
HSコードの分類を間違えたまま何十件も送ってしまった。あとから直せる?申告の訂正の進め方と期限、再発を防ぐ管理
売れ筋の商品を、半年以上ずっと同じHSコードで送ってきた。ところが、新しく相談した通関業者から「この商品、分類が違いますね」と言われた。発送した件数は、数えてみたら何十件にもなる——。
一度決めたコードを使い回すのは自然なことです。だからこそ、間違いに気づいたときには、影響が大きく広がっていることがあります。
「分類を間違えたまま、何十件も送ってしまった。今から直せるの?何から手をつければいいの?」
この記事では、分類の間違いに気づいたときに進める順番と、過去の申告の確かめ方、訂正の期限、同じ間違いを繰り返さないための管理を整理します。Amazon輸出に限らず、同じ商品を続けて輸出している方に共通する内容です。
分類の間違いに気づいたときの考え方
分類の間違いに気づいたら、「これ以上増やさない」→「範囲をつかむ」→「直す」→「繰り返さない」の順に進めます。過去の分を直すことに目が向きがちですが、先に止めないと、確認している間にも訂正する対象が増えていきます。
やること
まず、これからの申告を正しい分類に直す
最初にするのは、これからの申告を正しい分類に直すことです。
過去の分を確認している間にも、同じ分類で発送を続けると、訂正する対象が増えてしまいます。過去の分の確認には時間がかかるため、まず新しい出荷から修正することが重要です。
- 発送代行会社やクーリエに、正しいコードへの変更を伝える
- インボイスのひな形や、商品の登録情報に残っている古いコードを書き換える
- すでに発送の準備に入っている荷物がないかを確認する
正しいコードを自分で調べる手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。
HSコードの調べ方を詳しく解説自分の商品のHSコードはどう決める?輸出の前に自分で調べる手順と、HSコード検索の使い方
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過去の申告を一覧にして、影響範囲を確認する
次に、過去の申告を一覧にします。いつ・何の商品を・どの分類で申告したのかを整理します。
| 一覧に入れる項目 | 確認できること |
|---|---|
| 申告した日・輸入申告番号 | いつの申告か。訂正の期限に間に合うか |
| 商品(商品名・型番) | 何の商品か |
| 申告した分類(HSコード)と、正しい分類 | どの申告が訂正の対象か |
| 申告金額・税率・払った関税 | 実際にいくら払ったか |
| 正しい分類で計算した関税と、その差額 | 関税にどの程度の差が出るか |
大切なのは、件数だけでなく、関税額にどの程度の差が出るのかも確認することです。件数が多くても差額が小さい場合もあれば、件数が少なくても差額が大きい場合もあります。
関税の差額は、多く払った場合と足りない場合がある
分類の間違いでは、関税を多く払っている場合と、足りていない場合の両方があります。どちらかによって、確認したあとの進め方が変わります。
| 差額 | 考えること |
|---|---|
| 多く払っている | 申告を訂正して、返金を受けられる可能性がある |
| 足りていない | 申告を訂正して、不足分を納める必要がある。放置すると、あとで指摘されたときの負担が大きくなるおそれがある |
間違いに気づいたら、早めに訂正の方法を確認する
通関後でも訂正できる場合があります。ただし、国や手続きの状況によって、期限や方法が異なります。放置せず、税関や通関業者へ早めに確認することが大切です。
たとえばアメリカでは、払い過ぎを取り戻す場合、関税の額が確定する前なら申告の修正(PSC)、確定した後なら異議申立て(Protest)と手続きが分かれ、それぞれに期限があります。2,500ドル以下などの簡易通関では、関税を払った日に額が確定するため、PSCは使えません。
何十件もある場合は、申告ごとに期限が違います。古い申告ほど期限が近いため、一覧の日付を見て、急ぐものから確認します。
また、税関は、輸入のあとに申告の内容を確かめる調査(日本でいう事後調査)を行うことがあります。アメリカには、税関から指摘を受ける前に、自分から誤りを申し出ることで罰則が軽くなる仕組み(Prior Disclosure)もあります。気づいた時点で動くほうが、選べる対応が多くなります。
