
米国Amazon 年末商戦2026の締切カレンダー──FBA在庫の着荷期限は9/16と10/28、ディール申請は9/8まで
米国Amazonが2026年の年末商戦(Q4)の締切を公表しました。要になるのはFBA在庫の着荷期限=9月16日と10月28日の2つです。
いちばん近い日付は8月5日。この日までにPrime Big Deal Days(米国版のプライム感謝祭)のディールを申請すると、前払いのプロモーション料が$100→$50(1ドル≒161円で約8,000円引き)になります。ただしこれは早期割引の期限であって、申請そのものは9月8日まで可能です——8月5日を逃しても致命傷ではありません。
そして今年の要点は「締切が2025年より、どの出荷方法でも前倒しになった」ことです。FBAに在庫を届ける期限は、Prime Big Deal Days向けが9月16日、ブラックフライデー・サイバーマンデー向けが10月28日(いずれもAmazon最適化分割の場合)。ホリデーのピーク手数料そのものは2025年と同額ですが、今年は4月に入った3.5%のサーチャージが別に重なるため、実質の配送コストは昨年の同じ時期より高くなります。
裏を返せば、年末商戦の締切が全部わかった=逆算できるということです。米国で日本製が売れているという事実は何も変わっていません(米国の棚でいま何が起きているかはこちら)。変わったのは「いつまでに在庫を米国へ置くか」だけ。いまから動けば、今年の年末商戦に十分間に合います。
① まず押さえる3種類の日付──ディール申請・在庫の着荷・ピーク手数料の期間
Amazonの告知は、日本のセラーにとって3種類の日付に整理できます。このうちディール申請と在庫の着荷は、外すとその商戦を取り逃がします。ピーク手数料は避けようがないので、価格に織り込む前提で見てください。
- ディール申請の締切…セール枠に申し込む期限。7月8日に受付が始まり、Prime Big Deal Daysは9月8日、ブラックフライデー週・サイバーマンデーは10月20日まで。
- 早期申請の割引期限…上とは別に、8月5日/9月5日までに出すと前払いのプロモーション料が$100→$50になります。逃しても申請自体はできます。
- 在庫が米国のFBA倉庫に「到着」する期限…出荷日ではなく着荷日です。ここが最重要。
- ピーク手数料の期間…2026年10月15日〜2027年1月14日。この間はFBA配送料が1点あたり平均+$0.32(≒52円)上乗せされます。
前払いのプロモーション料は1件$100+販売額の1.5%(上限$5,000)。この$100の部分が、早期申請で$50になります。
日付はすべて米国Amazonの告知に基づく2026年の予定です。
② 在庫の締切は「3本立て」──自分がどれに当たるかで2週間ずれる
在庫の着荷期限は1つではありません。納品の方式によって3つに分かれ、最大で2週間の差が出ます。自分がどれに当たるかを取り違えると、そのぶん丸ごと読み違えます。
Amazonは「最適化分割(Amazon-optimized splits)を選ぶセラーが最も多い」としており、多数派にとっての実質的な締切は9月16日と10月28日です。ただし分割先が増えるぶん、複数拠点へ送る手間と国内送料がかかります。逆に最小分割(minimal splits)は送り先が少なくて楽ですが、締切は1週間早まります。
| 納品の方式 | Prime Big Deal Days向け | ブラックフライデー・サイバーマンデー向け |
|---|---|---|
| AWD(FBAの手前に一括保管) | 9月2日 | 10月14日 |
| FBA・最小分割(送り先を絞る) | 9月9日 | 10月21日 |
| FBA・Amazon最適化分割(最も多い) | 9月16日 | 10月28日 |
AWDを使い自動補充を有効にしている場合、10月31日まではオフピークの月額保管料のままとされています。
③ 日本から送る人は、ここからさらに逆算する
ここが日本のセラーにとっての本題です。上の日付は「米国のFBA倉庫に着いている日」。日本から送る場合は、その手前に「国際輸送」と「米国の通関」が挟まります。
