
米国で日本のPC周辺機器が人気──HHKB・REALFORCEに熱狂。関税は無税だが無線はFCC・電池に注意
打鍵感に、国境はない。米国で日本のPC周辺機器、とくにHHKB・REALFORCE(Topreスイッチ)が熱狂的に支持されている。世界のメカニカルキーボード市場は2025年に約24億ドル・年率約11〜15%。関税は無税が追い風だが、無線はFCC認証・リチウム電池に注意が要る。需要と勘所をまとめた。
なぜ日本のPC周辺機器が売れる?
中心にあるのはTopre(静電容量無接点)スイッチです。これを採用するHHKB(PFU/富士通)・REALFORCEは、独特の打鍵感(“thock”)で米コミュニティの崇拝対象。データ入力・オフィス・ゲーマー・エンスージアストに支持されています。米国では入手しにくい希少性も価値の一部です。
もう一つの土台が自作カスタム(エンスージアスト)文化。GMK等のキーキャップ・スイッチ・基板を組み合わせ、限定品はグループバイ(数か月前予約)で取引されます。Elecom等のニッチ製品やキーキャップも需要があり、品質・精度・耐久性が日本ブランドの強みです。(1ドル≒160円換算)
誰が・どこで・いくらで買っているか
販路はAmazon、ブランド公式(hhkeyboard.us等)、専門店(NovelKeys・KBDfans等)。価格帯はプレミア帯 約3.2万〜5.6万円超(HHKB $241〜322、REALFORCE $258〜348)。買い手は打鍵感にこだわるエンスージアストで、キーキャップやスイッチへの買い足しが多いのも特徴です。
価格帯のイメージ。モデル・限定で変わります。
米国にPC周辺機器を輸出するには:手続きの全体像
関税は追い風、注意は電波と電池です。
- HTS分類:キーボード(8471.60.20)・マウスは無税(IT協定)
- ⚠️FCC:無線(Bluetooth)はFCC ID、有線・非無線はSDoC。US Agentも必要
- ⚠️リチウム電池:無線機内蔵はUN3481(2026/1から充電率の上限規制)
- 原産国:中国部材はSection 301を確認(日本原産は通常対象外)
- デミニミス終了でまとめ輸入
通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
関税面は追い風で、キーボード・マウスはHTS第84類で基本無税(IT協定)。ただし電波と電池に注意です。①無線(Bluetooth)機はFCC ID認証が必須、有線・非無線はSDoCでOK——ただしBluetoothチップが既にFCC認証済なら製品全体をSDoC化でき、コストと時間を減らせます。米国内代理人(US Agent)情報も要ります。②ワイヤレス機内蔵のリチウム電池はUN3481の危険物で、航空輸送に特別要件。2026年1月から充電率(SoC)の上限規制も始まるので、出荷形態を事前に確認しましょう。
よくある質問
- Topre:静電容量無接点スイッチ。
- FCC:電子機器の電波規制(無線=ID/有線=SDoC)。
- UN3481:リチウム電池の輸送区分。
無税という強みを活かせます。HTS分類・FCC(無線=ID/有線=SDoC)・US Agent・リチウム電池の輸送手配・通関まで、当社の発送代行(SLC)が代行。電波・電池でつまずかず、米国のエンスージアストへ確実に届けられます。

