
食品輸出はFDA『事前通知』が必須──デミニミス終了で少額の食品サンプルも対象に
米国へ食品を送るとき、施設登録と並ぶ必須手続きが事前通知(Prior Notice)だ。出さない・遅れると港で留置(ホールド)される。提出期限は海上8時間・航空/鉄道4時間・陸路2時間前。そしてデミニミス($800免税)終了で、これまで簡易に通っていた少額の食品サンプルや個人向け小口も正規の手続きに乗る——事前通知の重要性が増している。
事前通知(Prior Notice)とは
事前通知は「米国に食品が着く前に、何が・どこから・どこへ来るかをFDAに知らせる」制度です(バイオテロ法由来)。対象は人・動物向けの食品全般(飲料・サプリ・ペットフード等を含む)。施設登録(Food Facility Registration)とセットで、どちらが欠けても通関できません。
提出は電子で、CBPのABI/ACEかFDAのPNSI(Prior Notice System Interface)から。PNSIは24時間365日利用できます。国際郵便の場合は発送前に提出します。
早すぎる提出も不可:ABI/ACEは最大30日前、PNSIは最大15日前まで。
なぜ今、重要性が増したか(デミニミス終了)
2025年にデミニミス($800免税)が終了し、これまで最小限の書類で通っていた少額の食品サンプル・個人向け小口も、正規の通関プロセスに乗るようになりました。つまり「サンプルだから」「少額だから」は通用しない——小口でも施設登録・事前通知・FSVPが前提になります。
よくある失敗は、事前通知の番号(PN Confirmation Number)が出荷書類に無い、提出が締切に間に合わない、施設登録番号と不一致。いずれも港での留置→保管料・遅延に直結します。
米国に食品を輸出するには:事前通知まわりの全体像
食品は手続きの順番と締切が命です。
- 施設登録:製造/加工施設をFDA登録(米国代理人が必要)
- 事前通知:出荷ごとにABI/ACEまたはPNSIで提出。海上8h/航空・鉄道4h/陸路2h前、国際郵便は発送前
- FSVP:米国輸入者側の供給者検証(メーカーは書類提供・DUNS)
- 英語ラベル:栄養成分・原材料・アレルゲンを英語で
- 通関・配送:PN番号を書類に添付。少額も正規通関(デミニミス終了)
事前通知の提出・施設登録・米国代理人はFDA代行、通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
事前通知で最も多いトラブルは『締切遅れ』と『番号の不整合』です。提出期限は到着前(海上8h・航空/鉄道4h・陸路2h)で、早すぎてもダメ(ABI/ACEは30日前・PNSIは15日前が上限)——“着く直前に、正しい窓で”出すのがコツ。さらに、提出して得た事前通知番号(PN Confirmation Number)を出荷書類に必ず添え、施設登録番号と社名・住所を一字一句そろえること。番号が違う・古い登録のまま、というだけで港で留置され、保管料と遅延が発生します。デミニミス終了で“サンプルだから簡易に”が使えなくなった今、少額の試供品でも同じ手順を踏むのが安全です。
よくある質問
- 事前通知:食品到着前にFDAへ行う必須申告。
- PNSI:FDAの事前通知提出システム。
- 施設登録:食品施設のFDA登録(対で必須)。
一見こまかい制度ですが、やることは『施設登録→出荷ごとの事前通知→締切前に正しい窓で提出→番号を書類に添付』という決まった型だけ。米国代理人の手配・施設登録・事前通知の提出・FSVP書類まで当社のFDA代行が、通関・発送はSLCが代行します。締切と番号の管理を任せれば、留置されず・遅れず、少額サンプルから本格出荷まで米国に食品を届けられます。

