
米国でJ-beauty(日本コスメ)が再評価──世界市場 約370億ドル、ただし日焼け止めはOTC医薬品扱い
ミニマルで、質実——米国でJ-beauty(日本コスメ)が再評価されている。世界のJ-beauty市場は2025年に約370億ドル(≒約5.9兆円)、米国スキンケア市場は年率約7.5%で成長。ただし大きな落とし穴がある——日焼け止めは米国ではOTC「医薬品」扱いで、日本の主流フィルタは原則SPF表示で売れない。需要と勘所をまとめた。
なぜJ-beautyが再評価?
支持の理由はミニマルで肌にやさしい設計と品質・サイエンスです。K-beautyの多ステップに対し、J-beautyは保湿重視のシンプルなケアを提案。米・緑茶・ハトムギなどの成分や、Hada Laboのヒアルロン酸など「効能の理屈が分かる」処方が、皮膚科的(ダーマ)志向の層に刺さっています。
最大の入口は日焼け止め。軽い使用感と高いUVA防御で「日本の日焼け止めは別格」という評価がNPR・NBC等にも取り上げられ、TikTokのバイラルから個人輸入する人が出るほどです(※米国規制は後述)。ブランドは資生堂・SK-II・Tatcha(プレステージ)、Hada Labo・Bioré UV・DHC(ドラッグ/マス)に二分。K-beautyより成長は緩やかですが、質で選ばれる落ち着いたポジションを築いています。(1ドル≒160円換算)
市場規模と買い場・価格帯
世界のJ-beautyは約370億ドル(2025)、米国スキンケアは2025年 約356億ドル → 年率約7.5%で成長。買い場はSephora・Ulta(資生堂・SK-II・Tatcha=高価格帯 $50〜230)、Amazon・ドラッグストア(Hada Labo・Bioré・DHC=$8〜25)、YesStyle・iHerb等です。(1ドル≒160円換算)
価格帯のイメージ(約1,300〜37,000円)。ブランド・流通で変わります。
米国にコスメを輸出するには:手続きの全体像
カギは「日焼け止めは別扱い」とMoCRA対応です。
- 日焼け止め=OTC医薬品:SPF表示で売るには医薬品規制(モノグラフ)適合が必要。米国が認める成分は実質酸化亜鉛・酸化チタンの2つで、日本の有機系フィルタは原則不可
- 2026年8月に新フィルタ解禁:bemotrizinolが約27年ぶりに承認(ただし1成分)
- MoCRA(一般化粧品):施設登録・製品リスティング・責任者の指定
- 色素:FDAが認めた色素のみ使用可
- 英語ラベル+デミニミス終了でコスト最適化
化粧品規制の対応はFDA代行、通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
最大の落とし穴は日焼け止めです。日本の日焼け止めは米国では『化粧品』でなく『OTC医薬品』扱いで、米国がGRASE(安全・有効)と認める成分は実質 酸化亜鉛と酸化チタンの2つだけ。日本で主流の有機系フィルタ(Tinosorb等)はモノグラフ未収載で、SPFを謳っての販売は原則違法です。2026年8月にbemotrizinolが約27年ぶりに解禁されますが1成分のみ。SPFを謳わず『保湿』等で売るか、OTC適合品に絞るのが安全です。
よくある質問
- OTC医薬品:日焼け止め等。SPF表示には医薬品規制が要る。
- MoCRA:化粧品の登録・リスティング・責任者の制度。
- GRASE:FDAが安全・有効と認めた区分。
スキンケアやメイクは型で対応できます。MoCRAの施設登録・製品リスティング・責任者の設置・色素や英語ラベルの確認、通関〜発送まで、当社のFDA代行と発送代行(SLC)が連携して代行。日焼け止めだけは扱いが別と分かっていれば、止められず安心して米国に出せます。

