売れない在庫どう現金化?国内と海外の出口を比べる

売れない在庫はまとめて買い取ってもらえる?在庫買取から海外での売り切りまで、国内・海外の出口で現金化する判断基準

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在庫の一覧を開くと、何か月も動いていない商品がいくつか残っている。値下げをしても反応がない。物販を続けていれば、誰にでも一度は訪れる場面です。

そんなとき、多くの方が考えるのが次のようなことです。

「売れない在庫を、どこかでまとめて買い取ってもらえないだろうか」

在庫の出口については、国内のせどりをしている方からも、Amazon輸出など海外に販売している方からも、同じように相談を受けてきました。ただ、海外に販売している場合は、在庫が日本にあるとは限らないところが、国内の物販と大きく違います。

この記事では、売れない在庫を現金化する出口を「国内で消化する」「海外で消化する」の2つに分けて整理し、どれを選ぶべきかの判断基準をお伝えします。記事の最後には、実際の買取先・販売先・処分先を国内・海外あわせて31件まとめた「売れない在庫の出口リスト」もご用意しています。

買い取ってもらえる。出口は「国内」と「海外」の2つ

結論からお伝えすると、売れない在庫はまとめて買い取ってもらうことができます。在庫買取業者やジャンルの専門店に売るほか、まとめ売りなど、「普通に売る」以外の出口もいくつもあります。

そのうえで、出口は大きく「国内で消化する」か「海外で消化する」かの2つに分かれます。

  • 国内で消化:在庫買取業者、専門店の買取、国内でのまとめ売りなど
  • 海外で消化:現地で値下げして売り切る、現地でまとめて売却するなど

国内で物販をしている方は、国内の出口から選べば十分です。一方、海外物販の在庫が海外の倉庫にあるなら、日本に戻すコストを考えると、まず海外で消化するほうが有利なことが多い、というのが実務での答えです。

どちらを選ぶにしても、判断の軸は1つです。持ち続けた場合と手放した場合を、「いま手元に戻る額」という同じ土俵で比べること。判断の流れは次のとおりです。

判断は「いま手元に戻る額」で比べる

売れない在庫を手放すかどうかで迷ったとき、よくある失敗が「販売価格」と「買取額」をそのまま比べてしまうことです。

販売価格は「いつか売れたときの額」、買取額は「いますぐ戻る額」なので、そのままでは比べられません。両方を「手数料や送料を引いて、いま手元に戻る額」にそろえ、戻る時期と一緒に比べます。

持ち続ける場合手放す場合
戻る額見込み販売価格 − 販売手数料・送料 − 売れるまでの保管料 − 値下げ分売却額・買取額 − 送料・手数料(海外の在庫なら、日本に戻す費用も)
戻る時期売れたとき(いつになるかは分からない)早い
見落としやすい点売れ残るかもしれない。その間、資金は次の仕入れに使えない査定や売却額が想定より低くなることがある
これまでの経験から

売れない在庫を手放せない方の多くは、「仕入れ値より安く売ると損をする」と考えています。でも、仕入れ値はもう戻ってこないお金です。比べるべきなのは仕入れ値ではなく、これから手元に戻る額です。この見方に切り替えるだけで、判断はずっと早くなります。

国内で消化する出口と、海外で消化する出口

比べ方が分かったら、次は出口の選択肢です。在庫がどこにあるかで、使える出口が変わります。

国内国内で消化する出口

在庫が日本にある場合に使える4つの出口:01 在庫買取業者に一括で売る(まとめて引き取ってもらえ現金化が早い、価格は低めになりやすい。数量が多い在庫、ジャンルがばらばらの在庫、法人の在庫向け)、02 ジャンルの専門店で買い取ってもらう・店頭・宅配(相場を知っているのでジャンルによっては高く買い取ってもらえる。ホビー、ゲーム、ブランド品など専門店があるジャンル向け)、03 販路を変えてまとめ売りする(フリマやオークションでセットにして売る、手間はかかるが価格は残りやすい。単品では動かないがセットなら需要がある商品向け)、04 仕入れ先に返品・交換を相談する(条件が合えば仕入れ値に近い額で戻る、できるかは取引条件しだい。メーカーや問屋から仕入れた商品向け)

