
DHLから「関税未払いで配送保留」と連絡が来たら?荷物が返送・処分される前にやることと、次から止めないための関税の払い方
発送した荷物の追跡を見ていたら、DHLからメールが届いた。「関税が支払われていないため、配送が保留になっています」。しかも、一定の期間内に対応がなければ、荷物が破棄される場合もあるという。初めてのことで、何から手をつければいいのか分からない——。
関税の未払いで止まった荷物は、放っておくと返送や処分になり、商品も送料も戻らないことがあります。まずは落ち着いて、確認する順番を押さえましょう。
「関税が払われず、荷物が保留になった。返送や処分になる前に、何をすればいいの?」
この記事では、荷物が止まったときにやることの順番と、止まった原因の確かめ方、次から止めないための関税の払い方を整理します。海外AmazonのFBAへの納品と、eBayなどで購入者へ直接送る場合の両方を扱います。
関税の未払いで荷物が止まったときの考え方
荷物が止まるのは、関税の払い忘れのときだけではありません。受取人が払う形で送って、相手が払わなかった場合も同じように止まります。
止まったときは、期限内に状況を確認して動くことが最優先です。そのうえで、だれが関税を払う形で送ったのかを確かめ、次から同じことが起きないようにします。
やること
まず、クーリエに荷物の状況を確認する
「関税未払いで配送保留」という連絡が届いたら、まずクーリエへ荷物の状況を確認しましょう。追跡番号を伝えて、次のことを確認します。
| 確認すること | 確認する理由 |
|---|---|
| 未払いの金額 | 関税のほかに、立替の手数料などが含まれていないかを知るため |
| 現在の請求先 | だれに請求されている状態なのかで、取れる対応が変わるため |
| 支払いの期限 | 期限を過ぎると、返送や処分の手続きに進むおそれがあるため |
| 返送の手配が始まっているか | すでに返送が始まっていると、配送を再開できないことがあるため |
連絡のメールに書かれた期限が短いこともあります。届いたらすぐに確認しましょう。
未払いのまま放置すると、返送や処分になる
未払いのまま放置しないことが重要です。DHL Expressの運送約款では、受取人が関税の支払いなどを拒否した場合、荷送人の負担で返送を試み、返送できない場合は処分・売却などになる可能性が示されています。
返送や処分になると、商品も、払った送料も戻らないことがあります。返送の費用が、さらに発送する側にかかることもあります。
止まった原因を、送り先から確かめる
荷物が止まった原因は、どこへ送った荷物かで確かめる場所が変わります。
FBA向けの荷物は、DDPで送る必要がある
海外AmazonのFBAへ送る荷物は、出品者側が関税などを負担するDDPで送る必要があります。Amazonは関税・税金・送料の着払いには対応せず、請求を伴う荷物は受取拒否になります。
FBA向けの荷物が止まったら、発送時の関税の支払先が、Amazonなどの受取人になっていないかを確認します。
- インボイス:「DDP」と書かれているか
- 送り状の支払先・請求アカウント:関税の請求先が、出品者側になっているか
インボイスに「DDP」と書いてあっても、送り状の支払先が受取人のままだと、関税は受取人に請求されます。支払先が受取人になっていた場合は、DHLへ出品者側の支払いに変更できるか相談しましょう。変更できるか、追加の費用がかかるかは、荷物ごとに確認します。
DDPで手配したのに止まった場合
すでにDDPで手配していた場合は、その証拠を添えて、クーリエに確認を依頼します。
- 送り状
- インボイス
- 支払済みの請求書(ある場合)
これらを共有して、設定の違いなど、何が原因なのかを確認してもらいましょう。原因が分かれば、次の発送で同じことを防げます。
購入者へ直接送った場合
eBayなどで購入者へ直接送った場合は、だれが関税を負担する取引かを確認します。買い手の負担が認められる取引なら、購入者へ支払いを案内します。
ただし、日本から米国へ発送するeBayの取引のうち、送料を除いた商品価格が2,500米ドル未満のもの(真贋保証の対象商品を除く)は、2025年10月17日以降の取引からDDPでの発送が必要です。購入者へ支払いを求める前に、自分の発送の設定を確認しましょう。
DDPとDDU(DAP)の違いと、どちらを選ぶかの考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
DDPとDDUの違いを詳しく解説DDPとDDUはどっちで出すべき?違いと、FBA納品・購入者への直送での選び方、損しないための確認
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配送を再開できないときは、返送か転送を検討する
支払先の変更などで配送を再開できない場合は、返送や現地の倉庫への転送を検討します。どちらにするかは、次のことを確認してから決めましょう。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 転送できるか | 現地の倉庫へ転送できる荷物か、クーリエに確認する |
| 費用はいくらか | 返送・転送それぞれの費用を確認し、商品の価値と比べる |
| FBAへ送り直すときの対応 | 転送後にFBAへ再発送する場合、納品プランの作成などの対応が必要かを確認する |
費用が商品の価値を上回る場合もあります。期限内に、費用を比べて決めることが大切です。
次から止めないために、関税を売値に織り込む
荷物が止まる原因の多くは、だれが関税を払う形で送るのかを、出荷前に決めていないことです。決めていないと、同じことが毎回起きます。
- FBA向け:DDPで送る。インボイスだけでなく、送り状の支払先・請求アカウントも出品者側にする
- 購入者への直送:売り場のルールで、DDPが必要な取引かを確認する
DDPで送るということは、関税を自分が払うということです。関税を自分が払う前提で、関税ぶんを売値に織り込んでおきましょう。


