通関ルール

朗報:追加関税(Chapter 99)の貨物も$2,500まで『簡易通関』が可能に──CBPが$250上限の運用を停止(全原産国)

2026年6月18日 | 出典:U.S. CBP(informal entry/19 CFR 143.21)+当社(WorldShift)整理(通関ルール)

関税の話が続くなかで、手続きが“軽くなる”知らせだ。米CBPは追加関税の対象(Chapter 99=9903ライン)が付く貨物の簡易通関を$250までに縛る規定の運用を停止した。これにより$2,500まで簡易通関(Type 11)が使えるようになり、対象は全原産国。日本発の多くの品目に追加関税ラインが付くいま、小口・サンプル・EC発送の事務負担が軽くなる、現場にうれしい変更だ。

TOPIC
$2,500
簡易通関が使える上限
拡大
TOPIC
$250→運用停止
Chapter 99貨物の旧制限
TOPIC
全原産国
対象(日本も含む)
TOPIC
施行済
2025/4/30以降の運用
確定

何が変わった?

米国の簡易通関(informal entry/Type 11)は、もともと$2,500以下の貨物に使える簡単な通関方式です。ただし追加関税の対象(Chapter 99=9903ライン)が付く貨物は、従来$250を超えると正式通関(formal entry)が必要でした(19 CFR 143.21の規定)。

CBPはこの$250制限の運用を停止し、2025年4月30日以降、Chapter 99貨物でも$2,500まで簡易通関を認めています。対象は全原産国。追加関税が付いていても、$2,500以下ならブローカー費用やボンドの手間を抑えた身軽な通関ができる、ということです。

従来
9903付き=$250超は正式通関が必要
2025/4/30
$250制限の運用を停止(全原産国)
現在
$2,500まで簡易通関が可能

$2,500超は従来どおり正式通関。1件あたりの価額で線引きする。

日本の小口・EC輸出者がやること

難しいことはありません。1件あたりの発送価額で、簡易/正式を使い分けるのが基本です。

  1. 価額の確認:1回の発送が$2,500以下かを確認
  2. 簡易通関の活用:$2,500以下ならType 11(簡易通関)でOK(追加関税が付いていても可)
  3. 正式通関の準備:$2,500超は従来どおり正式通関(インボイス・申告価格を正確に)
  4. 関税の確認:簡易通関でも関税は発生。HTSと9903ラインで税率を確認

簡易/正式の判断や通関は当社の発送代行(SLC)が代行します。

簡易通関(informal entry/Type 11):$2,500以下の貨物に使える簡単な通関方式。ボンド等の手間が軽い。
正式通関(formal entry/Type 01):$2,500超などで必要な通常の通関。ブローカー・ボンドが要る。
Chapter 99(9903):追加関税(IEEPA・Section 301等)を表す米国関税表の章。多くの輸入品に付く。
💡 実務のワンポイント

いまや日本発の多くの品目に追加関税の“9903ライン(Chapter 99)”が付きます。従来は9903付き=$250超で正式通関(formal entry)が必要でしたが、CBPが上限の運用を停止し、$2,500まで簡易通関(Type 11)が使えるように。小口・サンプル・EC発送ほど、ブローカー費用やボンドの手間が軽くなります。ただし$2,500超は従来どおり正式通関です。

よくある質問

追加関税が付いていても簡易通関できる?
はい。CBPが$250制限の運用を停止したため、Chapter 99(9903)貨物でも$2,500以下なら簡易通関が使えます。
関税はかからなくなる?
いいえ。簡易通関でも関税は発生します。手続き(事務負担)が軽くなるだけです。
$2,500を超えたら?
従来どおり正式通関(formal entry)が必要です。1件あたりの価額で線引きします。
一次情報は?
CBPの簡易通関の案内(19 CFR 143.21)と関連通知です。最新はCBP公式をご確認ください。
📘 用語ミニ解説
  • $2,500:簡易通関が使える価額の上限。
  • 9903ライン:追加関税を示すChapter 99の関税番号。日本発の多くの品目に付く。
  • ボンド:通関で求められる保証。正式通関で必要になり、コスト・手間の要因。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

関税のニュースが続くなかでの“手続きが軽くなる”話です。$2,500以下なら簡易通関で身軽に送れます。簡易/正式の使い分けや書類の用意、通関は当社の発送代行(SLC)が代行します。むずかしく考えず、まずは1件の発送価額で線引きを確認すればOKです。

運用・上限は概況。最新はCBP公式をご確認ください。$2,500超は正式通関が必要です。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。