
米国で甘酒など日本の発酵・健康食品が拡大──甘酒市場は約2,800億円。ただし“食品”として売る線引きに注意
“発酵”は米国の健康トレンドの中心だ。日本の甘酒・麹(こうじ)・味噌・納豆が、コンブチャ/ケフィアに続く機能性食品として注目される。甘酒の世界市場は約28億ドル(≒約4,480億円)・年率約6.9%で拡大見込み。ただし米国では“食品”として売る線引き(効能表示の制限)が要点になる。
なぜ日本の発酵食品が売れる?
軸は“発酵=腸活=健康”の世界的トレンド。甘酒(米麹)は「飲む点滴」と称され、ノンアル・無添加・自然な甘みでクリーンラベル志向に刺さります。味噌・納豆・塩麹・酒粕も“本場の発酵”として支持され、抹茶・柚子・生姜などフレーバー甘酒が若年層を取り込んでいます。
市場は甘酒だけで約28億ドル(年率約6.9%)に拡大見込み。Whole Foods・アジア系スーパー・Amazonでドリンク・濃縮タイプ・調味料(塩麹等)として動きます。“発酵食品の本家・日本”という物語性が強みです。(1ドル≒160円換算)
市場規模は調査会社で幅があります。
最大の線引き:“食品”か“サプリ/薬”か
米国では同じ甘酒でも売り方で規制が変わります。
“飲む点滴”等の比喩も、断定的な効能表示は避ける。
米国に発酵食品を輸出するには:手続きの全体像
食品としてのFDA手続きが基本です。
- FDA施設登録(米国代理人)+事前通知(出荷ごと)+FSVP
- 表示:英語の栄養成分・原材料・アレルゲン(小麦・大豆等)。効能の断定表現は避ける
- 酸性化/発酵:pHや製法によっては酸性化食品(FCE/SID)の登録が要る場合あり
- アルコール:甘酒は基本ノンアルだが、酒粕由来は微アルコールに注意(TTB領域)
- HTS分類・通関:品目別。少額も正規通関(デミニミス終了)
食品の登録・事前通知はFDA代行、通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
発酵・健康食品の輸出は『食品として売る』線引きが命です。甘酒や麹は健康イメージが強いだけに、つい『腸が整う』『免疫が上がる』と書きたくなりますが、病気の治療・予防を断定するとFDAに未承認医薬品とみなされ差し止めリスクが生じます。英語表記は『発酵・米麹・伝統製法・自然な甘み』など事実ベースに留め、効能は匂わせ程度に。さらに、酒粕由来の甘酒は微量アルコールでTTB領域に触れることがあり、pHや製法次第で酸性化食品の登録が要る場合もあるので、製品ごとに区分を確認しておきましょう。
よくある質問
- 麹(koji):発酵のもとになる微生物。
- クリーンラベル:無添加・シンプル志向。
- 疾病表示:食品では不可の効能表示。
ポイントは『食品としてFDA手続きを整え、効能表現を抑える』こと。施設登録・事前通知・FSVP・英語表示・区分確認まで、当社のFDA代行とSLCが連携して代行します。世界の発酵ブームに、本家・日本の甘酒や麹を、止められず・遅れず届けられます。

