
米国で日本製の楽器・音響機材が人気──MIJギターやシンセに需要。ただし木材(レイシー法)と電圧に注意
音にも“メイド・イン・ジャパン”の信頼がある。米国で日本製の楽器・音響機材が支持され、世界の楽器市場は2025年に約175〜209億ドル・年率約6〜7%。MIJ(日本製)ギターやRoland・Korgのシンセが中古市場Reverbでも活況だ。ただし輸出には木材規制(CITES/レイシー法)と電圧という固有の壁がある。需要と勘所をまとめた。
なぜ日本製の楽器が売れる?
ギターではMIJ(Made in Japan)が、米国製とメキシコ製の中間で「精密な作り・ヴィンテージ忠実仕様・希少フィニッシュ」として評価されています。Fender MIJのStrat/Tele/Jazzmaster、Ibanez・ESPが定番で、1980年代のMIJはコレクター市場でプレミアム(希少な限定ランは経年で値上がり)。
電子楽器ではRoland・Korg・Yamahaのシンセ/キーボードが世界標準で、アナログ・シンセ復権(synth revival)が追い風。エフェクターはBOSSが業界標準、ピアノ(Yamaha/Kawai)やプロ音響も品質・革新性で定評です。中古・ヴィンテージの本丸はReverbで、「品質×物語×希少性」が高単価を正当化しています。(1ドル≒160円換算)
誰が・どこで・いくらで買っているか
販路は新品がSweetwater・Guitar Center・Amazon、中古/ヴィンテージがReverb(中古機材の主戦場)。価格帯はエントリー(〜約8万円)、ミドル(約8〜24万円=MIJの中心)、プレミアム/ヴィンテージ(約24万円〜・1980年代MIJや廃番は高騰)と段階的です。買い手は演奏者・コレクター・投資目的層に広がります。
価格帯のイメージ。モデル・状態で変わります。
米国に楽器を輸出するには:手続きの全体像
最大の関門は木材で、しかも2つの別制度が絡みます。
- CITES:ローズウッド(Dalbergia属)は完成楽器なら2019年改定で許可不要。ただしハカランダ(ブラジリアンローズウッド)は附属書Iで許可必須
- レイシー法(別制度):木材を含む輸入は植物申告(APHIS PPQ 505)が必要。2026年1月から電子申告(ACE)に
- FCC:シンセ・電源回路を持つ機材はSDoC
- ⚠️電圧:日本100V/米国120V。アンプ・キーボードは米国仕様か変圧器を
- HTS分類:弦楽器9202/電子楽器9207/音響8518。デミニミス終了でまとめ輸入
分類・通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
ギター最大の落とし穴は『木材』で、しかも2つの別制度を混同しがちです。①CITES——ローズウッド(Dalbergia属)は2019年改定で『完成した楽器』は許可不要に。ただしハカランダ(ブラジリアンローズウッド)だけは附属書Iのままで今も許可必須。②レイシー法——CITESが免除でも、木材を含む輸入には植物申告(APHIS PPQ 505)が別途必要で、2024年12月のPhase VIIで対象が拡大、2026年1月からは紙申告廃止=ACE電子申告です。電源付き機材は100V→120Vの対応も忘れずに。
よくある質問
- CITES:完成楽器のローズウッドは免除、ハカランダは許可必須。
- レイシー法:木材の植物申告(PPQ 505)。
- HTS(楽器):弦9202/電子9207/音響8518。
木材と電圧の2点さえ押さえれば送れます。CITES該当(ハカランダ)の確認・レイシー法の電子申告・FCC・電圧仕様のチェック・HTS分類・通関まで、当社の発送代行(SLC)が代行。差し止めや故障を避け、米国の演奏者・コレクターへ確実に届けられます。

