
FBA納品の調査依頼が「見つかりませんでした」で終わった。紛失した在庫の再調査に必要な証拠と、否認されたときの次の手
100個納品したはずが、受領されたのは90個。残りの10個について、Amazonに商品の調査を依頼した。数日後に届いた回答は「調査しましたが、見つかりませんでした」。補てんの話もないまま、ケースは閉じられてしまった——。
FBAに納品していると、こうした在庫の紛失に出会うことがあります。
「調査依頼で見つからなかったら、もうあきらめるしかないの?」
この記事では、FBA納品の調査依頼が「見つかりませんでした」で終わったときに、何を確認し、どんな証拠をそろえて再調査を依頼すればいいかを整理します。Amazon以外の倉庫や販売先で、納品した商品の数が合わないときにも使える考え方です。
「見つかりませんでした」で終わったときの考え方
調査依頼が「見つかりませんでした」で終わっても、それで終わりとは限りません。足りなかったのが「証拠」であることも少なくありません。Amazonが確認できる証拠がそろっていないと、調査は「見つからない」で閉じられてしまいます。
再調査を依頼する前に、次の順で進めます。
やること
まず、発送側の記録を確認する
再調査を依頼する前に、発送した側の記録も確認します。こちらの梱包や登録にミスがあれば、Amazonの倉庫をいくら調べても見つかりません。
特にラベルの貼り間違いは、「商品が見つからない」のではなく、別の商品として受領されていることがあります。同じ納品のほかの商品の受領数量が、予定より多くなっていないかも確認します。
代行会社を使っている場合
検品や梱包を代行会社に任せている場合は、検品・梱包の記録や、箱ごとの商品明細を取り寄せます。どの箱に、どの商品が何個入っていたかが分かれば、再調査の証拠になります。
代行会社を選ぶときは、こうした記録を出してもらえるかどうかも確認しておくと安心です。

検品から納品まで、まとめて任せる
米AmazonFBA納品代行サービスSLC
検品・梱包・ラベリングから通関、FBA倉庫への納品まで一括で代行。荷物が届いてから最短2日でAmazonの受領まで進めます。
SLCを見る →再調査には「所有の証拠」と「配送の証拠」をそろえる
再調査を求めるときは、「商品を所有していた証拠」と「Amazonに配送した証拠」をそろえます。Amazonは納品の差異を調査するときに、仕入れの請求書などの所有の証明と、配達の証明の提出を求めています。
| 証拠 | 証明できること | 例 |
|---|---|---|
| 所有の証明 | その商品を、その数量だけ持っていた | 仕入れの請求書 |
| 配達の証明 | 荷物がAmazonの倉庫に届いた | 配送業者の配達証明 |
| 梱包の記録 | 箱の中に、不足した商品が入っていた | 検品・梱包の記録、箱ごとの商品明細、梱包時の写真 |
注意したいのは、追跡の画面の「配達完了」だけでは、箱の中に不足した商品が入っていたことまでは証明できないことです。箱が届いたことは分かっても、その箱に10個入っていたかどうかは分かりません。梱包の記録も合わせて整理します。
輸出用のインボイスと、仕入れの請求書は別
輸出の場合、通関のためにインボイスを作ります。しかし、輸出用のインボイスと、仕入れの請求書は役割が違います。
| 輸出用のインボイス | 仕入れの請求書 | |
|---|---|---|
| 作る人 | 自分(輸出する側) | 仕入先 |
| 役割 | 通関のために、送る商品の内容と価格を申告する | 仕入先から、その商品をその数量だけ買ったことを示す |
| 所有の証明として | これだけで足りるとは考えないほうが安全 | 購入日・商品名・購入数量を確認できる(見積書・プロフォーマは不可) |
自分で作った通関用のインボイスだけで所有の証明が足りるとは考えず、購入日・商品名・購入数量が載った、仕入先発行の請求書を用意します。
前回のケースIDと追加の証拠を添えて問い合わせる
Amazonへは、前回のケースIDと、追加の証拠を添えて問い合わせます。前回と同じ内容をもう一度送るのではなく、何が新しいのかが分かるようにします。伝えることは次のとおりです。
「再調査を希望する理由」と「補てんの対象になるか確認したいこと」を具体的に書くことが大切です。納品の画面から申請できない場合は、セラーサポートへ問い合わせます。
なお、米国のAmazonでは、同じ納品への申請は1回までで、2回目以降の申請は却下されるとしています。調査が終わった商品は、所在の手がかりになる新しい情報がある場合に、セラーサポートへ伝える形になります。同じ内容を出し直すのではなく、前回なかった証拠をそろえてから連絡します。
