
米国輸入でかかるのは関税だけじゃない──MPF・HMF「手数料」の全体像
関税率ばかり見ていると、利益を読み違える。米国の輸入には、本体の関税に加えてMPF(貨物処理手数料)とHMF(港湾維持手数料)が乗る。小さく見えて、毎回・確実にかかる固定費だ。見落とすと採算が狂う「手数料」まで含めた、費用の全体像をまとめた。
関税だけ見ていると足りない
米国輸入のコストは、ざっくり①基本関税(HTSの税率)②追加関税(232/301など)③MPF ④HMF ⑤通関ブローカー料の積み上げです。とくにMPF・HMFは見落とされがちですが、毎回かかります。(1ドル≒160円換算)
MPFとHMF:いくらかかる?
MPFは申告価額の0.3464%(2026年10月1日から下限$34.58・上限$670.86/〜2026年9月30日は下限$33.58・上限$651.50。従価率0.3464%は据え置きで、改定されるのは下限と上限だけです→10/1の改定の詳細)。HMFは0.125%で、海上輸送のみ(上下限なし・航空にはかからない)。下は申告価額$10,000・海上・税率10%の場合の内訳例です。
例:申告価額$10,000・海上・税率10%の場合(目安)。232/301等の追加関税があれば更に加算されます。
見積もりの全体像:何が・いくら乗るか
利益計算は、次を積み上げて作ります。
- 基本関税:HTSの税率 × 申告価額
- 追加関税:Section 232/301などの有無
- MPF:0.3464%(下限$34.58〜上限$670.86。2026/10/1〜。〜9/30は下限$33.58〜上限$651.50)
- HMF:海上のみ0.125%(航空はなし)
- 通関ブローカー料・国際送料:実費
- 合計で採算判定:上記すべてを乗せて利益を計算
関税・手数料込みの見積もりや米国向け発送はSLC(発送代行)で対応できます。
MPFは『1申告あたり上限$670.86(2026/10/1から。〜9/30は$651.50)』を活用。小口に分けると毎回下限$34.58(同じく〜9/30は$33.58)がかさみます。まとめて1申告にすると率は同じでも手数料を圧縮可能。航空便ならHMF(0.125%)は不要——輸送手段で費用が変わる点も見積もりに。なお2026年10月1日に下限・上限が改定されます(従価率0.3464%は据え置き)ので、原価表で直すのはこの2か所だけです。
よくある質問
- MPF:貨物処理手数料。申告価額の0.3464%。
- HMF:港湾維持手数料。海上のみ0.125%。
- 従価:価格に対して◯%でかかる方式。
手数料は「見落とさなければ」怖くありません。関税+232/301+MPF+HMF+送料を込みにした見積もりは、当社の発送代行(SLC)が作成します。出す前に総コストと利益が分かるので、想定外の赤字を避けられます。
- Customs User Fees To Be Adjusted for Inflation in Fiscal Year 2027(Federal Register, 2026/7/31・91 FR 48398)
- Customs User Fees To Be Adjusted for Inflation in Fiscal Year 2026(Federal Register, 2025/7/23・90 FR 34665)
- Merchandise Processing Fee: 2026 Rates(Artemus)
- Understanding the MPF in 2026(FreightAmigo)

