
米国で日本のお菓子が人気拡大──アジア食品市場は約381億ドル、SNS発の限定フレーバーが牽引
Hi-Chew、ポッキー、ご当地キットカット——米国で日本のお菓子の人気が拡大している。米国のアジア食品市場は2025年に約381億ドル(≒約6.1兆円)・年率約4.7%で成長。SNS発の限定フレーバーが需要を牽引する。ただし食品は雑貨と違い、FDAの施設登録・出荷ごとの事前通知・英語ラベルが必須だ。需要の今と輸出の勘所をまとめた。
なぜ日本のお菓子が売れる?
最大の牽引役はSNSの“開封・実食”バイラルです。キットカットの季節・ご当地限定フレーバー(抹茶・わさび・地域限定)、ポッキー、Hi-Chewの独特の食感などが、「他では買えない・話のネタになる」体験としてTikTok/YouTubeで拡散。限定品はトレンドより速く回転するため、見つけたら買う収集欲を刺激し、リピートにつながります。
需要の土台には、①アニメ・日本文化人気(作品で見た菓子を試したい)、②アジア系アメリカ人市場の拡大(米国のアジア食品市場は約381億ドル)、③ギフト・シェア文化(詰め合わせを職場や友人と)があります。中心顧客はZ世代と若年ミレニアル。なおサブスク(定期便)の箱は2024→2025年にむしろ縮小しており、主戦場は箱からAmazon等での個別・指名買いへ移っている点は価格設計・品揃えで意識すべきです。(1ドル≒160円換算)
市場規模:アジア食品が底堅く成長
米国のアジア食品市場は2025年 約381億ドル → 2032年 約525億ドル(≒約8.4兆円)の予測(年率約4.7%)。日本のお菓子はこの成長の一角です。なおサブスク(定期便)の箱は2024→2025年にむしろ縮小しており、ブームは成熟してAmazon等での個別購入へシフトしています。(予測値・1ドル≒160円換算)
サブスク箱(Tokyo Treat等)は2025年に縮小。個別購入へ移行している点に注意。
誰が・どこで買っているか
販路はAmazon(「viral tiktok japanese food」等の検索面あり)、Costco、アジア系食料品店、専門の定期便、TikTok Shop。定番商品はポッキー、Hi-Chew、ご当地キットカット、グミなどです。
カテゴリの傾向イメージ。話題化の有無で売れ筋は変わります。
米国にお菓子を輸出するには:手続きの全体像
食品はFDAの4点セットが要です。
- FDA施設登録:製造・梱包する施設を登録(米国代理人が必要)
- 事前通知(Prior Notice):出荷ごとに毎回、到着前にFDAへ提出
- FSVP:米国の輸入者が供給者の安全性を検証
- 英語ラベル:原材料・栄養成分・アレルゲン(乳卵魚甲殻類木の実小麦落花生大豆+ごま)を英語で
- デミニミス終了:少額でも課税。まとめ輸入でコスト最適化(HTSは17/18/19類)
通関〜発送はSLC(発送代行)、食品衛生の専門対応はFDA代行で対応できます。
見落としがちなのが『ごま』です。2023年から ごま(sesame) が9番目の主要アレルゲンに追加され、日本の旧パッケージは未対応のことが多い——英語の栄養成分表示とアレルゲン表示(乳・卵・魚・甲殻類・木の実・小麦・落花生・大豆+ごま)が揃わないと通関で止まります。さらに事前通知(Prior Notice)は『出荷のたびに毎回』必要。1回出せば終わりではない点に注意です。
よくある質問
- FDA施設登録:食品施設の登録(米国代理人が必要)。
- 事前通知:出荷ごとに到着前にFDAへ届け出る。
- FSVP:外国供給者検証制度。
食品は手続きが多いですが、型で回せます。FDA施設登録・米国代理人・出荷ごとの事前通知・英語ラベル設計・FSVP対応・まとめ輸入まで、当社の発送代行(SLC)と食品分野のFDA代行が連携して代行。ラベル不備や通知漏れで止められず、安心して米国に送れます。

