長期保管手数料いつから・いくら?保管日数ごとの料金と対策

FBAの長期保管手数料はいつから、いくらかかる?保管日数ごとの基準と、手数料がかかる前の対策

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半年前にまとめて納品した商品が、まだFBA倉庫に残っている。ある月のレポートを見ると、見慣れない「長期在庫追加手数料」が引かれていた。1個あたりの利益は、仕入れたときに計算した額よりずっと小さくなっている——。

米AmazonでFBAを使っていると、こうした売れ残り在庫の手数料に気づくのは、たいてい請求されたあとです。

「長期保管の手数料って、いつから、いくらかかるの?どうすれば防げるの?」

この記事では、米AmazonのFBA保管料と長期在庫追加手数料がかかる基準を保管日数ごとに整理し、1個あたりの費用を計算します。そのうえで、手数料がかかる前にできる対策を、確認する順番に沿って解説します。

長期保管手数料への向き合い方

長期保管手数料(正式には「長期在庫追加手数料」)への対策で大切なのは、手数料が発生する前から、在庫の動きを定期的に確認しておくことです。

手数料がかかる日数まで待ってから慌てるのではなく、仕入れたときに想定した販売ペースと実績を比べ、売れ行きが鈍った商品や、予定より在庫が残っている商品を早めに見つける。変化に気づいた段階で、追加仕入れの停止や価格の調整を検討します。

FBAの保管にかかる手数料と、かかる基準

米AmazonのFBAで在庫を保管すると、主に次の手数料がかかります。どれも商品の大きさ(体積)をもとに計算されます。

毎月の在庫保管手数料

FBA倉庫に在庫がある間は、売れても売れなくても、毎月「在庫保管手数料」がかかります。料金は時期によって違い、標準サイズでは10〜12月が1〜9月のおよそ3倍になります。

商品のサイズ1〜9月10〜12月
標準サイズ1立方フィートあたり 月0.78ドル1立方フィートあたり 月2.40ドル
大型サイズ1立方フィートあたり 月0.56ドル1立方フィートあたり 月1.40ドル

長期在庫追加手数料は、保管181日から

FBA倉庫での保管日数が181日(約半年)以上の在庫には、毎月の在庫保管手数料に加えて「長期在庫追加手数料」がかかります。毎月15日に、Amazonが在庫ごとの保管日数を判定し、その月の18〜22日ごろに課金します。

料金は保管日数が長いほど高くなり、271日を超えると大きく上がります。

保管日数長期在庫追加手数料(月あたり)
181〜210日1立方フィートあたり 0.50ドル
211〜240日1立方フィートあたり 1.00ドル
241〜270日1立方フィートあたり 1.50ドル
271〜300日1立方フィートあたり 5.45ドル
301〜330日1立方フィートあたり 5.70ドル
331〜365日1立方フィートあたり 5.90ドル
366〜455日1立方フィートあたり 6.90ドル、または1個0.30ドルの高いほう
456日以上1立方フィートあたり 7.90ドル、または1個0.35ドルの高いほう

※2026年の米Amazonの料金です。衣料品・靴・バッグ・ジュエリー・時計は、271日を超えてからが対象です。料金は変更されることがあるため、最新の内容はセラーセントラルの案内で確認してください。

2026年1月16日からは、366〜455日の在庫の1個あたりの最低料金が0.15ドルから0.30ドルに引き上げられ、456日以上の区分も新しく加わりました。売れない在庫を長く持つほど、以前より損が大きくなる仕組みになっています。

1個あたり、いくらかかるかを計算する

1立方フィートあたりの料金だけでは、実感がわきにくいと思います。そこで、梱包後のサイズが12×9×4インチ(約0.25立方フィート)の標準サイズの商品で、1個あたり月にいくらかかるかを計算してみます(1〜9月の料金)。

保管日数在庫保管手数料長期在庫追加手数料1個あたり月の合計
180日まで約0.20ドル—約0.20ドル
181〜210日約0.20ドル約0.13ドル約0.32ドル
241〜270日約0.20ドル約0.38ドル約0.57ドル
271〜300日約0.20ドル約1.36ドル約1.56ドル
366〜455日約0.20ドル約1.73ドル約1.92ドル

半年までは月0.20ドルほどですが、271日を超えると月1.5ドルを超え、およそ8倍になります。この商品を1年置いた場合、保管にかかる費用は合計で1個あたり約7ドルです。1個あたりの利益が7〜8ドルの商品なら、1年売れ残るだけで利益がほぼ消える計算です。10〜12月をまたげば、さらに増えます。

