
米国で抹茶が品切れ・カフェが提供停止──2026年も需給逼迫、京都の碾茶(てんちゃ)競りが前年比+265%。日本からの供給に商機
米国の抹茶(matcha)人気は2026年も衰えず、むしろ需要が供給を大きく上回る『品薄』が深刻化している。米西海岸では抹茶ラテの提供を一時停止するカフェが出て、入荷待ちが1〜2カ月から6カ月へ延びる例も報じられた。原料の碾茶(てんちゃ)の京都の競り値は2024→25年で約2.65倍。裏を返せば、安定して供給できる事業者が足りないということ。日本の生産者・卸・セラーには大きな商機だ。
なぜ品切れ?──需要が増え、供給が追いつかない
米国ではSNSと健康志向で抹茶が定番化し、カフェ・小売の需要が一気に拡大しました。一方で供給側は、記録的な猛暑・干ばつで碾茶(抹茶の原料葉)の収穫が伸びず、茶農家も2000年の5万4千戸から現在は約2万戸へ減少。需要に供給が追いつきません。
結果、京都の碾茶の競り値は2024→25年で約2.65倍、日本の2025年度の緑茶輸出は数量13,125トン(前年比+42%)、金額は約2倍の約847億円(≒5.3億ドル)に達しました(粉末緑茶が数量の約7割)。米国の一部カフェは抹茶メニューを一時停止し、入荷待ちが半年に延びる例も出ています。
数値は報道・輸出統計ベースの概況。年度・出典で差が出る場合がある。
米国に抹茶・緑茶を輸出するには:通関・手続きの全体像
抹茶・緑茶は『食品』として送ります。基本ステップは次の通りです。
- HTS分類:緑茶は第0902類(茶)。抹茶(粉末緑茶)もここが基本
- FDA食品施設登録:製造・加工施設の登録(2年ごと更新)
- 事前通知(Prior Notice):到着前にFDAへ通知(食品の必須手続き)
- 残留農薬:米国の基準(トレランス)に適合。輸入時の検査に注意
- 表示:英語の食品表示(原材料・正味量・製造者等)。健康効能はうたわない
- 通関・配送:通関は発送代行が代行。FBAなら在庫を米国に置ける
関税は緑茶のHTSで確認します(関連記事で日本茶の扱いを解説)。FDA手続き・通関は当社の発送代行(SLC)が支援します。
米国の抹茶ブームは2026年も続き、需要が供給を大きく上回っています。米西海岸ではカフェが抹茶ラテを一時停止し、入荷待ちが1〜2カ月から6カ月に延びる例も。つまり『供給できる事業者が足りない』状態=日本の生産者・卸・セラーには好機です。FBA等で米国に在庫を置けば、品切れ局面で強い差別化になります。
よくある質問
- 抹茶(matcha):碾茶を粉末にした緑茶。米国でブーム化。
- 碾茶(てんちゃ):抹茶の原料葉。価格高騰の震源。
- HTS 0902:茶の関税分類。緑茶・抹茶の基本。
品薄は裏を返せば需要の証。供給を安定して届けられる事業者が勝ちます。緑茶(抹茶含む)は食品としての手続き(施設登録・事前通知・残留農薬・表示)を整えれば継続的に送れます。HTS分類・FDA手続き・通関は当社(WorldShift)の発送代行(SLC)が支援します。