つまり日本を出る日は、着荷期限よりさらに前です。どれだけ前倒しが要るかは輸送手段(航空か海上か)・通関の混み具合・米国内の横持ち(到着港からFBA倉庫までの国内輸送)で変わるため、ひとつの日数では言えません。ただ確実に言えるのは、9月16日に着けたいなら、8月中には出荷の段取りを決めておく必要がある、ということです。いま8月頭に動き始めるのは、早すぎるどころかちょうど良いタイミングです。
あわせて、通関まわりで年末商戦に効く前提が2つあります。
- 誰が輸入者(IOR)になるか…AmazonはあなたのFBA在庫の輸入者になりません(Amazonは輸入者(IOR)にならない)。
- まとめて送るほど、通関の固定費は薄まる…少額免税(デミニミス)が無くなった今、小さく何度も送るより1回にまとめるほうが1点あたりのコストは下がります(まとめ納品の考え方)。
国際輸送と通関に必要な日数は、季節・輸送手段・貨物の内容で大きく変わります。具体的な逆算は個別にご相談ください。
④ ピーク手数料は2025年と同額。ただし今年は3.5%サーチャージが重なる
まずホリデーのピーク手数料そのものは2025年と同額(平均+$0.32/点)で、ディールの参加資格も変更ありません。
ただし、実質の配送コストは昨年の同じ時期より上がります。2026年4月17日から導入された3.5%の燃料・物流サーチャージ——2025年には無かったもの——が、ピーク手数料の上に重なるからです(2026年の手数料改定はこちら)。10月15日から1月14日までは、昨年より1点あたりのコストが高い期間として、価格設定に織り込んでおいてください。
⑤ 注意:Prime Big Deal Daysの「開催日」は、まだ発表されていません
正直に書きます。Amazonは締切だけを示し、Prime Big Deal Days本体の開催日をまだ公表していません。告知にあるのは「昨年と同じ時期に戻ってくる」という表現だけで、開始日も終了日も日数も示されていません。ネット上には具体的な日付が出回っていますが、現時点でAmazonが確定させたものではありません。
実務上の結論はシンプルです。開催日を待つ意味はありません。ディール申請も在庫の着荷も、締切のほうは確定しているからです。確定している締切から逆算して動く——それだけで足ります。
昨年(2025年)は開催日の告知が9月中旬までずれ込んだと報じられています(本文の着荷期限9/16とは別の話です)。今年も締切の直前まで発表されない可能性があります。
締切を「1本」で覚えないでください。効くのは“自分の納品方式の締切”です。最適化分割なら9/16・10/28、最小分割なら9/9・10/21、AWDなら9/2・10/14——ここを取り違えると、丸1〜2週間の読み違いになります。おすすめは、社内のカレンダーに『米国着荷の期限』ではなく『日本を出る期限』を書くこと。着荷期限から輸送日数と通関日数を引いた日付こそ、あなたが本当に守るべき締切です。
よくある質問
- Prime Big Deal Days:秋に開催される、Prime会員向けの大型セール。日本の「プライム感謝祭」に相当。
- ピーク手数料:ホリデー期間中にFBA配送料へ上乗せされる季節料金。2026年は10/15〜2027/1/14。
- 最小分割 / Amazon最適化分割:FBA納品時の在庫の分け方。最適化分割のほうが手数料は有利だが、送り先が増える。着荷の締切も1週間違う。
- AWD:Amazon Warehousing and Distribution。FBAの手前に置く大口保管。売れた分だけFBAへ自動補充できる。
「10月28日までに米国の倉庫へ」と言われても、いつ日本を出せばいいのか——そこが一番不安なところだと思います。そこは当社(WorldShift)の発送代行(SLC)にご相談ください。米国向けのまとめ輸入・通関・FBA納品までを一本の流れで組み立てます。必要な日数は輸送手段や通関の状況で変わりますので、着荷期限から逆算した出荷日はご相談時に個別に組み立てます。あなたは「米国で売れる日本商品を選ぶこと」と「ディールを出すこと」に集中してください。