特にホビー系の商品は、専門店への店頭持ち込み買取で、Amazonなどで販売するのと大差ない買取額がつくケースもあると言われます。ジャンルに合った買取先を探すだけで、戻る額が大きく変わることがあります。

海外海外で消化する出口

海外の倉庫にある在庫を現金化する4つの出口:01 現地で値下げして売り切る(日本に戻す費用がかからない、販売手数料はかかるが現金化までが早い。値下げすれば需要がある商品向け)、02 現地でまとめて売却する(Amazonにも在庫をまとめて売却する仕組みがある、戻る額は小さいが手間が少ない。値下げしても動かない商品向け)、03 ほかの海外の販路でも売る(同じ在庫をほかの販売先の注文にも出荷できる仕組みを使う。別の販路なら需要がある商品向け)、04 現地で処分する(現金にはならないが保管料がかかり続けるのを止められる。ほかの出口がなく持つほど損が増える在庫向け)

※Amazonの一括売却や他販路への出荷の仕組みは、利用できる条件が変わることがあります。最新のセラーセントラルで確認してください。

海外物販の在庫は、まず「海外で消化」を考える

海外の倉庫にある在庫は、国内の専門店で高く買い取ってもらえるとしても、日本に戻すまでに返送の手数料・国際送料・時間がかかります。この費用を差し引くと、国内の買取は思ったほど有利にならないことが多いのです。

3つの出口で「戻る額」を比べる

米国のFBA倉庫に、月に1個しか売れないホビー商品が10個残っている例で比べてみます。

比べる項目持ち続ける海外で値下げして売り切る日本に戻して専門店で買取
1個あたりの価格6,000円4,000円買取 3,000円
10個分の金額60,000円40,000円30,000円
差し引くもの手数料・送料 20,000円
保管料 6,000円
手数料・送料 15,000円
保管料 2,000円
返送・国際送料 12,000円
国内送料 1,000円
手元に戻る額34,000円23,000円17,000円
戻る時期約10か月かけて約3か月1〜2か月

国内の専門店の買取額は1個3,000円とそれなりでも、日本に戻す費用を引くと、手元に戻る額は17,000円まで下がります。海外で値下げして売り切れば23,000円が約3か月で戻るので、この例では海外で消化するほうが有利です。

持ち続ければ34,000円になる可能性はありますが、それは「10か月かけて、全部売れたら」の話です。差の11,000円のために資金を7か月長く止めておくか、23,000円を早く回収して回転の速い商品に回すか、という判断になります。

国内で消化するほうが有利になる場合

ただし、次のような場合は国内で消化するほうが有利になることもあります。

  • 在庫がまだ日本にある(発送前、国内の倉庫にある)
  • 国内の専門店で、販売価格に近い額で買い取ってもらえる商品
  • 数量がまとまっていて、日本に戻す1個あたりの費用が小さくなる

いずれの場合も、出口ごとに「いま手元に戻る額」と「戻る時期」を並べて決めれば迷いません。

海外で値下げして売り切ると決めたら、まずはどの在庫が、どのくらいの期間動いていないかを洗い出すところから始めます。

数値と折れ線が並ぶ分析画面

滞留在庫を見つけて、売り切る

米AmazonリサーチツールPROFiNDER

30日・60日・90日と動いていない在庫をすぐに抽出し、まとめて値下げまで。海外で売り切るための作業を、ひとつの画面で進められます。

PROFiNDERを見る →

国内で買い取ってもらうときのポイント

国内の在庫買取業者や専門店に依頼すると決めたら、次の点を確認します。

  1. 複数の買取先で見積もりを取る
    同じ在庫でも、買取先によって査定額は大きく違います。最低でも2〜3社は比べます。
  2. ジャンルに強い買取先を選ぶ
    そのジャンルの相場を知っている専門店や業者のほうが、高く評価してくれやすくなります。
  3. まとめて買い取ってもらえるか、法人でも対応しているか
    数量が多い場合や法人の在庫は、一括・法人対応の在庫買取業者のほうが話が早く進みます。
  4. 送料・手数料をどちらが負担するか
    送料や査定の手数料で、手元に戻る額が変わります。「戻る額」で比べるためにも必ず確認します。
  5. 新品・未開封・付属品の有無
    状態や付属品で査定額が変わります。箱や付属品はそろえて出します。

