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米Amazon、年末商戦の締切を前倒し ピーク手数料は据え置き

FBA着荷は秋の大型セール向け9月16日、ブラックフライデー向け10月28日

米Amazonは2026年の年末商戦の締切を出品者に告知した(画像はイメージ)

米Amazonは2026年7月7日、年末商戦(Q4)の締切と手数料を出品者に告知した。FBA倉庫に在庫を届ける期限は、どの納品方式でも2025年より早まった。最も多くの出品者が選ぶ「Amazon最適化分割」の場合、秋の大型セール「Prime Big Deal Days」向けの在庫は9月16日までに米国のFBA倉庫へ着いていなければならない。ブラックフライデー・サイバーマンデー向けの在庫は10月28日が期限だ。

ピーク手数料は2025年と同じ額に据え置き、ディールの参加資格も変えない。ただ、2025年には無かった3.5%の燃料・物流サーチャージが2026年4月17日から加わっている。これがピーク手数料に重なるため、実質の配送コストは昨年の同じ時期より高くなる。

告知の後、日程は2つ動いた。Prime Big Deal Daysのディール申請の締切は、9月8日から9月22日に延びた。セールの開催日は10月6〜7日に決まった。9月28日の時点で残っていたのは、ブラックフライデー・サイバーマンデー向けの2つだ。ディール申請の10月20日と、最適化分割で納品する在庫のFBA着荷の10月28日である。

押さえる日付は3種類

告知の日付は3種類に分けられる。1つ目はセール枠(ディール)に申し込む締切だ。2つ目は、在庫が米国のFBA倉庫に着いていなければならない期限だ。出荷日ではなく着荷日で数える。

この2つを外すと、そのセールに参加できない。3つ目はピーク手数料がかかる期間で、2026年10月15日から2027年1月14日までだ。こちらは避けられないため、価格に織り込むことになる。

2026年の年末商戦の主な日付(米国Amazonの告知とその後の発表から)
日付出来事
7月8日ディール申請の受け付け開始
8月5日Prime Big Deal Days向けディールの早期申請の期限。前払い料の100ドル部分が50ドルになる
9月2日AWDに預ける場合の、Prime Big Deal Days向け在庫の着荷期限
9月5日ブラックフライデー・サイバーマンデー向けディールの早期申請の期限。前払い料の100ドル部分が50ドルになる
9月8日Prime Big Deal Days向けディール申請の当初の締切。のちに9月22日まで延長
9月9日最小分割で納品する場合の、Prime Big Deal Days向け在庫のFBA着荷期限
9月16日Amazon最適化分割で納品する場合の、Prime Big Deal Days向け在庫のFBA着荷期限
10月6〜7日Prime Big Deal Daysの開催(9月15日に日本時間で発表)
10月14日AWDに預ける場合の、ブラックフライデー・サイバーマンデー向け在庫の着荷期限
10月15日ピーク手数料の期間が始まる(2027年1月14日まで)
10月20日ブラックフライデー週・サイバーマンデー向けディール申請の締切
10月21日最小分割で納品する場合の、ブラックフライデー・サイバーマンデー向け在庫のFBA着荷期限
10月28日Amazon最適化分割で納品する場合の、ブラックフライデー・サイバーマンデー向け在庫のFBA着荷期限

日付はいずれも2026年の予定。ピーク手数料の終わりだけ2027年。

ディール申請と早期割引

ディールの申請は7月8日に受け付けを始めた。締切はPrime Big Deal Days向けが9月8日、ブラックフライデー週・サイバーマンデー向けが10月20日だ。Prime Big Deal Days向けの締切は、その後9月22日まで延びた。延長は、出品者向け画面(Seller Central)の告知で示された。

ディールには前払いのプロモーション料がかかる。額は1件100ドルに販売額の1.5%を足したもので、上限は5,000ドルだ。早く申請すると、このうち100ドルの部分が50ドルになる。

