米国で日本の商品はどう売れているか
― 市場の見方を、輸出者向けに
確かめる順番(ひと目で)
①〜②で売れているかを、③〜④で送れるかを、⑤で利益が残るかを見ます。この順番を飛ばすと、「売れるのに送れない商品」や「売れても利益が残らない商品」を選びます。
① 需要は、どこで確かめるか
- 米国のAmazonで、同じ種類の商品のランキングとレビュー数を見た(レビューが積み上がっている=売れ続けている)
- eBayで「売れた履歴(Sold)」を見た。出品数ではなく、実際に売れた値段と数を見る
- 検索の伸びを見た(季節・一過性のブームか、続いている需要か)
- 誰が買っているかを言葉にできた(コレクター/実用/贈り物のどれか)
国内の売れ行きや訪日客の反応はきっかけにはなりますが、米国で売れている証拠ではありません。米国の売り場で、同じ種類の商品が実際に動いているかを先に見てください。
② 日本の商品が選ばれている理由(4つの型)
長く使える。買い替えの手間が減る
アニメ・和の意匠など、日本であること自体に価値がある
米国では買えない/日本盤・日本限定
送料が乗りにくく、値段を保ちやすい
当社が扱ってきた範囲では、この4つのどれにも当てはまらない商品は「安いから」以外の理由を作りにくく、価格勝負になりがちです。
③ 規制が壁になりやすい型
食品・食器・化粧品。FDAの規制と表示(食品接触材)
おもちゃ・子供服。第三者試験とCPC(CPSC)
革・木・貝など。許可と申告(ワシントン条約)
日本限定盤・アニメ・ブランド品。米国の商標権者が税関に登録している商標が付いた品は、権利者の許諾なく輸入すると止まることがあります
どれも商品を仕入れる前に確かめるものです。とくにブランド品・キャラクター物は、規制より先に権利関係(商標・著作権)で止まります。該当しそうなら、先に発送ルールガイドの各ページをご覧ください。
④ 送り方は、重さと容積で決まる
- 商品の実寸と重さを測った(箱に入れた状態で)
- 容積重量で計算されないかを確かめた(かさばる商品は重さより容積で課金されます)
- FBAに入れるなら、サイズ区分と梱包・ラベルを確かめた(FBA納品要件)
- 危険物・特殊梱包が要る商品かを確かめた
同じ売価でも、かさばる商品は送料で利益が消えます。小さく軽い商品ほど、はじめの1商品に向きます。
⑤ 採算は「着地」で見る
- 仕入値に、国内の送料と手数料を足した
- 国際送料を、実寸・重さで見積もった
- 関税と手数料を積み上げた(関税額を出す手順)
- 売り場の販売手数料と、返品・保管の費用を見込んだ
- 残る利益を、1個あたりと月あたりの両方で出した
関税額の出し方は「自分の商品の関税額を出す手順」に、税率そのものは「米国の関税はどう決まる?」にまとめています。
よくある取りこぼし
日本での人気や自分の好みで選ぶ。米国の売り場を見ていない
需要→競合→規制→送れるか→採算。そのうえで小さく試す
完璧な商品を探し続ける。実際の反応は出してみないと分からない
分かれ目は、①の需要を自分の目で確かめたかどうかです。
よくある質問
米国で売れる商品かどうかは、何から確かめますか?
需要が先で、値段はあとです。米国のAmazonやeBayで同じ種類の商品が実際に売れているか(ランキング・レビュー数・売れた履歴)を見て、次に競合の数と値段の幅、そのあとに規制と送れるか、最後に着地の採算を見ます。順番を飛ばすと、売れるのに送れない商品や、売れても利益が残らない商品を選びます。
日本の商品はどういう理由で選ばれていますか?
当社が扱ってきた範囲では、品質と耐久性、文化・世界観そのものへの関心、米国では手に入りにくいこと、そして小さく軽く送りやすいこと、の4つに集まります。品目ごとの実際の動きは、当社の市場トレンド記事で追っています。
売れそうでも送れない商品はありますか?
あります。口に入る・肌に触れる物(FDA)、子ども向け(CPSC)、電波や電池が入る物(FCC・危険物)、動植物由来の素材(ワシントン条約など)は、規制や書類が先に必要になります。ブランド品・キャラクター物は、規制より先に権利関係で止まることがあります。商品を仕入れる前に、該当するルールガイドで確かめてください。
ワールドシフトのサポート
- ✓送れる商品かの確認:仕入れる前に、規制・書類・危険物の該当を一緒に洗い出します
- ✓送料の見積もり:実寸と重さから、送料の概算をお出しします。実際の請求額は、容積重量・燃油サーチャージ・為替・配達地域で変わります
- ✓通関手続きの手配・連携:提携する米国の通関業者と連携し、書類・申告を手配します。分類・税額の最終判断は通関業者・税関によります
- ✓洗い出しと見積もりは事前の目安です。最終的な搭載可否・受入可否・税額は、航空会社・税関・提携する通関業者の判断によります。実際の採算は、仕入・数量・売り場で変わります(関税・通関業者手数料などの実費は別途かかります)
※ご相談は無料です。実際の発送では、関税や実費(品目により試験費・危険物取扱・特殊梱包など)が別途かかります。
ほかの発送ルールガイド
規制の出典は各ルールガイドに記載しています(U.S. CPSC/U.S. FDA/FCC/USITC HTSほか)。知財は19 CFR 133.23(Restricted gray market articles)/CBP — Intellectual Property Rights。品目ごとの市場の動きは、当社の市場トレンドの記事に出典を添えています。
※本ページは一般的な情報の整理であり、個別の該当可否・法的助言ではありません。該当可否・申告の適否の最終判断は、税関・当局および提携する通関業者の基準によります。最新・個別の判断は無料相談でご確認ください。
