期限が足りず納品できない!販売先ごとの期限のルール

賞味期限の残り日数が足りず、FBAに納品できない。要期限管理商品の60日・45日のルールと、販売先ごとの期限の条件

公開日 最終更新日

賞味期限まで、まだ3か月以上ある。これなら大丈夫だろうと仕入れて、発送の準備を進めた。ところが、納品の手続きを進めると「期限の残り日数が足りない」。海外のFBAに届く頃には、条件を満たせないことが分かった——。

食品やサプリメントなど、期限のある商品を扱うと、こうした「そもそも納品できない」問題にぶつかることがあります。

「期限は、何日残っていれば納品できるの?販売先によって違うの?」

この記事では、販売先ごとの期限の条件と、到着時点から逆算する期限の管理、期限内に売り切れる数量の決め方を整理します。Amazon以外で期限のある商品を売る場合にも使える内容です。

期限のある商品を納品するときの考え方

まず押さえておきたいのは、賞味期限が残っているだけで、FBAに納品できるとは限らないということです。販売する国や利用するサービスによって、必要な残りの日数も、販売を終える時期も違います。

期限のある商品を扱うときは、次の順で確認します。

販売先ごとの期限の条件

販売先ごとの主な条件をまとめると、次のようになります。

販売先ごとの期限の条件:日本のAmazon(FBA)は到着・受領の時点で原則61日以上残っている必要があり、残り45日未満で販売不可(納品時点で45日以下は廃棄)。米国のAmazon(FBA)は使い切る・食べ切る期間+90日が残っている必要があり、期限が近づくと販売不可になる。メルカリは期限切れや、購入者に届いてから1週間以内に期限が切れる食品は出品できない。eBayは食品の期限を商品説明に明記し、適切に保管・梱包し、期限前に購入者へ届ける必要がある

※条件は変更されることがあります。最新の内容は、各販売先の出品者向けの案内で確認してください。

日本のAmazon:要期限管理商品の60日・45日

日本のAmazonでは、賞味期限や使用期限のある商品は「要期限管理商品」として扱われます。FBAに到着・受領された時点で、原則として期限までの日数が60日を超えて残っている必要があります。60日以下の商品は、原則として納品できません。また、定期的に使う・食べる商品は、使い切る・食べ切る期間に60日を足した残りが必要です(例:30日分なら90日)。

一定の条件を満たす商品には例外があります。詳しくは、日本のセラーセントラルの要期限管理商品のガイドラインで確認します。

注意したいのは、期限の当日まで販売できるわけではないことです。原則として、期限まで45日を切った在庫は販売不可になります(販売不可の在庫を自動で返送する設定もできます)。また、納品の時点で期限まで45日以下の商品は廃棄の対象になり、返送してもらうこともできません。

米国のAmazon:使い切る期間+90日

米国のAmazonでは、FBAに到着した時点で、商品を使い切る・食べ切るための期間に、90日を足した残りの期限が必要です。

米国FBAで必要な残りの期限

必要な残りの日数 = 使い切る・食べ切る期間 + 90日

例:30日で使い切る商品なら、30日 + 90日 = 120日が必要(Amazonの例では、240日分のサプリメントなら240日 + 90日 = 330日)

つまり、「90日残っていれば必ず納品できる」という意味ではありません。1か月で使い切る商品なら120日、2か月分なら150日が必要です。

さらに、商品の種類ごとに、到着時に必要な残り日数の目安が示されています(スナック菓子は90日、キャンディーは540日、ハーブ・ミネラル系のサプリメントは730日など)。計算式の日数より、この目安のほうが長い場合があります。また、売れないまま期限が近づいた在庫は販売不可になります(販売不可の在庫を自動で返送する設定もできます)。

メルカリ・eBay

メルカリでは、期限が切れている食品や、購入者の手元に届いてから1週間以内に期限が切れる食品は出品できません。

eBayで食品を売る場合は、食品の期限を商品説明に明記し、適切に保管・梱包する必要があります。傷みやすい食品は配送方法も説明し、期限の前に購入者へ届ける必要があります。海外の購入者に送る場合は、配送にかかる日数も考えておきます。