関税を自分で払う前提の利益を、仕入れる前に
米AmazonリサーチツールPROFiNDER
商品ごとに米国の関税率を当てて、関税を引いたあとに残る利益を仕入れる前に確認できるので、DDPで自分が関税を払う前提で、売値と仕入れを決められます(232条などの追加関税は利益の計算に含めず、かかる可能性がある商品に印を表示します)。
PROFiNDERを見る →まとめ
関税の未払いで荷物が止まったら、期限内にクーリエへ確認して動くことが最優先です。
- まず追跡番号を伝えて、未払いの金額・現在の請求先・支払いの期限・返送の状況を確認する
- 放置すると、荷送人の負担で返送されたり、処分・売却になったりするおそれがある
- FBA向けの荷物はDDPが必須。インボイスだけでなく、送り状の支払先・請求アカウントが受取人になっていないかを確認する
- DDPで手配したのに止まったときは、送り状・インボイス・支払済みの請求書を添えて原因を確認する
- 日本から米国へのeBayの取引で、送料を除いた商品価格が2,500米ドル未満のもの(真贋保証の対象商品を除く)はDDPが必要。購入者へ支払いを求める前に、発送の設定を確認する
- 配送を再開できないときは、転送できるか・費用・FBAへの再発送の対応を確認して、返送か転送かを決める
- 次からは、だれが関税を払うかを出荷前に決め、関税ぶんを売値に織り込む
よくある質問
「関税未払いで配送保留」と連絡が来たら、まず何をすればいいですか?
クーリエへ荷物の状況を確認します。追跡番号を伝え、未払いの金額、現在の請求先、支払いの期限、返送の手配が始まっているかを確認します。
関税を払わずに放置すると、荷物はどうなりますか?
返送や処分になるおそれがあります。DHL Expressの運送約款では、受取人が関税の支払いなどを拒否した場合、荷送人の負担で返送を試み、返送できない場合は処分・売却などになる可能性が示されています。
FBAへ送る荷物は、関税を誰が払いますか?
出品者側が関税などを負担するDDPで送る必要があります。Amazonは関税・税金・送料の着払いには対応せず、請求を伴う荷物は受取拒否になります。
インボイスに「DDP」と書いてあれば大丈夫ですか?
それだけでは足りません。送り状の支払先や請求アカウントが、Amazonなどの受取人になっていないかも確認します。
eBayの購入者が関税を払わない場合は、どうすればいいですか?
買い手の負担が認められる取引なら、購入者へ支払いを案内します。ただし、日本から米国へ発送するeBayの取引のうち、送料を除いた商品価格が2,500米ドル未満のもの(真贋保証の対象商品を除く)は、2025年10月17日以降の取引からDDPでの発送が必要なので、購入者へ支払いを求める前に発送の設定を確認します。

米AmazonFBA納品代行サービス SLC
通関の遅れも、
クーリエへの確認まで任せられる。
SLCでは、通関の遅れなども、クーリエへの確認をSLCが行います。発送のたびに輸出許可書・インボイス・納品プランごとの商品詳細を共有しているので、荷物が止まったときも、必要な書類をすぐに確かめられます。最新の輸出ルールに沿って発送します。送り方や書類で迷う点は、担当スタッフに確認できます。
- 通関の遅れなども、クーリエへの確認をSLCが対応
- 輸出許可書・インボイス・納品プランごとの商品詳細を常に共有
- 最新の輸出ルールに沿って発送

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