市場動向

米国で日本の『画材』が人気──筆ペン・顔彩・墨がレタリング/水彩ブームに浸透、Akashiya・Kuretake・Holbeinが定番。多くが低〜無税

2026年6月30日 | 出典:Akashiya/Kuretake/Holbein等のメーカー+米流通(JetPens等)+USITC(HTS9603/3213/3215/9608)/CPSC(LHAMA・ASTM D-4236)+当社(WorldShift)整理(市場動向)

米国で、日本の画材(アート用品)が静かに広がっている。背景はハンドレタリング・水彩・マインドフルネスの趣味ブームだ。筆ペン・水彩筆ペン・顔彩(日本画の絵具)・墨が、Akashiya(あかしや・奈良/創業300年超)・Kuretake(呉竹)・Holbein(ホルベイン)といった名前とともに米欧のアーティストに支持されている。そして輸出の観点では──多くが低〜無税で、軽く小さく、消耗品でリピートが見込める。押さえるのは米国の“ASTM D-4236表示”だけだ。

TOPIC
筆ペン・顔彩・墨
レタリング/水彩の趣味層に浸透
趣味ブーム
TOPIC
Akashiya 300年超
奈良の老舗筆メーカー(あかしや)
TOPIC
低〜無税
画筆9603.30/絵具3213/墨3215/筆ペン9608
TOPIC
ASTM D-4236
米国の有害美術材料表示が要点

何が起きている?──“書く文具”でなく“描く画材”が売れる

米国・欧州でハンドレタリング(手書き文字アート)水彩、“手を動かす”マインドフルネスの趣味が広がり、その道具として日本の画材が選ばれています。

主役は筆ペン水彩筆ペン(例:あかしやの“彩”)、日本画の絵具顔彩(がんさい)、そしてAkashiya(あかしや・奈良/創業300年超)Kuretake(呉竹)、水彩・グワッシュのHolbein(ホルベイン)が、JetPensなどの米国専門店を通じて世界のアーティストに届いています。

ポイントは買い手の違い。“書く”ための文具ではなく、“描く・レタリングする”アーティストが顧客で、穂先の本物感・発色・アーカイバル(退色しにくい)品質に対価を払います。

源流
あかしや等は数百年の筆づくりの伝統を持つ
近年
レタリング・水彩・マインドフルネスの趣味ブームで需要拡大
現在
筆ペン・顔彩・墨が米欧アーティストの定番に

人気・沿革はメーカー・流通に基づく定性情報。画材の品目別公的統計は限られるため需要は定性的に捉えてください。

なぜ売れる?──“本物感×消耗品×軽い”

(1)本物感で選ばれる──筆の穂先の質、顔彩の発色、墨の濃淡は“本格的な体験”として高くても支持されます。アーティスト/レタリングという用途が明確だと刺さります。

(2)消耗品でリピート──絵具・墨・筆ペンは使えば減るため、繰り返し購買が見込めます。セット(色数)で単価も作れます。

(3)軽くて小さい──輸出者には送料が乗りにくく、在庫もかさばりません。墨液・水彩は液漏れ対策の梱包、筆は穂先保護だけ整えれば扱いやすい商材です。

売る相手
以前
“文具(書く人)”として価格競争
“アーティスト/レタリングする人”の道具として価値訴求
分類
以前
高関税だと思い込み
画筆9603.30・絵具3213・墨3215・筆ペン9608で多くが低〜無税
米国の表示
以前
安全だから表示不要と誤解
ASTM D-4236(有害美術材料の表示)を整える
顔彩(がんさい):日本画で使う固形の絵具。水で溶いて使い、発色が美しい。
筆ペン:毛筆のような穂先を持つペン。レタリング・書道風の表現に使われる。
ASTM D-4236:米国の美術材料の慢性有害性レビューと表示の規格(LHAMA)。安全でも“レビュー済み表示”が要る。

