
海外の売上金の受け取りで、為替手数料に何%取られている?手数料無料に隠れた受取コストを計算する方法
米国Amazonの売上金を、受取サービスを使って日本の口座へ移した。ニュースで見たレートで計算すると15万円になるはずが、実際に入ってきたのは14万7千円。明細には大きな手数料は書かれていない。この差は、いったいどこに消えたのか——。
海外の売上金の受け取りでは、見えにくいところでコストがかかっていることがあります。
「海外の売上金の受け取りで、為替手数料に何パーセント取られているのか分からない。どう調べればいいの?」
この記事では、受け取りのコストが明細だけでは分からない理由と、同じ条件で比べる方法、何%かを計算する方法、利益計算への反映を整理します。Amazonに限らず、越境ECの売上金の受け取りに共通する内容です。
受け取りのコストを考えるときの考え方
受け取りのコストは、「手数料の欄の金額」ではなく、「ドルの売上が、最後に何円になって手元に届いたか」で考えます。表示された料金ではなく、着金した円の金額を基準に比べることが大切です。
やること
明細の「手数料」だけでは、コストは分からない
海外の売上金の受け取りのコストは、明細の「手数料」だけでは分かりません。
サービスによっては、ニュースなどで見る為替レートが、そのまま両替に使われず、レートの中にコストが含まれている場合があります。
| レート | 内容 |
|---|---|
| ニュースなどで見るレート | 市場の目安となるレート |
| 実際に適用される両替レート | 受取サービスが両替に使うレート。目安のレートとの差に、コストが含まれていることがある |
受取サービスが示す、「実際に適用される両替レート」を確認しましょう。Payoneer(ペイオニア)などの受取サービスを使う場合も、Amazonから直接日本の口座へ円で受け取る場合も、両替のコストがどこに含まれているかを確かめることが大切です。
「手数料無料」という表示だけで選ばない
「手数料無料」という表示だけで選ばないことが大切です。
明示された手数料が低くても、適用されるレートや出金の費用によって、最終的な受取額が少なくなる場合があります。「無料」なのは手数料の欄だけで、両替のコストはレートの中に含まれている、ということもあります。
比べるのは、同じ条件で日本の口座へ届く円の金額
比べるのは、同じ条件で、日本の銀行口座へ届く円の金額です。次の条件をそろえて、見積もりを比べます。
- 同じ通貨
- 同じ金額
- できるだけ同じ時刻
- 同じ送金先
同じ日でも、為替は動きます。時刻が違う比べ方には注意しましょう。
両替以外の費用も確認する
両替以外の費用も確認します。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 売上金の受取手数料 | 売上金を受け取るときにかかる費用 |
| 銀行への出金手数料 | 受取サービスから、日本の銀行口座へ出金するときの費用 |
| 中継銀行・受取銀行の費用 | 送金の途中や、受け取る銀行でかかる費用 |
これらがあれば、受け取りのコストに含めます。定額の費用は、少額の出金ほど割合が大きくなる点にも注意しましょう。
何%取られているかを計算する
何%かを把握したい場合は、次のどちらかの方法で確認します。
- 受取サービスへ、両替の手数料と、適用されるレートの仕組みを確認する
- 比較用のレートから、受取額の差を計算する

出金する金額や利用の条件によって、受け取りのコストは変わる場合があります。広告上の最安の料金だけでなく、自分が普段受け取る金額で比べましょう。
利益計算にも、実際の受取コストを反映する
利益の計算にも、実際の受取コストを反映します。ドルでは利益が出ていても、円に換えて受け取るまでの費用で、利益は減ります。
表示された手数料率だけでなく、最終的に手元へ残る金額で判断することが大切です。円に換えるタイミングや、為替の増減の記帳は、こちらの記事で詳しく解説しています。
円転のタイミングと記帳を詳しく解説Amazon輸出の売上はいつ円に換える?円転のタイミングの決め方と、為替差損益の記帳・仕訳
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利益計算で見落としやすい費用は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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まとめ
受け取りのコストは、手数料の欄ではなく、最後に手元へ届いた円の金額で判断します。
- 明細の手数料だけでは分からない。両替のレートにコストが含まれている場合があるので、実際に適用されるレートを確認する
- 「手数料無料」の表示だけで選ばない。レートや出金の費用で、受取額が少なくなることがある
- 同じ通貨・金額・時刻・送金先で、日本の口座へ届く円の金額を比べる
- 受取手数料・出金手数料・中継銀行や受取銀行の費用も含める。定額の費用は少額ほど割合が大きい
- 比較用のレートで計算した金額と着金額の差から、何%かを計算する
- 自分が普段受け取る金額で比べる
- 利益計算にも、実際の受取コストを反映する
よくある質問
明細の手数料を見れば、受け取りのコストは分かりますか?
明細の「手数料」だけでは分かりません。サービスによっては、ニュースなどで見る為替レートがそのまま両替に使われず、レートにコストが含まれている場合があります。受取サービスが示す、実際に適用される両替レートを確認します。
「手数料無料」のサービスを選べば、損はしませんか?
表示だけで選ばないことが大切です。明示された手数料が低くても、適用されるレートや出金の費用によって、最終的な受取額が少なくなる場合があります。
受取サービスは、何で比べればいいですか?
同じ条件で、日本の銀行口座に届く円の金額で比べます。同じ通貨・同じ金額・できるだけ同じ時刻・同じ送金先で見積もりを比べます。
何%取られているかは、どう計算しますか?
比較用のレートから計算した金額と、実際の着金額の差を計算します。たとえば、1,000ドル×150円=150,000円に対し、実際の着金が147,000円なら、差額は3,000円で2%です。

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