体積はサイズで大きく変わるので、自分の商品の梱包後のサイズで計算してみてください。サイズの測り方と、FBA手数料を含めて1個あたりいくら残るかの出し方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

サイズとFBA手数料を詳しく解説サイズと重さを見落とすと、FBA手数料で利益が消える。仕入れ前に見る場所と、1個あたりいくら残るかの出し方

手数料がかかる前に、在庫の動きを定期的に確認する

長期在庫追加手数料の対策は、181日になってから始めるのでは遅いです。それまでの間に、在庫の動きを定期的に確認しておきます。

長期在庫追加手数料がかかる前に、時期ごとにやること:1 仕入れるとき(何か月で売り切る想定か、販売ペースを決めておく)、2 毎月・日を決めて(想定した販売ペースと実績を比べ、在庫ごとの保管日数を確認する)、3 想定より遅れていると気づいたとき(追加仕入れを止め、原因を確認する)、4 181日・271日が近づいたとき(値下げ・返送・別の販路などを、手数料がかかる前に決める)

在庫ごとの保管日数は、セラーセントラルの在庫の保管日数(在庫年齢)を確認できる画面やレポートで見られます。「どの商品が、あと何日で181日・271日を超えるか」を毎月見ておくと、手を打つ時間が取れます。

これまでの経験から

コンサルティングで在庫を一緒に見ると、長期保管になっている商品の多くは、販売開始から数か月の時点ですでに想定より売れていませんでした。手数料の請求で気づくのではなく、「想定より遅い」と気づいた月に動くのが、損を小さくするいちばんの近道です。

売れていない商品は、この順番で確認する

想定より売れていない商品が見つかったら、すぐに値下げする前に、次の順番で確認します。順番を間違えると、値下げしても売れないことがあるからです。

まず、商品が購入できる状態か

最初に、その商品がそもそも購入できる状態になっているかを確認します。出品停止や販売不可の状態になっていれば、お客さまは買えません。この場合、価格を下げても解決しないので、まず状態を直します。

商品全体の需要と、自分の売れ行きを分ける

次に、その商品自体が売れているのかと、自分の在庫が売れているのかを分けて確認します。

  • 商品自体が売れていない:需要が落ちている。値下げの効果も限られるので、早めに次の手(返送・別の販路など)も考える
  • 商品は売れているのに、自分の在庫だけ動かない:価格・競合・Featured Offer(旧カートボックス)の獲得状況などを見直す

競合の増加や、Amazon本体の出品、Featured Offerの獲得状況など、売れ行きが落ちた原因を見つける6つのポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。

売れない原因の確認を詳しく解説売れない在庫ほど、手数料で利益が消えていく。Amazon輸出で回転の遅い商品が損をする仕組みと見直し方

価格と、自動価格改定の下限価格

最後に、今の価格と、自動価格改定の設定を確認します。見落としやすいのが下限価格です。

仕入れたときに設定した下限価格が、その後に下がった相場より高いままだと、自動価格改定はそれ以上価格を下げられません。その結果、競合より高い価格のまま販売が止まっていることがあります。下限価格が今の相場に合っているかを確認します。

値下げは「価格」と「見直す期限」をセットで決める

値下げすると決めたら、いくらに下げるかと、いつ効果を見直すかをセットで決めます。期限を決めずに少しずつ下げていると、そのあいだも保管料はかかり続け、気づけば271日を超えていた、ということになりがちです。

期限が来たら、値下げ後の販売状況を確認します。効果がなければ、次の方法をそれぞれにかかる費用を含めて比べます。

  • FBA倉庫から返送して、別の販路で売る(返送の費用がかかる)
  • Amazonの在庫処分プログラムに出す(戻る金額は売価よりかなり小さい)
  • 廃棄する(廃棄の費用がかかり、売上は戻らない)

処分プログラムで実際にいくら戻るか、どこまで値下げすれば処分より得かは、こちらの記事で詳しく解説しています。

処分で戻る金額を詳しく解説Amazonの在庫処分プログラムに出すと、いくら戻る?処分の前に「赤字ライン」までの値下げを試す
数値と折れ線が並ぶ分析画面

長期保管になる前に、売れ残りを見つけて動かす

米AmazonリサーチツールPROFiNDER

30・60・90日売れていない滞留在庫を抽出し、Amazonに登録した最低価格を割らないか確かめながらまとめて値下げ。値下げの履歴が残るので、重ねて下げすぎるのも防げます。

