利益率40%のはずが実は18%…梱包材・送料も原価に含める

せどり・物販の利益率を過大に見ていた。梱包材や送料を原価に含める利益計算と、まとめて送る送料の割り方

公開日 最終更新日

3,000円で売れる商品を1,800円で仕入れた。利益率は40%、と思っていた。ところが月末に口座を見ると、思ったほどお金が残っていない。計算をやり直してみると、購入者への送料、梱包材、仕入先からの送料が、どれも入っていなかった——。

せどりや物販を始めたばかりのころは、こうした「費用の入れ忘れ」で利益率を高く見てしまいがちです。

「利益率は、何をどこまで引いて計算すればいいの?」

この記事では、利益率を正しく出すための利益計算の方法と、販売方法ごとに入れ忘れやすい費用、まとめて送る送料の割り方、固定費の扱い方を整理します。Amazonの出品者出荷やFBAだけでなく、ほかの販売先でも使える内容です。

利益率を正しく見るための考え方

利益は、販売価格と仕入れ額の差だけではありません。商品を仕入れてから販売するまでにかかる費用を差し引いて、実際に残る金額を確認します。

そのために、次の順で整理します。

利益率は、引くものを全部引いてから計算する

利益率の計算式

利益率(%)= 利益 ÷ 販売価格 × 100

利益 = 販売価格 − 仕入れ代 − 送料・梱包材・手数料など、販売までにかかる費用

冒頭の例で、費用を入れた場合と入れなかった場合を比べてみます。

項目仕入れ代だけ引いた場合費用をすべて引いた場合
販売価格3,000円3,000円
− 仕入れ代1,800円1,800円
− 仕入先からの送料(1個あたり)—100円
− 販売手数料(10%)—300円
− 購入者への送料—210円
− 梱包材—50円
利益1,200円540円
利益率40%18%

仕入れ代だけを引くと40%に見えた利益率が、費用をすべて引くと18%になります。1つひとつは小さな金額でも、合わせると利益の半分以上になることがあります。

販売方法ごとに、発生する費用を先に整理する

リサーチを始める前に、自分の販売方法で発生する費用を整理しておきます。販売方法によって、引く費用が違うからです。

販売方法ごとに発生する主な費用:どの方法でも(仕入れ代、仕入先からの送料、販売手数料)、出品者出荷・自分で発送(購入者への送料、梱包材)、代行会社を使う(代行会社の作業料)、FBA(Amazon倉庫への送料、納品の準備費、FBA配送代行手数料、保管料)、輸出(国際送料、関税、通関の関連費用、海外の代行会社の料金、両替や送金の手数料)

特に出品者出荷では、購入者への送料と梱包材を自分で払うので、入れ忘れると利益率が大きくずれます。箱・緩衝材・テープなどの梱包材も、1個あたりにすれば数十円でも、毎回かかる費用です。

FBAを使う場合の手数料の確認方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

FBA手数料の確認方法を詳しく解説サイズと重さを見落とすと、FBA手数料で利益が消える。仕入れ前に見る場所と、1個あたりいくら残るかの出し方

輸出で加わる費用

輸出では、国内販売の費用に加えて、国際送料・関税・通関の関連費用・海外の代行会社の料金・両替や送金の手数料なども確認します。

国際送料には、燃料サーチャージや繁忙期の追加料金などが別にかかる場合があります。見積もりに含まれる範囲を確認します。国際送料の見積もりで確認する追加料金と、容積重量の計算は、こちらの記事で詳しく解説しています。

国際送料の見積もりを詳しく解説国際送料は1kg単価だけでは決まらない。容積重量とは何か、計算方法と、追加料金まで含めた総額の比べ方

まとめて送る送料は、1個あたりに割る

仕入先から複数の商品をまとめて送る場合や、FBAにまとめて納品する場合は、送料を1個あたりに割って利益計算に入れます。

発送の実績がある場合

発送の実績があれば、過去の送料と商品の数から、1商品あたりの送料の目安を出します。似たサイズ・重さの商品を送ったときの実績を使うと、目安の精度が上がります。

実績がない場合

実績がない場合は、使う箱のサイズと想定の重量で見積もりを取り、何個くらい入りそうかで割ります。

1個あたりの送料の目安

1個あたりの送料 = 1箱の送料 ÷ 1箱に入る個数

例:送料12,000円の箱に30個くらい入る想定なら、12,000円 ÷ 30個 = 1個400円を、リサーチでの送料の目安にします。

梱包が決まったら再計算し、請求と比べる

梱包が決まった時点で、送料を再計算します。そして発送したあとは、実際の請求額と比べます。見積もりと請求の差を、次のリサーチの目安に反映していくと、概算の精度が上がっていきます。

タイミングやること
リサーチのとき実績や見積もりから、1個あたりの送料の目安を入れる
梱包が決まったとき実際の箱のサイズ・重さ・個数で送料を再計算する
発送したあと実際の請求額と比べ、差を次のリサーチの目安に反映する

