
米国でレトロゲーム需要が拡大──市場は約38億ドル、ファミコン等に高値。ただし電圧と電池に注意
懐かしさが、高値になる。米国でレトロゲーム(中古ゲーム機・ソフト)の需要が拡大し、市場は2025年に約38億ドル(≒約608億円)・年率約10%で成長。ファミコンや日本限定タイトルに高値がつく。ただし中古電子機器ゆえ、電源電圧(100V)とリチウム電池の輸送に注意が要る。需要の今と輸出の勘所をまとめた。
なぜレトロゲームが売れる?
原動力はノスタルジアの“資産化”です。80〜90年代に遊んだ世代が可処分所得を持つ年齢になり、思い出をコレクション・投資対象として買い戻しています。とくに日本でしか出ていない限定タイトルや、ファミコン/スーパーファミコン/ゲームボーイ/セガの実機・周辺機器は米国コレクターの主要な狙い目です。
価格を押し上げているのが第三者鑑定。状態をスコア化して封入するWATA(2025年10月にPSAへ統合)等の登場で真贋・状態が担保され、未開封のスーパーマリオが過去に200万ドル超で落札される等、シール残り・高グレード品は数十万〜数億円に達します。同じソフトでもバラのカセット→CIB(箱・説明書付き完品)→未開封・鑑定品で価格が桁違いに変わるのが特徴です。改造・修理・リプロ(複製)の活発なコミュニティも、実機需要と(後述の)模倣品リスクの両方を生んでいます。(1ドル≒160円換算)
誰が・どこで・いくらで買っているか
販路は性格が分かれます。eBayは品揃え最大ですが模倣も多く、相場は「Sold(落札済)」で確認するのが鉄則。Mercariは中古が安く出やすく、専門店(DKOldies・Lukie Games等)は整備・保証付きで安心を売り、高額の鑑定・未開封品はHeritage Auctionsが舞台です。価格帯は、バラのカセット(数千円台)→CIB(完品)→未開封・鑑定品(数十万〜数億円)と極端に広いのが特徴。買い手は懐古のミレニアル世代・コレクター・投資目的層・実機で遊ぶ層に分かれ、求める状態(遊べればよい/完品/封入品)が価格を大きく左右します。(1ドル≒160円換算)
価格帯のイメージ。状態・希少性で大きく変わります。
米国にレトロゲームを輸出するには:手続きの全体像
中古電子機器ならではの注意点があります。
- HTS分類:ゲーム機・部品は9504.50で基本無税
- ⚠️FCC:本来は適合が要る(個人利用3台以下は例外。転売量はSDoCが必要)
- ⚠️電源電圧:日本100V/米国120V。ステップダウン変圧器の案内を
- ⚠️リチウム電池:携帯機の充電池はUN3481で航空輸送に制限
- 模倣品(リプロ)注意+デミニミス終了でまとめ輸入
分類・通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
中古ゲーム機ならではの3つの落とし穴。①電源電圧——日本は100V、米国は120V。スーファミ等は耐える個体もありますが、120V→100Vのステップダウン変圧器を案内すると安全でクレーム防止に。②携帯機の充電池——リチウム電池入りはUN3481の危険物扱いで航空輸送に数量・表示・書類の制限。③FCC——本来は適合が要る無意図的放射機器ですが、個人利用3台以下は例外。転売量になるとSDoCが必要なので、量を売るなら通関業者に確認を。リプロ(海賊版)カートは差止対象です。
よくある質問
- HTS 9504.50:ゲーム機の分類(無税)。
- FCC:電子機器の電波規制。
- UN3481:リチウム電池の輸送区分。
注意点は多いですが、押さえれば送れます。HTS分類・FCCの考え方・電圧の案内・リチウム電池の輸送手配・正規品の確認・まとめ輸入まで、当社の発送代行(SLC)が代行。止められず・壊さず、米国のコレクターへ確実に届けられます。

