FDA規制

米国が化粧品の『香料アレルゲン』個別表示を準備(MoCRA)──“fragrance”一括表示が見直しへ

2026年6月17日 | 出典:FDA統一規制アジェンダ(MoCRA 香料アレルゲン表示)+各法律事務所整理+当社(WorldShift)整理(FDA規制)

アメリカの化粧品ラベルから、“fragrance(香料)”の一言で済ませる時代が終わりに近づいている。米国の化粧品規制改革法MoCRAは、FDAに対し「香料アレルゲン」を個別に表示させるルールの策定を義務付けており、FDAの統一規制アジェンダでは2026年に提案規則が見込まれている。確定すれば、これまで「fragrance」と一括で書けた香料成分のうち、アレルゲンに該当するものは個別に明記が必要になる。香り付きのJ-beauty製品に直結する。

TOPIC
MoCRA
化粧品規制改革法(香料アレルゲン表示を義務付け)
準備中
TOPIC
2026 提案
FDAの提案規則が見込まれる時期
TOPIC
fragrance 一括→個別
アレルゲンは個別表示へ
TOPIC
EU等は既に義務
EU・英国・韓国などは導入済み

何が変わる?(提案段階)

これまで米国では、香料の中身を「fragrance(香料)」まとめて1語で表示できました。MoCRAはこれを見直し、アレルギーを起こしうる特定の香料成分(香料アレルゲン)については、成分名を個別に表示させる方向です。

具体的に「どの成分が香料アレルゲンか」のリストや表示方法は、FDAの提案規則(2026年見込み)→意見募集→最終規則という順で固まっていきます。現時点ではまだ提案段階で、いきなり全製品の表示変更が必要なわけではありません。ただしEU・英国・韓国などは既に同種の個別表示を義務化しており、流れは明確です。

香料の表示
以前
現行:『fragrance』で一括表示OK
新ルール:アレルゲンは成分名を個別表示
状況
以前
米国は未確定(提案段階)
EU・英国・韓国などは既に義務化
MoCRA:2022年成立の米国化粧品規制改革法。施設登録・製品リスト・表示等を強化。
香料アレルゲン:アレルギーを起こしうる特定の香料成分。個別表示の対象。
提案規則:最終化の前に意見募集にかける規則案。確定までに変わり得る。

日本の化粧品輸出者がやること

確定を待つより、いまのうちに情報を揃えるのが得策です。

  1. 対象品の洗い出し:香り付き製品(香水・スキンケア・ヘアケア等)をリスト化
  2. 香料情報の取得:香料サプライヤーからアレルゲン申告書(含有アレルゲンの一覧)を入手。EU等の既存義務に対応済みの香料なら情報が揃っていることが多い
  3. 表示設計:米国ルール確定時にすぐ個別表示へ切替えられるようラベルを準備

対象判定・成分/表示チェック・米国向けラベル整合は当社のFDAサポートで対応できます。

アレルゲン申告書:香料に含まれるアレルゲンを示す香料メーカーの書類。
IFRA:国際香粧品香料協会。香料の安全基準・申告の枠組み。
仕向地別ラベル:国ごとの表示要件に合わせてラベルを分ける運用。
💡 実務のワンポイント

EU・英国・韓国などは既に香料アレルゲンの個別表示を義務化済み。米国向けだけ後追いで直すより、輸出が多いメーカーは“国際共通の香料アレルゲン情報(香料メーカーのIFRA証明やアレルゲン申告書)”を香料サプライヤーから先に取り寄せておくと、米国ルール確定時に一気に各国対応へ展開できます。

よくある質問

もう表示を直さないとダメ?
いいえ。現時点では提案段階で、最終規則の確定前です。ただしEU等は既に義務化済みのため、早めの情報収集と準備が安全です。
どの製品が対象?
香りを付けた化粧品全般(香水・スキンケア・ヘアケア・メイク等)が対象になり得ます。香料アレルゲンを含むかで個別表示の要否が決まります。
EU対応済みなら使える?
EU等の個別表示に対応した香料は、含有アレルゲン情報が整っていることが多く、米国対応へ展開しやすいです。香料サプライヤーに申告書を確認しましょう。
一次情報は?
MoCRA本文と、FDAの統一規制アジェンダ(香料アレルゲン表示)、各法律事務所の解説です。最新はFDA公式をご確認ください。
📘 用語ミニ解説
  • MoCRA:米国の化粧品規制改革法。表示・登録等を強化。
  • 香料アレルゲン個別表示:アレルゲンに該当する香料成分を名指しで表示するルール(準備中)。
  • fragrance一括表示:香料を1語でまとめて書く従来の方式。見直し対象。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

まだ提案段階で、いきなり全製品の表示変更が要るわけではありません。「自社の香り付き製品に対象アレルゲンが入っているか」「成分・表示をどう直すか」の切り分けは当社のFDAサポートで対応できます。確定前に対象品を洗い出しておけば、ルール施行で出荷が止まることを避けられます。

表示の対象・時期は2026年6月時点の概況で、提案段階です。内容は意見募集・最終化で変わり得ます。最新はFDA公式をご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。