる手数料」に分けて考え、まとめ方で1個あたりを下げられる費用はどれかを見ることが大切です。
やること
アメリカでは、少額の荷物も免税にならない
米国では、2025年8月29日から、全世界を対象に800ドル以下の少額貨物の免税措置(デミニミス)が停止されています(2026年10月時点)。「少額だから免税」とは考えられなくなりました。
ただし、実際の関税は、商品・原産国・適用される免除などによって異なります。アメリカ以外の国へ送る場合も、その国の通関のルールを確認しましょう。
少額・少量の発送でも、関税や通関の費用を含めて利益を計算する必要があります。「安い商品だから関税を考えなくてよい」という前提は、見直しましょう。
アメリカの関税のルールがどう変わってきたかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
関税ルールの変わり方を詳しく解説アメリカの関税ルールは数か月おきに変わる。相互関税からその後の追加関税までの流れと、どの時点の情報を信じるかの確かめ方
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関税と、クーリエ・通関業者の手数料は別
通関の費用というと関税を思い浮かべがちですが、関税と、クーリエ・通関業者の手数料は別のものです。請求書では、送料以外に何が請求されているかを確認します。
| 請求されることがある項目 | 何に対してかかるか |
|---|---|
| 関税 | 商品の価格・分類・原産国などに応じてかかる税金 |
| 通関手数料 | 通関の手続きに対して、クーリエや通関業者に払う費用 |
| 関税の立替手数料 | 関税をクーリエなどが立て替えて払ったことに対する費用 |
| 追加申告の費用 | 追加の申告や書類が必要になった場合の費用 |
| 税関の手数料(MPF) | 米国税関に払う手数料。輸入申告1件ごとにかかり、2,500ドル以下の簡易な申告は1件あたり定額(電子申告で2.77ドル)、2,500ドルを超える正式な申告では申告価格の0.3464%(最低34.58ドル・最高670.86ドル。いずれも2026年10月1日から) |
※項目の名前や有無は、クーリエ・通関業者によって異なります。
このうち手数料は、発送の件数に応じてかかることがあります。ここが、小口で送ると割高になる原因です。
1件ごとの費用は、少量の発送ほど1個あたりが重くなる
費用が発送1件ごとにかかる場合、1件に入れる個数が少ないほど、1商品あたりの負担が大きくなります。
たとえば、仮に1発送につき固定費が2,000円かかるとします。1個で送れば1個あたり2,000円、10個まとめれば1個あたり200円です。
※1発送の固定費を2,000円とした説明用の例で、実際の料金ではありません。
商品の単価を見直す前に、1回の発送に何個入れているかを見ると、1個あたりの費用を下げる余地が見えてきます。
費用がかかる単位は「1個」とは限らない
通関の費用がかかる単位は、商品1個や箱1個とは限りません。たとえば、次のような単位で課金される場合があります。
- 送り状単位:1つの送り状(伝票)ごとにかかる
- 輸入申告単位:1回の輸入申告ごとにかかる
- 申告する品目数:申告する品目が増えるほどかかる
また、最低料金が決まっていることもあります。少量の発送では、最低料金がそのまま1件の費用になることがあります。どの単位でいくらかかるかは、見積もりで確認しましょう。
まとめても、関税が安くなるとは限らない
まとめて送ると1個あたりの費用は下がりますが、すべての費用が下がるわけではありません。まとめることで分散できる手数料と、商品の価格・分類などに応じてかかる関税は、分けて考えます。
まとめ方で下げられるのは、1件ごとにかかる手数料です。関税は、まとめ方ではなく、商品ごとの申告価格と適用される税率で決まります。
なお米国では、1件の価格が2,500ドルを超えると正式な申告に切り替わり、税関の手数料(MPF)が価格に応じてかかるようになります(最低34.58ドル)。まとめるほど必ず下がるとは限らないので、2,500ドルをまたぐときは見積もりで確認しましょう。
日本からアメリカへの輸出にかかる、現在の関税率と確認方法は、こちらのページで詳しく解説しています。
現在の関税率と確認方法を詳しく解説【2026年9月最新版】日本からアメリカへの輸出関税|現在の関税率と確認方法
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まとめて納品したら、費用を商品ごとに配分する
FBA向けに複数の商品をまとめて納品する場合も、実際の請求額を商品ごとに配分しましょう。まとめて払った費用を商品ごとに分けないと、どの商品で利益が出ているのかが分からなくなります。
| 費用 | 商品ごとに分ける基準 |
|---|---|
| 国際送料・通関の手数料など | 重量・体積・数量など、その費用がかかる理由に合った基準で配分する |
| 関税 | 商品ごとの申告価格と、適用される税率にもとづいて計算する |
| 1個あたりの利益 | 売上から、商品の原価と、配分した費用・関税をすべて引いて確認する |
すべての費用を足したうえで、利益が残るかを確認することが大切です。