日本の輸出者がやること──3ステップ

  1. 分類を確かめる(多くが低〜無税):画筆はHTS 9603.30、絵具(顔彩/水彩)は3213、墨/インクは3215、筆ペンは9608が目安です
  2. 米国の表示を整える:美術材料はASTM D-4236準拠(LHAMA)の慢性有害性レビューと表示が必要。安全な品でも“レビュー済みである表示”が要ります(ACMIの“AP/CL”シールも信頼の目印)
  3. 送る:HTS分類・D-4236表示の整え方・液漏れ対策の梱包・送料試算・通関は当社の発送代行(SLC)が支援します

💡 実務のワンポイント

画材は『多くが低〜無税の優良商材/米国は“ASTM D-4236表示”が要点』です。(1)分類はだいたい低〜無税──画筆=HTS 9603.30、絵具(顔彩/水彩)=3213、墨/インク=3215、筆ペン=9608。軽く小さく、消耗品でリピート購買が見込める。(2)★米国の画材は“ASTM D-4236準拠(慢性有害性のレビューと表示=LHAMA/有害美術材料表示法)”の表示が必要。安全でも『レビュー済みである表示』が要る。ACMIの“AP/CL”シールも信頼の目印。(3)買い手は“文具(書く人)”でなく“アーティスト/レタリングする人”──用途を明確にすると刺さる。(4)墨液・水彩は液漏れ対策の梱包を。筆は穂先保護のキャップ付きで。

よくある質問

日本の画材は米国で売れている?
ハンドレタリング・水彩・マインドフルネスの趣味ブームを背景に、筆ペン・水彩筆ペン・顔彩・墨が人気です。Akashiya(あかしや)・Kuretake(呉竹)・Holbein(ホルベイン)がJetPens等の米国専門店で定番になっています。
関税はかかる?
多くが低〜無税です。画筆はHTS 9603.30、絵具(顔彩/水彩)は3213、墨/インクは3215、筆ペンは9608が目安です。軽く小さく、消耗品でリピートも見込めます。
米国で特別な表示は要る?
美術材料はASTM D-4236準拠(LHAMA=有害美術材料表示法)の慢性有害性レビューと表示が必要です。安全な品でも“レビュー済みである表示”が要ります。ACMIのAP/CLシールも信頼の目印です。
文具とは何が違う?
買い手が“書く人(文具)”ではなく“描く・レタリングするアーティスト”である点です。穂先の本物感・発色・アーカイバル品質に対価が払われます。
出典は?
Akashiya(あかしや)・Kuretake(呉竹)・Holbein(ホルベイン)等のメーカー、米国の流通(JetPens等)、USITC(HTS)、CPSC(LHAMA/ASTM D-4236)です。
📘 用語ミニ解説
  • 画材(art materials):絵を描く・レタリングする道具。筆・絵具・墨・筆ペン等。文具(書く道具)とは買い手が異なる。
  • LHAMA:有害美術材料表示法(Labeling of Hazardous Art Materials Act)。美術材料にASTM D-4236準拠の表示を求める。
  • ACMI(AP/CLシール):米国の画材の安全認証。APは無害、CLは適切な注意表示付きを示す目印。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

画材は規制が軽く、論点は『分類(多くが低〜無税)』と『ASTM D-4236(有害美術材料表示)』に尽きます。HTS分類・D-4236表示の整え方・送料試算・通関まで、当社(WorldShift)の発送代行(SLC)が伴走します。軽くて小さく、消耗品でリピートが見込める“始めやすい”商材です。

人気・沿革はメーカー・流通に基づく定性情報。画材の品目別公的統計は限られるため需要は定性的に記述。HTS分類(9603/3213/3215/9608)で多くが低〜無税、美術材料へのASTM D-4236/LHAMA表示義務は制度上の事実。正確な関税率・品目区分は製品ごとに変わるため出荷時に確認。円換算は1ドル≒160円。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。