
国際送料は1kg単価だけでは決まらない。容積重量とは何か、計算方法と、追加料金まで含めた総額の比べ方
1kgあたりの単価がいちばん安い配送会社を選んだ。8kgの荷物なら、この単価でこれくらい——と計算していたのに、届いた請求書は想定の2倍以上。明細を見ると、請求の重さは19.5kg、さらに燃料サーチャージや取扱手数料が別途加算されていた——。
国際送料の見積もりでは、こうした「単価は安いのに、総額が高い」ことがよく起きます。
「国際送料は、1kgの単価で比べればいいんじゃないの?」
この記事では、国際送料の実際のコストを見積もるために知っておきたい容積重量の考え方と計算方法、基本運賃以外にかかる料金、配送会社を比べるときのそろえ方を整理します。Amazon輸出だけでなく、越境ECなどで海外に発送する場合にも使える内容です。
国際送料を見積もるときの考え方
国際送料は、1kgあたりの単価だけでは判断できません。実際に払う金額は、次の2つで大きく変わるからです。
- 運賃の計算に使われる重さ:実際の重さではなく、箱の大きさから計算した「容積重量」が使われることがある
- 基本運賃のほかにかかる料金:燃料サーチャージ、繁忙期の追加料金、取扱手数料などが別途加算されることがある
そのため、見積もりは次の順で確認します。
容積重量とは
容積重量とは、荷物の大きさ(体積)を、重さに置き換えたものです。DHL・UPS・FedExなどのクーリエでは、原則として実際の重さ(実重量)と容積重量を比べ、大きいほうをもとに運賃を計算します。
| 重さの種類 | 意味 |
|---|---|
| 実重量 | はかりで量った、梱包後の荷物の重さ |
| 容積重量 | 箱の大きさから計算した重さ |
| 運賃の計算に使われる重さ | 実重量と容積重量の、大きいほう |
飛行機やトラックの荷台は、重さだけでなく、場所の大きさにも限りがあります。軽くても大きな荷物は場所を取るので、その分を運賃に反映させる仕組みです。
容積重量の計算方法
国際クーリエでは、次の計算式が一般的に使われます。
容積重量の計算式
容積重量(kg)= 縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm)÷ 5,000
例:60×40×40cmの箱なら、96,000 ÷ 5,000 = 19.2kg。実重量が8kgでも、運賃は容積重量の19.2kgをもとに計算されます。
ただし、割る数(5,000など)や、重さの端数の処理(0.5kg単位で切り上げるなど)は、配送会社やサービスによって違います。上の例も、0.5kg単位で切り上げるサービスなら、請求の重さは19.5kgになります。利用するサービスの条件を必ず確認します。
軽くてかさばる商品は、送料が高くなる
容積重量の仕組みでは、軽くてかさばる商品ほど、送料が高くなりやすくなります。ぬいぐるみ、クッション、箱入りのフィギュアなど、重さのわりに大きい商品は、実重量ではなく容積重量で運賃が決まることが多くなります。
こうした商品は、箱の大きさを中身に合わせるだけでも、容積重量を下げられることがあります。必要以上に大きな箱を使っていないかを確認します。
見積もりには、梱包後の箱の情報を伝える
見積もりを依頼するときは、商品だけの重さではなく、段ボールや緩衝材を含めた梱包後の状態で伝えます。商品だけの重さで見積もると、実際の請求とずれてしまいます。
| 伝えること | ポイント |
|---|---|
| 箱のサイズ | 梱包後の外寸(縦・横・高さ) |
| 重量 | 段ボール・緩衝材を含めた重さ |
| 箱数 | 何箱で送るか(箱ごとに計算されることがある) |
| 配送先 | 国・地域(配送先で運賃が変わる) |
基本運賃のほかにかかる料金
見積もりの基本運賃とは別に、次のような料金がかかることがあります。見積もりに含まれているか、別途加算されるかを確認します。
燃料サーチャージ
燃料サーチャージは、燃料の価格に合わせて運賃に上乗せされる料金です。まず、基本運賃に燃料サーチャージが含まれているかを確認します。含まれていない場合は、基本運賃に一定の割合が上乗せされます。配送会社によっては、繁忙期の追加料金や遠隔地の配達料などの追加料金にもかかります。適用率や更新の時期は配送会社によって違うので、発送する時期の率で計算します。
繁忙期の追加料金・特別取扱の料金
年末などの繁忙期には、繁忙期の追加料金がかかることがあります。また、サイズや重さが基準を超える荷物には、特別取扱の料金がかかる場合があります。適用される期間・配送区間・荷物の条件によって、基本運賃とは別に費用が発生するので、発送する時期と荷物の条件で確認します。
発送代行の作業料金
発送代行会社を使う場合は、作業料金も含めて比べます。検品・梱包・ラベル貼付・書類作成・保管など、必要な作業が料金に含まれているのか、別料金なのかを確認します。