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待ち続けるのと今売るのと、どちらが得か比べる

「赤字になる価格では売りたくない」と、価格を下げずに待つ方も多いと思います。しかし、赤字を避ける価格で待ち続けても、最終的な損失が小さくなるとは限りません。

たとえば、3章の商品が保管271日を超えたところで、あと3か月待つ場合と、今3ドル値下げして売る場合を比べてみます。

今、3ドル値下げして売るこのまま3か月待つ
保管にかかる費用これ以上かからない1個あたり約4.85ドル(271〜365日の3か月分)
値下がり3ドルその間に相場が下がれば、さらに値下げが必要
資金すぐ戻り、次の仕入れに使える3か月間、在庫に止まったまま
売れる保証今の価格で売り切れる見込み3か月後に売れるとは限らない

この例では、3か月待つだけで値下げ額を超える保管費がかかります。今後の保管費、値下がり、資金が使えない期間まで含めて、今売る場合と保管を続ける場合を比べてから決めます。

整理したあとは、長期保管になった原因を振り返る

在庫を整理したら、そこで終わりにせず、なぜ長期保管になったのかを振り返ります。よくある原因は次のとおりです。

  • 販売数を多く見込みすぎた
  • 仕入れすぎた(まとめ買いの量が多すぎた)
  • 仕入れたあとに競合が増えた
  • 納品が遅れ、販売開始が遅れた
  • 価格の管理ができていなかった(下限価格の設定など)

次の仕入れでは、利益率に加えて、販売見込みと、売り切るまでの期間を確認します。「何個売れるか」だけでなく「何か月で売り切れるか」まで見ておくと、181日以上の在庫を同じ原因で積み上げずに済みます。

棚に箱が並ぶ倉庫

販売開始の遅れで、売れる期間を減らさない

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まとめ

米AmazonのFBAでは、毎月の在庫保管手数料に加えて、保管181日(約半年)以上の在庫に長期在庫追加手数料がかかります。271日を超えると料金が大きく上がり、1年売れ残るだけで1個あたりの利益がほぼ消えることもあります。

  • 手数料がかかる前から、想定した販売ペースと実績を定期的に比べる
  • 売れていない商品は、購入できる状態か → 需要と自分の売れ行き → 価格と自動価格改定の下限価格、の順に確認する
  • 値下げは、価格と見直す期限をセットで決め、効果がなければ返送・別の販路・処分・廃棄を費用込みで比べる
  • 待ち続ける場合と今売る場合を、保管費・値下がり・資金の止まる期間まで含めて比べる
  • 整理したら原因を振り返り、次は「売り切るまでの期間」まで見て仕入れる

よくある質問

FBAの長期保管手数料(長期在庫追加手数料)は、いつからかかりますか?

米Amazonでは、FBA倉庫での保管日数が181日(約半年)以上の在庫から、毎月の在庫保管手数料に加えて長期在庫追加手数料がかかります。毎月15日に保管日数が判定されます。衣料品・靴・バッグ・ジュエリー・時計は、271日を超えてからが対象です。

長期在庫追加手数料はいくらですか?

保管日数が長いほど高くなります。2026年の米Amazonの料金は、1立方フィートあたり月に181〜210日で0.50ドル、271〜300日で5.45ドル、366〜455日で6.90ドルまたは1個0.30ドルの高いほう、456日以上で7.90ドルまたは1個0.35ドルの高いほうです。料金は変更されることがあるため、最新の内容はAmazonの案内で確認してください。

長期保管手数料の対策は何ですか?

手数料が発生する前から、仕入れたときに想定した販売ペースと実績を定期的に比べ、売れ行きが鈍った商品を早めに見つけることです。見つけたら、購入できる状態か、需要と自分の売れ行き、価格と自動価格改定の設定を確認し、追加仕入れの停止や価格調整を検討します。

赤字にならない価格で売れるまで待つのは、だめですか?

待つほど保管料と長期在庫追加手数料がかかり、資金も在庫に止まったままになります。待ち続けても最終的な損失が小さくなるとは限らないため、今売る場合と保管を続ける場合の費用を比べて決めます。

値下げしても売れない場合は、どうすればいいですか?

値下げするときは、価格と見直す期限を決めておきます。期限までに効果がなければ、返送・別の販路での販売・在庫処分・廃棄などを、それぞれにかかる費用を含めて比べて選びます。

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