市場トレンド

米国で日本のお菓子が人気拡大──アジア食品市場は約381億ドル、SNS発の限定フレーバーが牽引

2026年6月13日 | 当社(WorldShift)の視点+米国市場・公開データより(市場トレンド)

Hi-Chew、ポッキー、ご当地キットカット——米国で日本のお菓子の人気が拡大している。米国のアジア食品市場は2025年に約381億ドル(≒約6.1兆円)・年率約4.7%で成長。SNS発の限定フレーバーが需要を牽引する。ただし食品は雑貨と違い、FDAの施設登録・出荷ごとの事前通知・英語ラベルが必須だ。需要の今と輸出の勘所をまとめた。

TOPIC
約381億ドル
米国のアジア食品市場(2025・約6.1兆円)
↑拡大
TOPIC
約4.7%
年平均成長率(2025–32予測)
CAGR
TOPIC
SNS発
限定フレーバーが拡散
TOPIC
FDA必須
食品は施設登録+事前通知
要対応

なぜ日本のお菓子が売れる?

最大の牽引役はSNSの“開封・実食”バイラルです。キットカットの季節・ご当地限定フレーバー(抹茶・わさび・地域限定)、ポッキー、Hi-Chewの独特の食感などが、「他では買えない・話のネタになる」体験としてTikTok/YouTubeで拡散。限定品はトレンドより速く回転するため、見つけたら買う収集欲を刺激し、リピートにつながります。

需要の土台には、①アニメ・日本文化人気(作品で見た菓子を試したい)、②アジア系アメリカ人市場の拡大(米国のアジア食品市場は約381億ドル)、③ギフト・シェア文化(詰め合わせを職場や友人と)があります。中心顧客はZ世代と若年ミレニアル。なおサブスク(定期便)の箱は2024→2025年にむしろ縮小しており、主戦場は箱からAmazon等での個別・指名買いへ移っている点は価格設計・品揃えで意識すべきです。(1ドル≒160円換算)

市場規模:アジア食品が底堅く成長

米国のアジア食品市場は2025年 約381億ドル → 2032年 約525億ドル(≒約8.4兆円)の予測(年率約4.7%)。日本のお菓子はこの成長の一角です。なおサブスク(定期便)の箱は2024→2025年にむしろ縮小しており、ブームは成熟してAmazon等での個別購入へシフトしています。(予測値・1ドル≒160円換算)

381億$
2025
525億$
2032予
米国のアジア食品市場規模(ドル)/2032は予測(Persistence Market Research)

サブスク箱(Tokyo Treat等)は2025年に縮小。個別購入へ移行している点に注意。

誰が・どこで買っているか

販路はAmazon(「viral tiktok japanese food」等の検索面あり)、Costco、アジア系食料品店、専門の定期便、TikTok Shop。定番商品はポッキー、Hi-Chew、ご当地キットカット、グミなどです。

ご当地・限定系季節/地域限定
拡散しやすい
グミ・キャンディリピート
数が出る
ビスケット/スナックポッキー等
定番
チョコ菓子キットカット等
贈答にも

カテゴリの傾向イメージ。話題化の有無で売れ筋は変わります。

米国にお菓子を輸出するには:手続きの全体像

食品はFDAの4点セットが要です。

  1. FDA施設登録:製造・梱包する施設を登録(米国代理人が必要)
  2. 事前通知(Prior Notice)出荷ごとに毎回、到着前にFDAへ提出
  3. FSVP:米国の輸入者が供給者の安全性を検証
  4. 英語ラベル:原材料・栄養成分・アレルゲン(乳卵魚甲殻類木の実小麦落花生大豆+ごま)を英語で
  5. デミニミス終了:少額でも課税。まとめ輸入でコスト最適化(HTSは17/18/19類)

通関〜発送はSLC(発送代行)、食品衛生の専門対応はFDA代行で対応できます。

FDA施設登録:食品の製造・梱包施設の登録。米国代理人が必要。
事前通知:出荷ごとに毎回、到着前にFDAへ届け出る。
FSVP:米国輸入者が外国供給者の安全性を検証する制度。
主要アレルゲン:2023年から『ごま』が9番目に追加。表示必須。
💡 実務のワンポイント

見落としがちなのが『ごま』です。2023年から ごま(sesame) が9番目の主要アレルゲンに追加され、日本の旧パッケージは未対応のことが多い——英語の栄養成分表示とアレルゲン表示(乳・卵・魚・甲殻類・木の実・小麦・落花生・大豆+ごま)が揃わないと通関で止まります。さらに事前通知(Prior Notice)は『出荷のたびに毎回』必要。1回出せば終わりではない点に注意です。

よくある質問

お菓子もFDA登録が要る?
はい。製造・梱包施設の登録と米国代理人、出荷ごとの事前通知が必要です。
ラベルは日本語のままで売れる?
いいえ。英語で原材料・栄養成分・アレルゲン(ごま含む9種)の表示が必要です。
少額なら無税では?
2025/8/29にデミニミスが終了し、少額でも課税・通関対象です。
出典は?
FDAの食品輸入ガイドと米国アジア食品の市場調査(Persistence Market Research 等)。
📘 用語ミニ解説
  • FDA施設登録:食品施設の登録(米国代理人が必要)。
  • 事前通知:出荷ごとに到着前にFDAへ届け出る。
  • FSVP:外国供給者検証制度。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

食品は手続きが多いですが、型で回せます。FDA施設登録・米国代理人・出荷ごとの事前通知・英語ラベル設計・FSVP対応・まとめ輸入まで、当社の発送代行(SLC)と食品分野のFDA代行が連携して代行。ラベル不備や通知漏れで止められず、安心して米国に送れます。

市場規模は調査会社の概況・予測。最新値は各レポート、規制はFDAをご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。