商品ごとの利益と、事業全体の利益を分ける

利益は、商品ごとの利益と、事業全体の利益を分けて確認します。

月額の出品料やリサーチツールの料金などの固定費は、売れた数に関係なくかかります。固定費の扱い方は、次のどちらかに決めます。

  • 商品ごとに配分する:固定費を1個あたりに割って、商品ごとの利益から引く
  • 月の合計から差し引く:商品ごとの利益には入れず、月の商品利益の合計から差し引く

大切なのは、二重に引かないよう、計算方法を統一することです。商品ごとに配分したうえで、さらに月の合計からも引いてしまうと、利益を小さく見すぎてしまいます。

月額の出品料を回収するために必要な販売数と、目標の利益からリサーチの量を決める方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

月額費用の回収を詳しく解説Amazonの大口出品は月何個売れば元が取れる?月額4,900円を回収する販売数と、小口出品との分岐点

返品・値下げ・長期保管で、利益は減ることがある

リサーチのときに見込んだ利益が、そのまま残るとは限りません。次のようなことで、想定の利益が減る場合があります。

  • 返品:返品の送料や、再販できない商品の損失
  • 値下げ:競合が増えて、想定より安く売ることになる
  • 長期保管:売れるまでの保管料がかかり続ける

リサーチのときの見込みだけでなく、販売後に実際の費用と比べて、次の仕入れの判断に反映します。どの費用がどれだけずれたかを記録しておくと、次の見込みが現実に近づきます。

これまでの経験から

コンサルティングで「利益が出ているはずなのにお金が残らない」という相談を受けると、多くの場合、送料や梱包材などの小さな費用が計算から抜けていました。一度、自分の販売方法でかかる費用をすべて書き出すだけで、利益率の見え方が大きく変わります。

費用は、仕入れる前に見積もる

大切なのは、仕入れてから費用を調べるのではなく、仕入れる前に費用を見積もることです。「売れたのに赤字だった」を防ぐため、必要な費用をすべて差し引いたあとの利益で、仕入れるかどうかを判断します。

売れているか・いくら残るか・出品できるかを、仕入れる前に順に確認するリサーチの手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。

仕入れ前の確認の手順を詳しく解説リサーチのやり方が分からず、仕入れが怖い。せどり・Amazonリサーチで仕入れる前に確かめる3つのこと
数値と折れ線が並ぶ分析画面

発生する費用を含めた利益を、自動で計算

米AmazonリサーチツールPROFiNDER

発生するコストを含めた利益計算を自動で行えます。送料の見込みや関税を引いた利益も商品ごとに表示されるので、費用の入れ忘れで利益率を高く見てしまうのを防げます。

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まとめ

利益率は、販売価格と仕入れ額の差ではなく、費用をすべて引いたあとの利益で計算します。

  • 利益率 = 利益 ÷ 販売価格 × 100。仕入れ代だけ引くと、利益率を高く見てしまう
  • リサーチの前に、自分の販売方法で発生する費用(送料・梱包材・手数料・代行料など)を整理する
  • FBAなら倉庫への送料・納品の準備費・FBA手数料・保管料、輸出なら国際送料・関税・送金の手数料なども含める
  • まとめて送る送料は1個あたりに割る。実績がなければ「1箱の送料 ÷ 入る個数」で目安を出し、あとで請求と比べる
  • 固定費は、商品ごとに配分するか月の合計から引くかを決め、二重に引かない
  • 返品・値下げ・長期保管で利益は減る。販売後に実際の費用と比べて、次の仕入れに反映する

よくある質問

せどり・物販の利益率は、どう計算しますか?

利益率は「利益 ÷ 販売価格 × 100」で計算します。利益は、販売価格から仕入れ代だけでなく、送料・梱包材・販売手数料など、仕入れてから販売するまでにかかる費用をすべて差し引いた金額です。

利益計算で入れ忘れやすい費用は何ですか?

仕入先からの送料、購入者への送料、梱包材、販売手数料、代行会社の作業料などです。FBAを使う場合は、Amazon倉庫への送料・納品準備費・FBA配送代行手数料・保管料も含めます。

複数の商品をまとめて送った送料は、どう計算しますか?

発送の実績があれば、過去の送料と商品数から1商品あたりの目安を出します。実績がなければ、箱のサイズと重量で見積もりを取り、何個入るかで割ります。たとえば送料12,000円で30個入るなら、1個400円を目安にします。

月額の出品料やツール代は、商品ごとの利益から引きますか?

商品ごとに配分するか、月の商品利益の合計から差し引くかのどちらかに決めます。二重に引かないよう、計算方法を統一します。

利益の見込みと実際の利益がずれるのはなぜですか?

返品・値下げ・長期保管などで、想定した利益が減ることがあるためです。販売後に実際の費用と比べ、次の仕入れの判断に反映します。

ノートパソコンで出品の作業をする

米Amazon輸出コンサルティング

「売れたのに残らない」をなくす。
本当の利益で仕入れを判断する。

何を引いて利益を計算するかで、仕入れていい商品は変わります。ワールドシフトは、米Amazon輸出を一から教え、年商1億円に届いた方も出してきたコンサルティングと、FBA納品の物流を長年続けてきました。

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