発送代行にかかる費用の内訳と、自分で発送する場合と1件あたりで比べる方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
発送代行の費用を詳しく解説発送代行に切り替えるタイミングはいつ?自宅発送と1件あたりの費用を比べる損益分岐の出し方
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関税・輸入税は、送料と分けて確認する
関税・輸入税・立替手数料などは、送料とは分けて確認します。「送料の見積もりに含まれている」と思い込まず、別途発生する費用と、それを誰が払うのかを把握しておきます。支払う人の取り決めによっては、受け取る側に請求されることもあります。
同じ条件で、総額を比べる
配送会社や代行会社を比べるときは、同じ条件で総額を出してもらうことが大切です。次の条件をそろえて、「追加料金込みでいくらか」を比べます。
- 箱のサイズ・重量・箱数
- 配送先
- 発送時期
- サービス(配送の速さなど)
たとえば、60×40×40cm・実重量8kgの箱を1箱送る場合で比べてみます(容積重量は19.2kgなので、19.5kgで計算します)。
| (例) | A社 | B社 |
|---|---|---|
| 1kgあたりの単価 | 1,000円 | 1,150円 |
| 基本運賃(19.5kg) | 19,500円 | 22,425円 |
| 燃料サーチャージ | 別途30%:5,850円 | 基本運賃に含む |
| 取扱手数料 | 別途1,500円 | 含む |
| 総額 | 26,850円 | 22,425円 |
※燃料サーチャージの率は説明のための例です。実際の率は週ごとなどで変わり、2026年9〜10月のDHLでは40%台半ば〜後半です。
1kgあたりの単価はA社のほうが安いのに、追加料金を含めた総額はB社のほうが安くなります。1kg単価だけで比べると、この差に気づけません。
国際発送の見積もりで多い食い違いは、商品だけの重さで見積もっていた、箱が中身より大きかった、燃料サーチャージが別だった、の3つです。見積もりは「梱包後の箱」と「追加料金込み」の2つをそろえるだけで、請求との差はかなり小さくなります。


送料を含めて、1個あたりいくら残るか
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容積重量と実重量の重いほうで計算した見込みの国際送料と、関税込みの手残りを商品ごとに表示。国際送料が利益にどれだけ響くかを、仕入れる前に数字で確かめられます。
PROFiNDERを見る →まとめ
国際送料は、1kgあたりの単価だけでは実際のコストになりません。
- クーリエでは、実重量と容積重量の大きいほうで運賃が計算される
- 容積重量は「縦×横×高さ(cm)÷ 5,000」が一般的。割る数や端数の処理はサービスの条件を確認する
- 軽くてかさばる商品は、容積重量で送料が高くなりやすい。箱の大きさを中身に合わせる
- 見積もりには、梱包後の箱のサイズ・重量・箱数・配送先を伝える
- 燃料サーチャージ、繁忙期の追加料金、特別取扱の料金、代行の作業料金が含まれているか確認する
- 関税・輸入税・立替手数料は、送料と分けて確認し、誰が払うかを把握する
- 配送会社は、同じ条件で「追加料金込みの総額」を出してもらって比べる
よくある質問
容積重量とは何ですか?
荷物の大きさ(体積)を重さに置き換えた重量です。DHL・UPS・FedExなどのクーリエでは、原則として実際の重さ(実重量)と容積重量を比べ、大きいほうをもとに運賃を計算します。
容積重量の計算方法を教えてください。
国際クーリエでは、「縦×横×高さ(cm)÷ 5,000」で計算するのが一般的です。たとえば60×40×40cmの箱なら、96,000÷5,000=19.2kgです。割る数や重量の端数の処理はサービスによって違うので、利用する条件を確認します。
国際送料の見積もりには、何を伝えればいいですか?
梱包後の箱のサイズ・重量・箱数・配送先を伝えます。商品だけの重さではなく、段ボールや緩衝材を含めた状態で計算することが大切です。
国際送料には、基本運賃以外にどんな費用がかかりますか?
燃料サーチャージ、繁忙期の追加料金、サイズや重量による特別取扱の料金などがかかる場合があります。発送代行を使う場合は作業の料金も確認します。関税・輸入税・立替手数料は送料とは別に確認します。
配送会社の送料は、どう比べればいいですか?
箱のサイズ・重量・箱数・配送先・発送時期・サービスをそろえ、同じ条件で「追加料金込みでいくらか」の総額を出してもらって比べます。1kgあたりの単価だけで比べないようにします。

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