輸入申告書の取り寄せ方や、PSC・Protestの期限は、こちらの記事で詳しく解説しています。
申告の確認と訂正の手続きを詳しく解説さかのぼって適用された関税、払い過ぎていない?輸入申告書(CBP Form 7501)で確かめる項目と、関税の還付の手続き・期限
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分類の責任は、輸入者にある
アメリカでは、通関業者に申告を任せていても、申告の内容に最終的な責任を持つのは輸入者(IOR)です。輸入者には、正しい分類や金額で申告するために、相応の注意を払うことが求められています。
「通関業者が決めたコードだから」と任せきりにせず、分類の根拠になる商品の情報(素材・用途・仕様など)を、輸入者の側でもそろえておくことが大切です。
越境EC・Amazon輸出では、商品ごとに分類を管理する
同じ商品を続けて輸出する場合、一度の分類の間違いが、何十件にも広がるおそれがあります。今回のようなことを防ぐには、商品ごとに、使うHSコードや申告の情報を整理しておくことが再発防止につながります。
| 整理しておく項目 | 理由 |
|---|---|
| SKU・ASIN・商品名・型番 | どの商品の情報かを特定する |
| 使うHSコード | 毎回同じ、正しいコードで申告する |
| 分類の根拠(素材・用途・仕様) | なぜそのコードかを、あとから説明できるようにする |
| 原産国・申告に使う品名 | インボイスの記載をそろえる |
| 確認した日・確認した相手 | いつ、だれに確認したコードかを残す |
新しい商品を扱い始めるときに、この一覧に追加してから発送する流れにしておくと、コードを毎回その場で決めることがなくなります。
まとめ
分類を間違えたまま送ってしまっても、通関後に訂正できる場合があります。ただし、期限があるため、気づいたら順番に、早めに進めることが大切です。
- まず、これからの申告を正しい分類に直す。発送を続けると、訂正する対象が増える
- 過去の申告を一覧にして、いつ・何の商品を・どの分類で申告したかを整理し、関税の差額も確認する
- 差額は、多く払っている場合と足りていない場合がある
- 通関後でも訂正できる場合があるが、国や手続きの状況で期限や方法が違う。税関や通関業者へ早めに確認する
- アメリカでは、申告の内容に最終的な責任を持つのは輸入者
- 越境EC・Amazon輸出では、商品ごとに使うHSコードや申告の情報を整理し、再発を防ぐ
よくある質問
分類の間違いに気づいたら、まず何をすればいいですか?
まず、これからの申告を正しい分類に直します。過去の分を確認している間にも同じ分類で発送を続けると、訂正する対象が増えてしまうためです。
過去に送った分は、どう確認すればいいですか?
過去の申告を一覧にして、いつ・何の商品を・どの分類で申告したのかを整理します。件数だけでなく、関税額にどの程度の差が出るのかも確認します。
通関が終わったあとでも、申告は訂正できますか?
通関後でも訂正できる場合がありますが、国や手続きの状況によって期限や方法が異なります。放置せず、税関や通関業者へ早めに確認することが大切です。
通関業者が申告したなら、分類の間違いは通関業者の責任ですか?
アメリカでは、通関業者に申告を任せていても、申告の内容に責任を持つのは輸入者です。分類の根拠となる商品情報は、輸入者側でもそろえておきます。
同じ間違いを繰り返さないためには、どうすればいいですか?
商品ごとに使うHSコードや申告の情報を整理しておきます。同じ商品を続けて輸出する場合、一度の分類の間違いが何十件にも広がるおそれがあるためです。

米AmazonFBA納品代行サービス SLC
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- 出品できる商品かを、仕入れる前に担当スタッフに確認できる
- インボイスの作成(HSコードの記載を含む)に対応
- 関税などの過剰請求の調査も代行

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