売れない在庫を、そもそも増やさないために

国内でも海外でも、売れない在庫の現金化は、多くの場合「販売価格より低い額」での回収になります。いちばん良いのは、売れ残る在庫をそもそも増やさないことです。

そのためには、仕入れる前に「月に何個売れる商品か」「何か月で売り切れる数か」を確かめ、売れる数に合った量だけ仕入れることが大切です。

売れない在庫が損をする仕組み売れない在庫ほど、手数料で利益が消えていく。Amazon輸出で回転の遅い商品が損をする仕組みと見直し方

まとめ

売れない在庫は、在庫買取業者や専門店の買取、まとめ売り、海外での売り切りなど、いくつもの出口で現金化できます。

  • 出口は「国内で消化」と「海外で消化」の2つ。在庫がどこにあるかで選ぶ
  • 判断は、持ち続けた場合と手放した場合を「いま手元に戻る額」と戻る時期で比べる
  • 比べるのは仕入れ値ではなく、これから手元に戻る額
  • 海外物販の在庫は、日本に戻す費用を考えると、まず海外で消化を考える
  • 国内で手放すなら、複数見積もりを取り、ジャンルに強い・まとめて対応する買取先を選ぶ

そして、いちばんの対策は売れ残る在庫を増やさない仕入れです。

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売れない在庫の出口リスト(国内・海外)

実際の買取先・販売先・処分先を、手数料の目安や注意点と一緒にまとめたExcelです。

  • 国内の出口 12件:専門店買取、法人在庫の一括買取、BtoB卸サイト、フリマ・オークション
  • 海外の出口 19件:Amazonの値下げ・一括売却・返送などの仕組みに加え、1個から売れる海外のフリマ・ライブ販売・越境モール(Whatnot、Shopee、Etsy、Depop、メルカリの越境取引など)
  • 戻る額の比較シート:出口ごとの「いま手元に戻る額」と戻る時期を自動で計算

よくある質問

売れない在庫は、まとめて買い取ってもらえますか?

買い取ってもらえます。国内なら在庫買取業者やジャンルの専門店、まとめ売りなどの方法があります。海外の倉庫にある在庫は、現地で値下げして売り切るなど海外で消化する方法もあります。どの出口がよいかは「いま手元に戻る額」で比べて判断します。

海外のFBA倉庫にある在庫は、日本に戻して買取に出したほうがいいですか?

多くの場合、日本に戻す返送手数料と国際送料、戻るまでの時間を考えると、海外で値下げして売り切るほうが手元に戻る額は多くなります。ただし国内の専門店で高く買い取ってもらえる商品や、まとまった数量で返送の単価が下がる場合は、国内のほうが有利になることもあります。

在庫買取と値下げ販売は、どちらが得ですか?

商品によって変わります。値下げして売れる見込みがあるなら値下げ、売れる見込みが立たない・保管料がかかり続けるなら買取が有利になりやすいです。どちらも「手数料や送料を引いて、いつ・いくら手元に戻るか」で比べます。

法人の在庫でも買い取ってもらえますか?

法人の在庫を扱う在庫買取業者は多くあります。数量が多い場合は、ジャンルに強い業者や法人対応の業者に複数見積もりを取ると、条件を比べやすくなります。

ホビー商品は、専門店の買取のほうが高くなりますか?

ホビー系の商品は、専門店への持ち込み買取で、ネット販売と大きく変わらない買取額になるケースもあると言われます。ジャンルの専門店は相場を把握しているため、一般的な在庫買取業者より高くなることがあります。

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在庫の出口を考えるのと同じくらい大切なのが、売れ残らない仕入れです。ワールドシフトは、米Amazon輸出を一から教え、年商1億円に届いた方も出してきたコンサルティングと、FBA納品の物流を長年続けてきました。

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