早期割引の期限は、Prime Big Deal Days向けのディールが8月5日、ブラックフライデー・サイバーマンデー向けのディールが9月5日だ。差額は1ドル≒161円で約8,000円になる。割引の期限を過ぎても、それぞれの締切までは申請できる。

在庫の着荷期限は納品方式で3つ

在庫の着荷期限は1つではない。納品の方式によって3つに分かれ、最も早いものと遅いものでは2週間の差がある。

納品方式別のFBA在庫の着荷期限(2026年)
納品の方式Prime Big Deal Days向けブラックフライデー・サイバーマンデー向け
AWD(FBAの手前に一括で保管)9月2日10月14日
FBA・最小分割(送り先を絞る)9月9日10月21日
FBA・Amazon最適化分割(最も多い)9月16日10月28日

Amazonによると、最も多くの出品者が選ぶのは最適化分割だ。在庫を複数の倉庫へ分けて送る方式で、送り先が増えるぶん、手間と米国内の送料がかかる。

最小分割は送り先が少なく、手間は小さい。その代わり、着荷期限は最適化分割より1週間早い。

AWDを使い、FBAへの自動補充を有効にしている場合は、10月31日まで保管料がオフピークの月額のままとなる。

日本から送る場合はさらに前に

着荷期限は、在庫が米国のFBA倉庫に着いている日だ。日本から送る場合は、その手前に国際輸送と米国の通関が入る。日本を出る日は、着荷期限よりさらに前になる。

どれだけ前に出せばよいかは、一つの日数では言えない。航空便か船便か、通関の混み具合、到着した港からFBA倉庫までの米国内の輸送で変わる。季節や貨物の中身によっても大きく違う。

輸入の手続きを誰が担うかも決めておく必要がある。AmazonはFBAに送る在庫の輸入者(IOR)にはならない。

ピーク手数料は据え置き、上乗せ料が重なる

年末商戦のピーク手数料は2025年と同じ額だ。2026年10月15日から2027年1月14日まで、FBAの配送料に1点あたり平均0.32ドル(約52円)が上乗せされる。ディールに参加できる条件も変わらない。

ただ、実質の配送コストは昨年の同じ時期より上がる。2026年4月17日から、3.5%の燃料・物流サーチャージがFBAの料金に加わったためだ。この上乗せ料は2025年には無かった。ピーク手数料の期間中は、2つが重なる。

セールの開催日は10月6〜7日に

7月7日の告知は締切だけを示し、Prime Big Deal Daysの開催日は明かしていなかった。Amazonは米国時間の9月14日、日本時間では9月15日に、開催日を10月6〜7日の48時間と発表した。在庫の着荷期限である9月16日(最適化分割)の前日だった。

ディール申請の締切が9月8日から9月22日に延びたことも、後から分かった。延長後の締切もすでに過ぎている。

この記事は2026年8月2日に掲載した。9月24日に開催日を追記し、9月28日にディール申請の締切の延長を反映して訂正した。

解説

覚えるのは「日本を出る日」

締切を1本で覚えるのは危うい。守るべきなのは、自分の納品方式の締切だ。最適化分割なら9月16日と10月28日、最小分割なら9月9日と10月21日、AWDなら9月2日と10月14日になる。ここを取り違えると、1〜2週間の読み違いになる。どちらの分割か分からないなら、締切が1週間早い最小分割を前提に組むと安全側に倒せる。

日本から送る事業者にとって、本当の締切は着荷期限ではない。着荷期限から輸送の日数と通関の日数を引いた「日本を出る日」だ。当社は、社内の予定表にはこちらを書くことを勧める。例えば9月16日に着けたい場合、当社は8月中に出荷の段取りを決めておく必要があるとみていた。少額免税(デミニミス)が無くなった今は、小さく何度も送るより1回にまとめて送りたい。通関の固定費が薄まり、1点あたりのコストは下がりやすい。

