規制ガイド

リチウム電池を米国に送るには
― 危険物(Class 9)・UN38.3・航空輸送の条件を、輸出者向けに

リチウム電池は国連の危険物(Class 9)で、航空輸送はIATA危険物規則(DGR)・ICAOの対象です。電池が機器に内蔵か・同梱か・単体か種類(リチウムイオン/リチウム金属)容量(ワット時=Wh/リチウム含有量)で、輸送区分・書類・送れる便が変わります。モバイルバッテリー・電動品・電子機器をAmazon(FBA)へ送るとき、電池の判定と危険物申告が搭載可否の分かれ目になります。

記事:ワールドシフト編集部(国際規則・米国の一次情報を照合)|編集方針

送るまでの流れ(ひと目で)

1
電池を判定種類・形態・容量
2
輸送区分PI 965-970
3
UN38.3試験試験サマリ
4
表示・ラベルClass9/電池マーク
5
クーリエ選定危険物対応便
6
米国通関到着・納品

電池の種類・積載形態・容量から該当する輸送区分(PI965〜970)を確認し、UN38.3試験サマリを用意、積載形態に応じた表示(Class 9ラベル/リチウム電池マーク)を行い、危険物を扱えるクーリエで手配します。

特に単体のリチウムイオン電池(UN3480)は旅客機に積めず、貨物機のみです。貨物機で送る単体リチウムイオン電池は充電量(SoC)を30%以下にする条件があります(2026年の改定で、一定容量を超える機器同梱の電池などにもSoC制限が広がっています)。容量(Wh・リチウム含有量)や個数で、必要書類や例外の可否が変わります。

電池の何を見て判定する?

① 電池の種類

リチウムイオン/リチウム金属で区分が変わる

② 積載形態

単体/機器に同梱/機器に内蔵

③ 容量

ワット時(Wh)・リチウム含有量

④ 個数・重量

1梱包あたりの個数と正味重量

⚠ 単体電池は制限が最も厳しい

モバイルバッテリー等の単体リチウムイオン電池は、旅客機は不可・貨物機のみで、充電量や梱包に厳しい条件があります。機器に内蔵・同梱されたものより制限が強い点に注意です。

必要になる主なもの

Class 9
国連の
危険物クラス
UN38.3
輸送試験
サマリ
PI 965-970
航空の
梱包区分
表示
Class9ラベル/
電池マーク

リチウム電池はUN38.3の輸送試験に適合し、種類・形態に応じた梱包区分(PI965〜970)で梱包、積載形態に応じた表示(Class 9ラベル/リチウム電池マーク)を行います。フル規制品では危険物申告書が必要で、SDS(安全データシート)はフォワーダーから求められることがあります。単体リチウムイオンは旅客機不可・貨物機のみ、貨物機では充電量(SoC)30%以下が条件です。容量・個数で書類や例外が変わります。

落とし穴:申告を誤ると積めない

← 申告漏れ・区分ミス

危険物と申告せず・区分を誤る。航空搭載拒否・差し止め・罰則

◎ 正しい判定と申告

電池を正しく区分し危険物申告。対応便で送れる

過大な区分 →

不要に重い区分・書類。コスト増・使える便が減る

送れるかどうかを大きく左右するのが、電池の正しい判定と危険物申告です。

よくある質問

リチウム電池は米国に航空便で送れる?

送れますが危険物(Class 9)扱いで、UN38.3試験・正しい梱包区分(PI965-970)・危険物申告とラベルが必要です。単体のリチウムイオン電池は旅客機に積めず貨物機のみです。

機器に内蔵・同梱と単体で違う?

はい。単体電池は制限が最も厳しく、機器に内蔵・同梱されたものは相対的に緩やかです。積載形態と容量(Wh)で必要書類や条件が変わります。

UN38.3とは?

リチウム電池を輸送するために求められる国連の輸送試験です。振動・衝撃・温度・短絡などの試験に適合していることを、UN38.3試験サマリで示します。

ワールドシフトのサポート

リチウム電池の発送を無料で相談する

※ご相談は無料です。実際の発送では、関税や実費(品目により試験費・危険物取扱・特殊梱包など)が別途かかります。

ほかの発送ルールガイド

出典:IATA — Lithium Batteries/ICAO Technical Instructions/米国 PHMSA(49 CFR)。基準値・手続きは変更される場合があります。

※本ページは一般的な情報の整理であり、個別の該当可否・法的助言ではありません。該当可否・搭載可否・申告の適否の最終判断は、税関・航空会社・当局および提携する危険物対応クーリエ等の基準によります。最新・個別の判断は無料相談でご確認ください。