
米国でガンプラが爆発的人気──ガンダムIPは年商1,500億円規模へ、北米でガンダムベース巡回も
組み立てる楽しさが、米国を動かしている。バンダイナムコはガンダムIPの年商を約15億ドル(≒約2,400億円)へ上方修正し、けん引役はガンプラ(プラモデル)。直近四半期のガンダム売上は前年比+81.2%・過去最高、北米でガンダムベースの12州巡回やタイムズスクエア広告まで投下。“作るホビー”の需要が本物だ。輸出の勘所をまとめた。
なぜ米国でガンプラが売れる?
第一に体験価値。ガンプラは接着剤なしで組める精巧なキットで、「作る・塗る・飾る」の没入感が、スマホ疲れの米国ユーザーに刺さっています。第二に価格の階段。HG(約2,500〜4,500円)の入口から、MG(約6,000〜1万円)、RG、頂点のPG(約2万〜4万円)までコレクション欲を刺激します。
第三にIPの勢い。直近四半期のガンダム売上は前年比+81.2%で過去最高、バンダイはガンダムベースの北米12州巡回やタイムズスクエア広告、2025年開始のトレーディングカードまで投入し、懐古層と新規の若年層を同時に獲得。米国Amazon・専門店(HobbyTown等)で限定P-Bandai品はプレミア化し、転売市場も活発です。(1ドル≒160円換算)
価格は製品・時期で変動。限定品はプレミアが付くことも。
輸出で押さえる:関税は低いが“子供向け”誤認に注意
プラモデルは玩具(HTS 9503)に分類され、関税は概ね無税〜低率と有利です。ただし注意はCPSC(消費者製品安全)。ガンプラは本来14〜15歳以上向けの大人のホビーですが、インボイスやパッケージで“toy/子供向け”と受け取られると、児童製品(Children's Product)扱いになり、第三者試験・CPC(適合証明)・トラッキングラベルが求められかねません。
年齢区分(例:15+)を明示し、“adult collectible model kit”として申告・表示するのが安全です。これは当社が刃物・玩具で蓄積したインボイス品名の適正化の勘所と同じです。
米国にガンプラを輸出するには:手続きの全体像
有利な関税を活かしつつ、年齢表示で誤認を避けます。
- HTS分類:9503系(玩具・模型)で申告。関税は概ね無税〜低率
- 年齢区分の明示:15+等を表示し“大人のコレクター向けキット”として申告(児童製品の誤認=過剰な試験要求を回避)
- もし12歳以下対象なら:第三者試験・CPC・トラッキングラベルが必要
- 原産国表示:“Made in Japan”を明確に
- 通関・発送:デミニミス終了で少額も正規通関。FBA向けはまとめ輸入が有利
分類・インボイス品名の適正化・通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
ガンプラ輸出の意外な落とし穴はCPSCの『児童製品』判定です。プラモデル=玩具なので関税はほぼ無税で有利ですが、インボイスやパッケージに“toy”“for kids”といった表現があると、CBP/CPSCに12歳以下向けの児童製品と受け取られ、第三者試験・CPC・トラッキングラベルといった重い要求が発生しかねません。ガンプラの多くは15歳以上向けの大人のホビーなので、パッケージの年齢区分(15+等)を明示し、インボイス品名も“adult collectible plastic model kit (age 15+)”のように大人向け用途で具体的に書くのが鉄則。品名の一語で要求される試験が変わります。
よくある質問
- ガンプラ:ガンダムのプラモデル。
- HTS 9503:玩具・模型の分類。
- 児童製品:12歳以下対象の製品(試験必須)。
要点はシンプルです。①関税は玩具枠で有利②本来は大人のホビー③だから年齢表示と品名を正しく書けばスムーズに通せます。インボイス品名の適正化・分類・通関・FBA向けのまとめ納品まで当社の発送代行(SLC)が代行。伸び続ける米国のガンプラ需要に、止められず・割高にならずに乗せられます。

