市場トレンド
円安がAmazon輸出に効く仕組み──円で仕入れ、ドルで売るから、円に戻したときに増える
円安は、Amazon輸出にとって分かりやすい追い風です。理由は単純で、仕入れは円、売上はドルだからです。米国での販売価格を変えていなくても、円に換算した売上が増えます。ただし為替は一方向には動きません。
TOPIC
仕入れ
日本で仕入れるので円で出ていく
TOPIC
売上
米国で売るのでドルで入ってくる
TOPIC
円安のとき
同じドル価格でも、円に換えると増える
TOPIC
前提にしない
為替は上にも下にも動く
円安とは、1ドルを円に換えたときに増える状態のこと
円安とは、1ドルを受け取ったときに換算できる日本円が増える状態を指します。1ドル=140円のときより、1ドル=160円のときのほうが、同じ1ドルが多くの円になります。
言葉としては「円の価値が下がる」ですが、ドルを受け取る側から見ると受け取れる円が増えるということです。
Amazon輸出は、円で仕入れてドルで売る
Amazon輸出の基本的なお金の流れは、日本で商品を仕入れ(円で支払う)、米国のAmazonで販売する(ドルで受け取る)というものです。出ていくお金と入ってくるお金の通貨がちがいます。
この形になっているため、円安になると、米国での販売価格を1ドルも変えていなくても、円に換算した売上が増えます。値上げをしたわけでも、売れる数が増えたわけでもなく、換算の結果として増えます。
だから、同じ商品でも手元に残る額が変わる
仕入れ値が円で固定されていて、売値がドルで固定されているなら、円安が進むほど1個あたりの円建ての差額は広がります。国内販売にはない動き方です。
ただし、これは為替が動いたぶんの話であって、商売そのものが良くなったわけではありません。ここを混同すると、為替が戻ったときに「急に儲からなくなった」と感じることになります。
前提に組み込まないこと
為替は上にも下にも動きます。円安を前提にして仕入れ値や販売価格を決めると、円高に振れたときに採算が崩れます。追い風は受け取るが、計算の土台にはしない、という扱いが無理のないところです。
この記事では仕組みだけを扱っています。現在の相場水準や、その背景については別の記事で扱っています。
この記事の用語
円安:外国通貨に対して円の価値が下がった状態。1ドルを円に換えたときの金額が増える。
ドル建て:取引の金額がドルで決まっていること。Amazon輸出の売上はドル建てになる。
為替差:為替相場の変動によって生じる、円換算額のちがい。
よくある質問
円安ならどの商品でも利益が増えますか。
円換算した売上は増えますが、仕入れ値や手数料、配送料、関税は別に効きます。為替だけで採算が決まるわけではありません。
今はどのくらいの水準ですか。
この記事では相場の水準は扱っていません。水準については、あわせて読みたいに挙げた記事をご覧ください。
円高になったらどうなりますか。
同じドル価格でも円換算した売上は減ります。だからこそ、円安を前提にして価格や仕入れを決めないほうが安全です。
この記事は為替と輸出の関係を仕組みとして整理したものです。相場の水準や見通しは扱っていません。
