
DHL請求書の英語項目が分からないときに|REGULATORY CHARGESなど通関費用の見方と、実際の請求例
DHLの請求書を見たら、思っていたより高い。関税だけかと思ったら、「REGULATORY CHARGES」「MERCHANDISE PROCESS」「PERMITS & LICENCES」など、意味の分からない英語の項目が並んでいる——。
DHLの請求書には、関税そのものと、通関の手続きにかかる手数料が並びます。英語の項目の名前だけでは中身が分からないことがあるので、「何に対して発生した費用か」を内訳から確かめることが大切です。
「この項目は関税?DHLの手数料?」
この記事では、当社が実際に受け取った請求書と、DHLへ確認した内容をもとに、請求書の主な項目の意味と、次回の見積もりに生かす方法を整理します。
請求書には、関税とは別の通関の費用が載る
- DHLの請求書に載るのは関税だけではない
- 通関の過程で発生した費用が、関税とは別の項目として載ることがある
- 「請求額=関税」と考えていると、増えた分の理由が分からないまま終わってしまう
主な項目の意味
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| REGULATORY CHARGES | 通関に関連する費用がまとめて表示される区分。名前だけでは具体的な内容が分からないので、内訳もあわせて確認する |
| MERCHANDISE PROCESS | 当社がDHLへ確認したケースでは「商業貨物税関使用料」と案内された。米国への輸入通関のときに発生する税関の費用で、関税そのものとは別 |
| PERMITS & LICENCES | PGA(米国税関以外の政府機関。FDAなど)に関連する追加の審査・報告・許認可などで発生する場合がある費用 |
| CLEARANCE PROCESSING | 当社がDHLへ確認したケースでは、申告価格(インボイス価格)が2,500米ドル以上の場合に発生する通関処理料と案内された |
| DUTY TAX PROCESSING | DHLが米国の関税・税金を立て替えて払ったことに対する手数料。関税・税金そのものではない |
| IMPORT EXPORT TAXES | DHLの公式の案内では、米国税関が輸入する商品の価額に対して課す税。DHLの手数料ではない |
申告価格が2,500米ドル前後の荷物では、請求書にCLEARANCE PROCESSINGがないか確認しておきましょう。
実際の請求の例
当社が実際に受け取った請求書では、関税以外に次の3つの項目が発生していました。
| 項目 | 金額 | DHLへ確認した内容 |
|---|---|---|
| PERMITS & LICENCES | 7,500円 | PGAの要件を満たしているかを確かめるための、追加の審査・報告などに伴って発生した費用。すべての荷物に一律でかかるものではない |
| CLEARANCE PROCESSING | 1,500円 | 申告価格や通関の手続きによって発生する費用 |
| MERCHANDISE PROCESS | 33.58米ドル | 申告価格や通関の手続きによって発生する費用 |
当社が受け取った請求書の一例です。金額や発生の条件は荷物ごとに変わり、料金のしくみが改定されることもあります。
DUTY TAX PROCESSINGと、関税・税金そのものの違い
| 項目 | 性質 | 金額の決まり方 |
|---|---|---|
| DUTY TAX PROCESSING | 税を立て替えた手数料 | DHL米国の公式の案内では、1件(運送状1枚)あたり17.50米ドル、または関税・税金の額の2%の、いずれか高いほう(2026年1月1日から適用)。DHLのアカウントの有無にかかわらず同じ |
| IMPORT EXPORT TAXES | 税そのもの | 米国税関が、輸入する商品の価額に対して課す |
関税・税金の額が875米ドルを超えると、2%のほうが17.50米ドルより高くなります。名前が似ていても、性質が違う費用です。
そのほかに見かける項目
- IMPORT EXPORT DUTIES:輸出入のときに課される関税に関連する項目
- DUTY TAX PAID:関税・税金の支払いに関連して表示される項目
- MULTILINE ENTRY:多くの商品・品目を申告するときの通関の処理に関連する項目
品目が多いときの追加料金のクーリエごとの違いは、DHLとUPSの多品目の追加料金の記事で詳しく解説しています。
DHLとUPSの多品目の追加料金DHLとUPSで多品目の追加料金は違う?Amazon輸出で商品数が多いときに、クーリエを比べる前に確認すること
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項目の名前ではなく「何に対して発生した費用か」を見る
- 同じ「通関の費用」でも、関税・税金そのものと、通関の手続きに伴う手数料では性質が違う
- 請求書が届いたら、項目の名前と金額だけでなく、なぜ発生したのかまで記録する
- 同じような商品・申告価格で送るときに、前もって見込んでおける費用が分かる
- 利益の計算に関税しか入れていない場合は、通関の費用も入れて計算し直す
前回と今回で請求額が違う理由を調べる方法は、DHLの請求額が違うときの記事で詳しく解説しています。
DHLの請求額が違うとき同じように発送したのにDHLの請求額が違う?過去貨物から差額の原因を調べる方法
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各項目の適用の条件や請求の内容は、荷物・申告の内容・通関の状況などで違う場合があります。この記事の説明には、個別の案件についてDHLへ確認した回答を含みます。
まとめ
DHLの請求書は、関税そのものと、通関の手数料を分けて読むのが基本です。発生した理由まで記録して、次の見積もりと利益の計算に入れましょう。
- REGULATORY CHARGESは通関の費用をまとめた区分。内訳で中身を確認する
- MERCHANDISE PROCESSは税関の使用料、PERMITS & LICENCESはPGAの追加対応で発生しうる費用
- CLEARANCE PROCESSINGは、申告価格2,500米ドル以上で発生した例がある
- 実例:PERMITS & LICENCES 7,500円、CLEARANCE PROCESSING 1,500円、MERCHANDISE PROCESS 33.58米ドル
- DUTY TAX PROCESSINGは立て替えの手数料(17.50米ドルか2%の高いほう)、IMPORT EXPORT TAXESは税そのもの
よくある質問
項目の名前から費用の中身は分かりますか?
分からない場合があります。特にREGULATORY CHARGESは通関の費用がまとめて表示される区分なので、内訳もあわせて確認します。
DUTY TAX PROCESSINGは関税ですか?
関税ではありません。DHLが関税・税金を立て替えたことに対する手数料です。DHL米国の公式の案内では、1件17.50米ドル、または関税・税金の額の2%の、いずれか高いほうです。
DHLの請求書に、関税以外の費用が載るのはなぜですか?
通関の過程で発生した費用が、関税とは別の項目として載るためです。当社の実例では、PERMITS & LICENCES 7,500円、CLEARANCE PROCESSING 1,500円、MERCHANDISE PROCESS 33.58米ドルが発生しました。
同じ項目なら、毎回同じ金額ですか?
同じとは限りません。適用の条件や請求の内容は、荷物・申告の内容・通関の状況によって違います。最新の条件は公式の案内を確認してください。

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