価格の面では、10月15日から2027年1月14日までを、昨年より1点あたりのコストが高い期間として見ておきたい。ピーク手数料は据え置きでも、3.5%のサーチャージが上に重なるからだ。また、開催日が決まるのを待っていては間に合わない。Prime Big Deal Daysの開催日の発表は、着荷期限の前日だった。確定している締切から逆算する考え方は、ブラックフライデー・サイバーマンデーにもそのまま当てはまる。

(ワールドシフト編集部)

キーワード解説
  • Prime Big Deal Days:秋に開かれる、Prime会員向けの大型セール。日本の「プライム感謝祭」に当たる。2026年は10月6〜7日に開催。
  • ピーク手数料:年末商戦の期間中、FBAの配送料に上乗せされる季節料金。2026年は10月15日から2027年1月14日まで。
  • 分割(splits):FBAに納品するとき、在庫を複数の倉庫へ分けて送る仕組み。分けるほど手数料は下がるが、送り先が増える。
  • 最小分割とAmazon最適化分割:FBAに納品するときの在庫の分け方。最適化分割のほうが手数料は有利だが、送り先が増える。着荷の期限も1週間違う。
  • AWD:Amazon Warehousing and Distribution。FBAの手前に置く大口の保管サービス。売れた分だけFBAへ自動で補充できる。
Q&A:よくある質問
早期割引の8月5日を逃すと、ディールは出せないのですか?
出せます。8月5日は、前払い料の100ドル部分が50ドルになる早期割引の期限です。申請の締切はPrime Big Deal Daysが9月8日で、のちに9月22日まで延長されました。ブラックフライデー週・サイバーマンデーの締切は10月20日です。
在庫の締切は発送日ですか、到着日ですか?
到着日です。在庫が米国のFBA倉庫に受領される日を指します。日本から送る場合は、輸送の日数と米国の通関の日数を差し引いて出荷日を決める必要があります。
自分が最小分割と最適化分割のどちらか分かりません。
納品プランを作るときに選ぶ設定です。Amazonは、最適化分割を選ぶ出品者が最も多いとしています。分からない場合は、締切が1週間早い最小分割の日付(9月9日と10月21日)を前提に組むと安全側に倒せます。
手数料は上がったのですか?
年末商戦のピーク手数料そのものは2025年と同じ額で、1点あたり平均0.32ドルです。ただし2025年には無かった3.5%の燃料・物流サーチャージが、2026年4月17日から加わっています。ピーク期間中はこれがピーク手数料に重なるため、実質の配送コストは昨年の同じ時期より高くなります。
Prime Big Deal Daysはいつ開かれましたか?
2026年10月6〜7日の48時間です。Amazonが米国時間の9月14日、日本時間の9月15日に発表しました。7月7日の締切の告知の時点では、開催日は示されていませんでした。
一次情報はどこですか?
Amazon Seller Centralの告知『Holiday 2026: Same fees, same eligibility, earlier deadlines』(2026年7月7日)です。ディール申請の延長は告知『Prime Big Deal Days deals deadline extended』、開催日はAbout Amazonの発表によります。記事末尾の出典からご確認いただけます。
出典本記事は、Amazon Seller Centralの出品者フォーラムに掲載された公式告知(2026年7月7日付『Holiday 2026: Same fees, same eligibility, earlier deadlines』と『Prime Big Deal Days deals deadline extended』)と、About Amazonの開催日の発表を当社(WorldShift)が整理したものです。公開されている二次情報もあわせて示しています。日本語は当社の訳です。日程・手数料は予告なく変更される場合があるため、最新・正確な条件は必ずAmazon公式(Seller Central)でご確認ください。円換算は1ドル≒161円(2026年7月時点の目安)での概算です。国際輸送と通関に必要な日数は、季節・輸送手段・貨物の内容で大きく変わります。「解説」は当社(WorldShift)の意見で、着荷期限に間に合うこと、通関の可否、売上・利益を保証するものではありません。

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