市場トレンド

米国で甘酒など日本の発酵・健康食品が拡大──甘酒市場は約2,800億円。ただし“食品”として売る線引きに注意

2026年6月15日 | 当社(WorldShift)の視点+米国市場・公開データより(市場トレンド)

“発酵”は米国の健康トレンドの中心だ。日本の甘酒・麹(こうじ)・味噌・納豆が、コンブチャ/ケフィアに続く機能性食品として注目される。甘酒の世界市場は約28億ドル(≒約4,480億円)・年率約6.9%で拡大見込み。ただし米国では“食品”として売る線引き(効能表示の制限)が要点になる。

TOPIC
約28億ドル
世界の甘酒市場(2025・約4,480億円)
↑年6.9%
TOPIC
発酵ブーム
コンブチャ・ケフィアに続く
TOPIC
麹(koji)が鍵
腸活・無添加・クリーンラベル
TOPIC
効能表示に注意
“食品”の範囲で訴求
注意

なぜ日本の発酵食品が売れる?

軸は“発酵=腸活=健康”の世界的トレンド。甘酒(米麹)は「飲む点滴」と称され、ノンアル・無添加・自然な甘みでクリーンラベル志向に刺さります。味噌・納豆・塩麹・酒粕も“本場の発酵”として支持され、抹茶・柚子・生姜などフレーバー甘酒が若年層を取り込んでいます。

市場は甘酒だけで約28億ドル(年率約6.9%)に拡大見込み。Whole Foods・アジア系スーパー・Amazonドリンク・濃縮タイプ・調味料(塩麹等)として動きます。“発酵食品の本家・日本”という物語性が強みです。(1ドル≒160円換算)

約28億$
2025
約51億$
2034予
世界の甘酒市場(ドル)/2034予測(CAGR約6.9%)

市場規模は調査会社で幅があります。

最大の線引き:“食品”か“サプリ/薬”か

米国では同じ甘酒でも売り方で規制が変わります

一般食品として
通常の食品手続き(施設登録・事前通知・FSVP)。効能の断定はNG
健康強調しすぎ
『◯◯が治る/予防』等の疾病表示=未承認医薬品の恐れ
サプリ形態(錠剤等)
ダイエタリーサプリ=DSHEA/表示が別途必要
無難な訴求
『発酵・麹・伝統製法』など事実ベースの表現に留める

“飲む点滴”等の比喩も、断定的な効能表示は避ける。

米国に発酵食品を輸出するには:手続きの全体像

食品としてのFDA手続きが基本です。

  1. FDA施設登録(米国代理人)+事前通知(出荷ごと)FSVP
  2. 表示:英語の栄養成分・原材料・アレルゲン(小麦・大豆等)。効能の断定表現は避ける
  3. 酸性化/発酵:pHや製法によっては酸性化食品(FCE/SID)の登録が要る場合あり
  4. アルコール:甘酒は基本ノンアルだが、酒粕由来は微アルコールに注意(TTB領域)
  5. HTS分類・通関:品目別。少額も正規通関(デミニミス終了)

食品の登録・事前通知はFDA代行、通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。

麹(koji):発酵のもとになる微生物。甘酒・味噌等の鍵。
クリーンラベル:無添加・シンプル原材料を好む消費志向。
疾病表示:病気が治る/予防の表示。食品では不可(医薬品扱い)。
酸性化食品:pH調整食品。FCE/SID登録が要る場合がある。
💡 実務のワンポイント

発酵・健康食品の輸出は『食品として売る』線引きが命です。甘酒や麹は健康イメージが強いだけに、つい『腸が整う』『免疫が上がる』と書きたくなりますが、病気の治療・予防を断定するとFDAに未承認医薬品とみなされ差し止めリスクが生じます。英語表記は『発酵・米麹・伝統製法・自然な甘み』など事実ベースに留め、効能は匂わせ程度に。さらに、酒粕由来の甘酒は微量アルコールでTTB領域に触れることがあり、pHや製法次第で酸性化食品の登録が要る場合もあるので、製品ごとに区分を確認しておきましょう。

よくある質問

甘酒は食品?サプリ?
通常は食品です。錠剤等のサプリ形態にすると別途DSHEA/表示が必要です。
健康効果は書ける?
病気が治る/予防の断定はNG。発酵・製法など事実ベースに留めます。
アルコールは?
米麹甘酒は基本ノンアル。酒粕由来は微アルコールに注意(TTB)です。
出典は?
甘酒市場の成長予測と、米国の発酵食品トレンドです。
📘 用語ミニ解説
  • 麹(koji):発酵のもとになる微生物。
  • クリーンラベル:無添加・シンプル志向。
  • 疾病表示:食品では不可の効能表示。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

ポイントは『食品としてFDA手続きを整え、効能表現を抑える』こと。施設登録・事前通知・FSVP・英語表示・区分確認まで、当社のFDA代行とSLCが連携して代行します。世界の発酵ブームに、本家・日本の甘酒や麹を、止められず・遅れず届けられます。

市場規模は調査会社で幅があります。表示・区分の最新はFDAをご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。