朗報:日本車・自動車部品の対米関税が合計27.5%→15%に引下げ(施行済)──最高裁判断のあとも維持で“腰を据えて”出せる
関税

朗報:日本車・自動車部品の対米関税が合計27.5%→15%に引下げ(施行済)──最高裁判断のあとも維持で“腰を据えて”出せる

2026年6月21日() | 出典:The White House(U.S.-Japan Agreement EO)/連邦官報(2025-17908)+当社(WorldShift)整理(関税)

関税の“上げ”が続くニュースのなかで、日本にとって数少ない“下げ”の確定情報だ。日米合意にもとづき、日本の自動車・自動車部品の対米関税(Section 232)が、MFN(基本関税)込みの合計27.5%から15%に引下げられ、2025年9月16日に発効している。重要なのは“続く土台”であること。2026年2月20日の最高裁判断で別枠のIEEPA関税は無効になったが、この232の引下げはその対象外で維持され、別の上乗せ(Section 122)も二重には課されない。JDMパーツやカー用品を扱う輸出者にとって、価格設計を腰を据えて組める朗報だ。

TOPIC
合計15%
自動車・部品の関税(232+基本関税MFNの合算上限)
↓27.5%から
TOPIC
2025/9/16
引下げの発効日
TOPIC
最高裁後も維持
232は無効化の対象外
確定
TOPIC
二重課税なし
Section 122の上乗せ対象外
安心

何が下がった?──“続く”ことが価値

米国は2025年の日米合意を受け、Section 232(通商拡大法232条)にもとづく日本の自動車・自動車部品の対米関税を合計27.5%から15%へ引下げました(MFN基本関税込みの合計税率・2025年9月16日発効)。仕組みは“合算で15%”です——MFNが15%未満の品目は232を上乗せして合計ちょうど15%、MFNが15%以上の品目は232の追加ゼロになります。

注目すべきは、この引下げが“ぐらつかない土台”だという点です。2026年2月20日、米最高裁はIEEPA(緊急経済権限法)にもとづく関税を無効と判断しましたが、Section 232はこの判断の対象外で、自動車・部品の15%はそのまま維持されています。さらに、無効化後に導入された別の上乗せ(Section 122)についても、232対象品は二重に課されません。つまり“15%という数字が当面動きにくい”ため、価格・採算・在庫の計画を立てやすいのが実利です。

2025/9/16
自動車・部品が合計27.5%→15%に引下げ発効
2026/2/20
最高裁:IEEPA関税は無効(※232は対象外)
現在
232の合計15%は維持=続く土台

15%はMFN(基本関税)込みの“合計税率”。MFNが15%未満の品目は合算でちょうど15%、15%以上の品目は232の追加なし=15%にMFNをさらに上乗せしないこと。

日本の輸出者がやること

恩恵を受けるのはJDMパーツ・カスタムパーツ・カー用品・アクセサリーなど、自動車関連を米国に出す事業者です。やることはシンプルです。

  1. 区分の確認:自社品が『自動車・自動車部品(232)』の対象かをHTSで確認
  2. 関税の当て直しMFN込みの合計15%で見積り直し、価格・採算を再計算
  3. 合算の確認:15%にMFNをさらに上乗せしない(MFN15%以上の品目は232追加ゼロ。232対象は122の上乗せもなし)

HTS区分の確認・関税の見積り・通関は当社の発送代行(SLC)が代行できます。

Section 232:安全保障を理由に特定品目へ追加関税を課す米国の制度。自動車・部品もこの枠。
IEEPA:緊急経済権限法。これを根拠にした関税は2026年2月の最高裁で無効とされた(232は別枠)。
MFN(基本関税):品目ごとに本来かかる関税。自動車・部品では232と合算して合計15%が上限(さらに上乗せされない)。
💡 実務のワンポイント

JDMパーツ・カー用品など“自動車部品”を米国に出す人ほど効く朗報です。日米合意にもとづくSection 232の引下げで、日本の自動車・自動車部品はMFN(基本関税)込みの合計税率が15%になっています(乗用車は27.5%→15%)。15%にMFNをさらに上乗せして見積もらないこと——MFNが15%未満の品目は合算でちょうど15%、15%以上の品目は232の追加ゼロです。もうひとつのポイントは“続く土台”であること——2026年2月の最高裁判断で別枠のIEEPA関税は無効になりましたが、この232の引下げはその対象外で維持され、しかも別の上乗せ(Section 122)も二重には課されません。先が読めるので、価格設計と在庫計画を腰を据えて組めます。

よくある質問

自動車部品も15%になった?
はい。自動車部品もMFN(基本関税)込みの合計税率が15%になります(MFNが15%以上の品目は232の追加ゼロ)。2025年9月16日に発効しています。
最高裁で関税が無効になったのでは?
無効になったのはIEEPAを根拠にした関税です。自動車・部品のSection 232は対象外で、合計15%は維持されています。
Section 122の10%も上乗せされる?
232対象品は二重課税されません。自動車・部品はMFN込み合計15%で計算されます。
一次情報は?
ホワイトハウスの大統領令と、連邦官報の実施告示(文書番号2025-17908)です。
📘 用語ミニ解説
  • 自動車・自動車部品の232関税:日米合意でMFN込み合計27.5%→15%に引下げられた関税(合算上限15%)。最高裁判断後も維持。
  • 二重課税なし:Section 232の対象品には、別枠のSection 122上乗せが重ねて課されないこと。
  • JDMパーツ:日本車向けの純正・カスタム部品。米国で根強い需要があり、関税引下げの恩恵を受ける。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

やることは『自分の品目の関税が“MFN込み合計15%”で計算されているか』を確認するだけ。下がった分はそのまま採算改善につながります。HTS区分の確認・関税の見積り・通関は当社の発送代行(SLC)が代行します。むずかしく考えず、まず1品目で関税率を当ててみればOKです。

税率・適用は概況。最新はホワイトハウス・連邦官報・CBPをご確認ください。15%はMFN(基本関税)込みの合計税率で、MFNがさらに上乗せされることはありません。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。