市場トレンド

米国で日本のスニーカー・靴が好調──オニツカ+43%・アシックス復活。ただし靴は高関税(0〜48%)で分類が命

2026年6月13日 | 当社(WorldShift)の視点+米国市場・公開データより(市場トレンド)

走るためにも、履きこなすためにも、日本の靴だ。米国で日本のスニーカー・靴が好調で、オニツカタイガーは+43%アシックスもランニングで復活。米国フットウェア市場は約971億ドル(≒約15.5兆円)と巨大だ。ただし靴は関税0〜48%と高く、構成で激変する——正確なHTS分類が利益を左右する。需要と勘所をまとめた。

TOPIC
約971億ドル
米国フットウェア市場(2025・約15.5兆円)
巨大
TOPIC
オニツカ+43%
アシックスも復活(Blast)
TOPIC
0〜48%
靴は高関税・構成で激変
注意
TOPIC
分類が命
アッパー素材×価格で税率

なぜ日本の靴が売れる?

二つの追い風があります。①ヘリテージ/レトロ意匠——オニツカタイガーは映画『キル・ビル』由来のアイコン性と77年の歴史、Versaceコラボやミラノコレクション参加でラグジュアリー路線へ。2025年12月期は売上¥1,365億(+43%)と絶好調で、アシックスは2027年に同ブランドを分社化する計画です。

パフォーマンス・ランニングの復活——アシックスはGELクッショニングとBlast(Novablast/Superblast)シリーズが牽引し、北米売上は¥1,411億(+5.8%)。レトロ系はGOATで+645%と二次流通でも沸騰しました。買い手はランナー・スニーカーヘッズ・ファッション層に広がります。(1ドル≒160円換算)

271億$
2025
412億$
2034予
米国のスニーカー市場規模(ドル)/2034は予測(CAGR約4.8%)

誰が・どこで・いくらで買っているか

販路はブランド直営・公式EC、Amazon、ランニング専門店、そしてStockX・GOATのリセール(ハイプ/限定)。オニツカの「TGRS」はStockXで同ブランド最量販。価格はインフレ下で手頃な定番モデルの人気が上昇、限定・コラボはリセールでプレミアが付きます。買い手の価格感度が上がっている点は品揃えで意識すべきです。

限定・コラボStockX/GOAT
プレミア
定番(オニツカ等)ファッション
中価格
ランニング(アシックス)Blast系
専門店で堅調

傾向のイメージ。モデル・希少性で変わります。

米国に靴を輸出するには:手続きの全体像

靴は分類で関税が激変します。ここが最重要です。

  1. ⚠️HTS分類(第64類):関税は0〜48%アッパー素材(革/繊維/ゴム)×ソール×用途×価格帯で決まる
  2. 逆転に注意:繊維アッパーの安価な靴($3未満)は37.5%、$12超なら約9%へ
  3. 事前教示(ruling):不安ならCBPに分類を確認
  4. 原産国表示Section 301(中国部材は要確認・日本原産の立証が有利)
  5. デミニミス終了でまとめ輸入

分類・通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。

HTS 第64類:履物の分類。関税0〜48%と幅が極端。
アッパー素材:革/繊維/ゴムの別で税率が大きく変わる。
事前教示(ruling):CBPに分類を事前確認できる制度。
Section 301:中国原産・部材への追加関税。
💡 実務のワンポイント

靴は米国でも屈指の高関税カテゴリで、しかも分類が複雑です。HTS第64類は0〜48%まで振れ、税率は『アッパー素材(革/繊維/ゴム)×ソール×用途×価格帯』で決まります。例えば繊維アッパーの安価な靴($3未満)は37.5%、$12超なら約9%に下がるという逆転現象も。分類を1つ誤ると関税が数倍変わるため、出荷前にHTSを正確に確定し、不安ならCBPの事前教示(ruling)を取りましょう。日本原産を証明できればSection 301(対中)も避けられます。

よくある質問

靴の関税は?
HTS第64類で0〜48%。アッパー素材×価格で大きく変わります。
安い靴ほど安い?
逆のことも。繊維アッパーの安価品は37.5%など高率になりえます。
分類を間違えたら?
関税が数倍変わります。事前教示(ruling)で確定するのが安全です。
出典は?
ASICSのIR、USITCのHTS第64類、輸入実務の解説。
📘 用語ミニ解説
  • HTS 第64類:履物の分類(0〜48%)。
  • 事前教示:CBPの分類事前確認。
  • Section 301:対中追加関税。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

高関税でも、正しく分類すれば適正コストで通せます。HTSの確定・事前教示の取得・原産地の整理・原産国表示・通関まで、当社の発送代行(SLC)が代行。想定外の高関税で利益を失わず、安心して米国に靴を送れます。

関税率はHTS第64類で品目ごとに大きく異なります。最新・正確な率はHTS/CBPでご確認を。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。