関税と送料を引いた利益を、仕入れる前に
米AmazonリサーチツールPROFiNDER
商品ごとに米国の関税率を当てて、国際送料(見込み)と関税を引いた1個あたりの利益を仕入れる前に確認できるので、少額の荷物にも関税がかかる今のルールで、利益の見込みを立てられます(232条などの追加関税は利益の計算に含めず、かかる可能性がある商品に印を表示します)。
PROFiNDERを見る →まとめ
小口で送ると割高になるのは、1件ごとにかかる費用を、少ない個数で負担しているからです。
- 米国では2025年8月29日から、800ドル以下の少額貨物の免税措置(デミニミス)が停止されている。少額でも関税と通関の費用を含めて利益を計算する
- 関税と、クーリエ・通関業者の手数料は別。請求書で、送料以外に何が請求されているかを確認する
- 費用が1件ごとにかかる場合、少量の発送ほど1個あたりの負担が大きくなる
- 費用がかかる単位は、送り状・輸入申告・品目数などさまざま。最低料金も含めて見積もりで確認する
- まとめて分散できるのは手数料。関税は、まとめても安くなるとは限らない
- 米国では、1件の価格が2,500ドルを超えると正式な申告になり、税関の手数料(MPF)の最低額が34.58ドルに上がる
- まとめて納品したら、送料・手数料は重量・体積・数量などで、関税は商品ごとの申告価格と税率で配分し、利益が残るかを確認する
よくある質問
通関手数料と関税は、何が違いますか?
関税は、商品の価格・分類・原産国などに応じてかかる税金です。通関手数料は、通関の手続きに対してクーリエや通関業者に払う費用です。請求書では、別の項目として確認します。
少額の荷物なら、アメリカで関税はかかりませんか?
米国では、2025年8月29日から、全世界を対象に800ドル以下の少額貨物の免税措置(デミニミス)が停止されています。少額でも関税がかかる前提で計算します。実際の関税は、商品・原産国・適用される免除などによって異なります。
小口で送ると、1個あたりの通関の費用はいくらになりますか?
1件ごとにかかる固定費を、1件に入れた個数で割って考えます。仮に1発送の固定費が2,000円なら、1個で送ると1個あたり2,000円、10個まとめると1個あたり200円です(説明用の例で、実際の料金ではありません)。
まとめて送れば、関税も安くなりますか?
安くなるとは限りません。まとめることで分散できるのは、1件ごとにかかる手数料です。関税は、商品の価格・分類などに応じてかかります。
通関の費用は、どの単位でかかりますか?
業者によって違います。送り状単位、輸入申告単位、申告する品目数などで課金される場合があり、最低料金が決まっていることもあります。見積もりで確認します。

米AmazonFBA納品代行サービス SLC
FBAへの納品をまとめて任せて、
商品ごとの詳細も手元にそろう。
SLCでは、発送のたびに輸出許可書・インボイス・納品プランごとの商品詳細を共有しています。送料や通関の費用を商品ごとに配分するときも、納品プランごとの商品詳細をもとに確認できます。最新の輸出ルールに沿って発送します。送り方や書類で迷う点は、担当スタッフに確認できます。
- 輸出許可書・インボイス・納品プランごとの商品詳細を常に共有
- 最新の輸出ルールに沿って発送
- インボイスの作成(HSコードの記載を含む)に対応

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