市場動向

米国で『本わさび』需要が拡大──大手スナックの31%がわさびフレーバーを採用、市場は2026年5.8億ドルから2034年10.9億ドルへ

2026年7月3日 | 出典:Fortune Business Insights/Grand View Research+当社(WorldShift)整理(市場動向)

米国で“本物のワサビ”(Wasabia japonica)への関心が高まっている。日本料理・フュージョン料理の広がりを背景に、米国は北米で最大のわさび消費地になった。大手スナックメーカーの31%がこの2年でわさびフレーバーをチップスやクラッカーに採用し、フレーバーブレンドは15%成長。世界のわさび市場は2026年の5.8億ドルから2034年に10.9億ドル規模へ拡大する見込みだ。米国のレストラン・食品メーカーの間で、西洋わさび(ホースラディッシュ)ベースの代用品本物のワサビを区別する動きが広がっている。

TOPIC
31%
大手スナックメーカーがわさびフレーバーを採用した割合(過去2年)
TOPIC
15%成長
フレーバーブレンド(わさび系)の需要成長
TOPIC
5.8億ドル→10.9億ドル
世界のわさび市場規模(2026年→2034年見込み)
TOPIC
代用品との違い
米国流通の大半はホースラディッシュベース

何が起きている?──“本物”への関心とスナック業界の採用

米国では長らく、寿司店で出される“わさび”の多くが西洋わさび(ホースラディッシュ)に着色料を加えた代用品だった。近年は日本料理への理解が進み、本物のワサビ(Wasabia japonica)を求める動きが専門店・こだわりのある消費者の間で広がっている。並行して大手スナックメーカーの31%がこの2年でわさびフレーバーをチップス・クラッカー・調味料に採用するなど、フュージョン食材としての採用も加速している。米国単体のわさび市場は2030年に1.2億ドル規模へ拡大する見込みで、世界市場の成長を米国が牽引する構図だ。

米国流通の実態
以前
西洋わさび(ホースラディッシュ)ベースの代用品が大半
“本物のワサビ”を求める需要が専門店中心に拡大
使われ方
以前
寿司の付け合わせのみ
チップス・クラッカー等スナックのフレーバーにも採用
栽培地
以前
日本国内が中心
オレゴン州・ノースカロライナ州等で米国内栽培も拡大

なぜ売れる?──“フュージョン”と“本物志向”の両輪

(1)フュージョン料理の広がり——寿司・アジア料理以外のメニューにもわさびフレーバーが浸透している。
(2)本物志向——健康志向・グルメ志向の消費者が、代用品でない“本物のワサビ”の風味を求め始めている。
(3)刺激的な味わい——辛味と香りが際立つ味付けは、スパイシー系フレーバーが人気の米国スナック市場と相性がよい。

本わさび(Wasabia japonica):日本原産のアブラナ科植物。清流でしか育たず希少で、香り・辛味が西洋わさびと異なる。
西洋わさび(ホースラディッシュ):わさびとは別種の植物。米国で“わさび”として流通する製品の多くはこちらがベース。

日本の輸出者がやること:3ステップ

  1. “本物”を明記:“Real Wasabi”“Authentic Japanese Wasabi”等、代用品と区別する表現を使います
  2. 加工形態を選ぶ:生根は要冷蔵で輸出のハードルが高いため、粉末(フリーズドライ)やチューブ入りペーストから始めます
  3. 表示を整えて発送:原材料表示(本わさび使用の有無)を正確にし、通関・FBA納品は当社の発送代行(SLC)が支援します

💡 実務のワンポイント

米国で流通する“わさび”の大半は西洋わさび(ホースラディッシュ)ベースの代用品で、本物のワサビ(Wasabia japonica)と混同されています。輸出時は“Real Wasabi”“Authentic Japanese Wasabi”等、代用品との違いを明記した訴求が要点です。生のワサビ根は要冷蔵・傷みやすく輸出のハードルが高いため、粉末(フリーズドライ)やチューブ入りペーストなど常温・長期保存が可能な加工品から始めるのが現実的です。

よくある質問

米国の“わさび”は本物と違う?
米国で流通する“わさび”の多くは西洋わさび(ホースラディッシュ)ベースの代用品です。本物のワサビ(Wasabia japonica)は香り・辛味が異なります。
市場規模は?
世界のわさび市場は2026年時点で5.8億ドル規模、2034年に10.9億ドル規模へ拡大する見込みです。米国市場単体でも2030年に1.2億ドル規模が見込まれています。
生のワサビを送れる?
生根は要冷蔵・傷みやすく輸出のハードルが高いため、粉末やチューブ入りペーストなど常温・長期保存可能な加工品が現実的です。
スナックメーカーへの卸売りは?
大手スナックメーカーの31%がこの2年でわさびフレーバーを採用しており、フレーバー原料としての商機も広がっています。
出典は?
Fortune Business Insights・Grand View Research等の市場調査です。
📘 用語ミニ解説
  • 本わさび(Wasabia japonica):日本原産のアブラナ科植物。清流でしか育たず希少で、香り・辛味が西洋わさびと異なる。
  • 西洋わさび(ホースラディッシュ):わさびとは別種の植物。米国で“わさび”として流通する製品の多くはこちらがベース。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

やることは『“本物のワサビ”を代用品と区別して訴求し、常温保存可能な加工品として送る』ことだけです。表示のチェックから、通関・FBA納品まで当社(WorldShift)の発送代行(SLC)が支援します。

市場規模・成長率はFortune Business Insights・Grand View Research等の民間市場調査に基づく推計。関税分類は加工形態(生鮮・粉末・ペースト等)で変わるため、正確なHTSは出荷時に確認してください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。