期限は「到着・受領される時点」で数える

期限の残り日数は、仕入れた日や発送した日ではなく、倉庫に到着・受領される時点で数えます。特に海外へ送る場合は、次の日数を差し引いて考えます。

  • 国内での準備(検品・梱包・ラベル貼り)
  • 国際輸送
  • 通関
  • FBAでの受領
到着時点の残り日数 = 仕入れた時点の残り日数 − 到着・受領までにかかる日数。例:仕入れた時点で期限まで150日、受領までに25日かかるなら、到着時点の残りは125日。30日で使い切る商品は米国で120日が必要なので、ぎりぎり

※サプリメントなど商品の種類によっては、到着時に必要な残り日数の目安(ハーブ・ミネラル系のサプリメントは730日など)のほうが長くなります。

到着・受領までにかかる日数は、最短の日数ではなく、実績の中でも長めの日数で見込みます。通関や受領が数日遅れただけで、条件を満たせなくなることがあるからです。

受領までにかかる日数を実績で見積もる方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

受領までの日数の見積もりを詳しく解説補充のリードタイムを短く見積もって欠品する。実績での見積もり方と、安全在庫・発注点の計算式

納品できることと、売り切れることは別

納品の条件を満たしても、それで安心はできません。納品できることと、期限内に売り切れることは別です。

販売を始めてから何日販売できるかを確認し、その期間内に売れる見込みの数量を仕入れます。

販売できる日数と、仕入れる数量の目安

販売できる日数 = 到着時点の残り日数 − 販売を終える時期(残り日数)
仕入れる数量の目安 = 1日に売れる数 × 販売できる日数

例:到着時点の残りが125日で、期限の50日前には販売を終えると決めた場合、販売できるのは75日。1日に2個売れる商品なら、150個までが目安です。

最低条件ぎりぎりの納品は、遅延や売れ行きの鈍化に対応しにくくなります。期限に余裕のある商品を選び、売り切れる量より少なめに仕入れるほうが安全です。

期限は、ロットごとに管理する

同じ商品でも、仕入れたロットによって賞味期限は違います。商品ごとにまとめて管理していると、期限の近いロットに気づくのが遅れます。

商品ロット数量賞味期限確認すること
商品A7月仕入れ分40個2027年1月10日期限が近い。先に売り切る
商品A9月仕入れ分100個2027年4月20日次に売る分

商品ごとだけでなく、期限・数量ごとに管理し、期限の近い在庫を早めに確認します。期限の近いロットは、販売を終える時期から逆算して、値下げなどを早めに考えます。

溶けやすい商品は、季節の制限も確認する

賞味期限とは別に、溶けやすい商品の納品・保管の制限も確認が必要です。チョコレートやグミなどは、FBAで夏の制限の対象になる可能性があります。最新の案内を確認してから仕入れます。

米国FBAで溶けやすい商品の受け入れが止まる期間と、残った在庫の扱いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

溶けやすい商品の制限を詳しく解説季節商材の過剰在庫で失敗しないために。過剰在庫とは何か、デメリットと、売れる期間から逆算する仕入れ方

海外では、輸入先の食品規制も確認する

海外で販売する場合は、Amazonの納品条件に加えて、輸入先の食品の規制も確認します。米国向けの食品では、原則として次のような手続きが必要です。

  • 対象となる施設のFDA(アメリカ食品医薬品局)への登録
  • 輸入する前の事前通知(Prior Notice)
  • 米国の基準に合った食品表示

ただし、「FDAへ申請すれば何でも送れる」という仕組みではありません。食品表示や、商品ごとの輸入の条件も確認します。

抹茶

アメリカへの食品の輸出を、登録から表示まで

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食品・化粧品をアメリカへ輸出するためのFDAの施設登録、米国代理人の手配、英語の表示の作成、事前通知まで対応。登録したあとの表示の確認や通関、規制の変更への対応も続けて相談できます。