受領が進まないときに、最初に納品の画面で確認することと、問い合わせの前に用意する情報は、こちらの記事で詳しく解説しています。
最初の確認と問い合わせを詳しく解説FBA納品が1週間以上受領されない。配達済みなのに在庫に反映されないときの確認と、受領までの日数
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否認されたら、理由を確認して不足を補う
再調査でも否認された場合は、何が理由なのかを確認します。理由によって、次にやることが変わります。
| 否認の理由 | 次にやること |
|---|---|
| 書類が足りない | 指摘された書類(仕入れの請求書、配達証明など)を追加する |
| 数量を証明できない | 箱ごとの商品明細や梱包の記録で、入れた数量を示す |
| 申請期限や対象の条件に合わない | 補てんのポリシーで条件を確認し、対象になるかを見直す |
同じ依頼を繰り返すだけでは、同じ回答が返ってきます。指摘された不足点を補ってから、ケースへの返信やセラーサポートへ追加の証拠を伝えます。
FBA納品を続けていると、紛失の調査で最後に効くのは、発送する前に残した記録です。箱ごとの商品明細や梱包時の写真は、何もなければ使わない記録ですが、いざというときに再調査の決め手になります。
申請期限があるので、回答を放置しない
調査や補てんの申請には、期限があります(米国の納品の差異は、倉庫への配達が確認された日から9か月以内)。回答が来たまま放置していると、再調査を依頼できる期間が過ぎてしまうことがあります。
対象の国の最新の補てんポリシーと、納品の画面に表示される調査・申請の条件を確認し、期限内に対応します。
返送した商品が破損していた場合など、ほかの場面の補てんの条件と申請期限は、こちらの記事で詳しく解説しています。
補てんの条件と期限を詳しく解説FBAから返送した商品が破損していて再出品できない。記録・補てんの確認と、返送手数料まで含めた行き先の決め方
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まとめ
FBA納品の調査依頼が「見つかりませんでした」で終わっても、前回なかった証拠があれば、ケースへの返信やセラーサポートへの連絡で再確認を求められます(同じ納品への新しい申請は1回まで)。
- まず発送側の記録を確認し、梱包漏れ・数量の違い・ラベルの貼り間違いがなかったか確かめる。代行会社には検品・梱包の記録や箱ごとの明細を取り寄せる
- 再調査には、所有の証拠(仕入れの請求書など)と配送の証拠(配達証明)、梱包の記録をそろえる
- 輸出用のインボイスと仕入れの請求書は別。通関用のインボイスだけで所有の証明が足りるとは考えない
- 前回のケースIDと追加の証拠を添え、数量・理由・確認したいことを具体的に伝える
- 否認されたら理由を確認し、同じ依頼を繰り返さず、指摘された不足を補う
- 申請期限があるので、回答を放置せず期限内に対応する
よくある質問
FBA納品の調査依頼が「見つかりませんでした」で終わったら、どうすればいいですか?
まず発送側の記録を確認し、梱包漏れや数量の違い、ラベルの貼り間違いがなかったかを確かめます。そのうえで、商品を所有していた証拠とAmazonに配送した証拠をそろえ、前回のケースIDと、前回なかった証拠を添えて、ケースへの返信やセラーサポートで再確認を求めます(同じ納品への新しい申請は1回まで)。
再調査には、どんな証拠が必要ですか?
仕入れ請求書などの所有の証明と、配達の証明です。追跡上の配達完了だけでは、箱の中に不足した商品が入っていたことまでは証明できないため、検品・梱包の記録や箱ごとの商品明細も合わせて整理します。
自分で作った輸出用のインボイスは、所有の証明になりますか?
通関用のインボイスだけで所有の証明が足りるとは考えないほうが安全です。購入日・商品名・購入数量が載った、仕入先が発行した請求書(PDFや画像など。見積書やプロフォーマインボイスは不可)を用意します。
調査依頼が否認されたら、どうすればいいですか?
否認の理由を確認します。書類が足りないのか、数量を証明できないのか、申請期限や対象の条件の問題なのかで、次の対応が変わります。同じ依頼を繰り返すのではなく、指摘された不足点を補って依頼します。
調査依頼に期限はありますか?
あります。対象の国の最新の補てんポリシーと、納品画面に表示される調査・申請の条件を確認し、期限内に対応します。回答を放置しないことが大切です。

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