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食品のほかにも、輸入できるか・出品できるかを仕入れ前に確認するポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。

仕入れ前の確認を詳しく解説Amazon輸出で何を売ればいい?アメリカで日本製品が売れる理由と、商品の選び方で確認する4つのこと

仕入れる前に確認する3つのこと

期限のある商品は、売れ残っても長いあいだ待ち続けることができません。仕入れる前に、次の3つを確認します。

確認すること見るところ
輸入できるか輸入先の食品規制(FDAの登録・事前通知・表示など)
出品・納品できるか到着時点の残り日数が、販売先の条件を満たすか
期限内に売り切れるか販売できる日数の中で、仕入れる数量を売り切れるか

期限に余裕を持ち、販売見込みに合った数量から扱うことが大切です。

物流の現場から

食品の輸出では、国内で数日発送が遅れただけで、到着時の残り日数が条件を下回ってしまうことがあります。期限のある商品は、仕入れたらすぐに発送できるよう、書類や表示の準備を先に済ませておくことが大切です。

まとめ

賞味期限が残っているだけで、FBAに納品できるとは限りません。

  • 日本のFBAは、到着・受領の時点で原則60日を超える残り(定期的に使う商品は消費期間+60日)が必要。期限まで45日を切ると販売不可、納品時点で45日以下なら廃棄の対象
  • 米国のFBAは、使い切る期間+90日が必要(30日で使い切る商品なら120日)。商品の種類ごとの目安(ハーブ・ミネラル系サプリは730日など)も確認する
  • メルカリは、届いてから1週間以内に期限が切れる食品は出品不可。eBayは期限を明記し、期限前に届ける
  • 期限は、仕入れた日や発送日ではなく、到着・受領される時点の残り日数で数える
  • 納品できることと売り切れることは別。販売できる日数の中で売り切れる数量だけ仕入れる
  • 期限はロットごとに管理し、溶けやすい商品は季節の制限も確認する
  • 海外では、FDAの登録・事前通知・表示など、輸入先の食品規制も確認する

よくある質問

日本のAmazonのFBAに、賞味期限のある商品を納品する条件は?

要期限管理商品は、FBAに到着・受領された時点で、原則として期限までの日数が60日を超えて残っている必要があります。一定の条件による例外があります。また、期限まで45日を切った在庫は販売不可になり(自動で返送する設定もできます)、納品の時点で期限まで45日以下の商品は廃棄の対象になるため、期限の当日まで販売できるわけではありません。

米国のFBAでは、賞味期限が何日残っていれば納品できますか?

商品を使い切る・食べ切るための期間に、90日を足した残存期限が必要です。たとえば30日で使い切る商品なら120日、Amazonの例では240日分のサプリメントなら330日が必要です。また、商品の種類ごとに到着時に必要な残り日数の目安もあり(ハーブ・ミネラル系のサプリメントは730日など)、それより長くなる場合があります。「90日残っていれば必ず納品できる」という意味ではありません。

期限の残り日数は、いつの時点で数えますか?

仕入れた日や発送した日ではなく、倉庫に到着・受領される時点で数えます。海外へ送る場合は、国内での準備・国際輸送・通関・FBAでの受領にかかる日数を差し引いて考えます。

メルカリで、賞味期限が近い食品は出品できますか?

期限が切れている食品や、購入者に届いてから1週間以内に期限が切れる食品は出品できません。

アメリカに食品を輸出するには、Amazonの条件だけ確認すればいいですか?

Amazonの納品条件に加えて、輸入先の食品の規制も確認します。米国向けの食品では、原則として対象の施設のFDA登録や、輸入前の事前通知(Prior Notice)などが必要です。食品表示や商品ごとの輸入条件も確認します。

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期限のある商品も、
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※本ページは一般的な情報提供を目的としたものです。記事中の日数・数量は説明のための例を含みます。各販売先の期限の条件や輸入の規制は変更されることがあります。最新の内容は、各販売先の案内や関係する当局の情報をご確認ください。