市場トレンド

米国で日本コスメ(J-Beauty)が再加速──市場は2026年に約390億ドル(≒6.3兆円)、TikTok Shopのスキンケアは年7億ドル超。『日焼け止め』が突破口、始め方とMoCRAの関門

2026年6月26日 | 出典:Grand View Research(J-Beauty市場)/TikTok Shop販売データ(各種報道)+当社(WorldShift)整理(市場トレンド)

K-Beautyの次はJ-Beauty(日本コスメ)——米国で再び波が来ている。J-Beautyの世界市場は2025年の約372億ドルから2026年に約390億ドル(≒6.3兆円)へ拡大見込み。とくにTikTok Shopが新しい売り場になり、スキンケアは直近12か月で約7.1億ドル(≒1,150億円)を売り上げた。突破口は日焼け止めだが、米国ではFDAの“OTC医薬品”扱いという関門があり、その他のスキンケアはMoCRA(化粧品規制)が入口になる。“どこで・誰が・いくらで買っているか”と、正しい始め方を整理した。

TOPIC
約390億ドル
J-Beauty世界市場(2026推計・≒6.3兆円)
拡大
TOPIC
約7.1億ドル
TikTok Shopのスキンケア売上(直近12か月・≒1,150億円)
TOPIC
スキンケア48.9%
J-Beautyの中心はスキンケア(構成比・2025)
TOPIC
日焼け止め+5〜10%/年
米国サンケア市場は高めの一桁台で成長(突破口)
成長

なぜ売れている?──TikTokが“検索&購買”の場に

米国の若い世代はTikTokで商品を探し、その場で買うようになりました。報道ではZ世代の約65%・ミレニアル世代の約55%が購入前にTikTokで調べると言われ、TikTok Shopのスキンケアは直近12か月で約7.1億ドル(≒1,150億円)を売り上げています。

“肌に効く理由”を丁寧に語る日本のスキンケア——洗顔・化粧水・美容液・日焼け止めは、この「教育+実感」型の売り場と相性が良い。J-Beauty市場全体も2025年 約372億ドル → 2026年 約390億ドル(≒6.3兆円)へ伸びる見込みです。

約372億ドル約390億ドル約598億ドル202520262033
J-Beauty世界市場の推計(億ドル)。年平均+6.3%で拡大見込み(民間調査)。※横軸は3時点を等間隔で並べた表示で、年次目盛りではありません(2026→2033は7年)。

市場規模・成長率は民間調査の推計で、定義・基準年により幅があります(政府統計ではありません)。

誰が・どこで・いくらで──販路と価格帯

主な買い手は20〜40代の女性を中心に、肌悩み(UV・乾燥・毛穴)に敏感な層。販路はAmazon・TikTok Shop・専門小売(セフォラ等)・ブランドD2Cが中心です。価格帯は洗顔・化粧水で$12〜30、美容液で$25〜60、日焼け止めで$15〜35あたりが主戦場。“高品質で続けやすい価格”がJ-Beautyの強みです。

日焼け止め突破口・高成長
$15〜35
美容液高単価
$25〜60
化粧水・洗顔入口商品
$12〜30

価格帯は米国主要ECの代表例で、ブランド・容量により異なります。

米国へ出すには──化粧品はMoCRA、日焼け止めはOTC医薬品

ここが最大の関門です。順に整理します。

  1. 製品の区分を決める:一般のスキンケア(化粧水・美容液等)は化粧品=MoCRAの対象。日焼け止めはFDAの“OTC医薬品”扱いで別ルール(モノグラフ=FDAが定める成分・効能の許可枠)になります
  2. 化粧品(MoCRA):責任者(Responsible Person)の設定、施設登録・製品リスティング、英語ラベル(成分INCI表記)を整える
  3. 日焼け止め(OTC):認められたUVフィルター・表示・効能の枠で設計。日本の処方がそのままでは出せない場合がある
  4. ラベル・通関・FBA納品:成分・警告・原産国表示をそろえて通す

区分判定からMoCRA登録、ラベル、通関・FBA納品までを当社のFDAサポート発送代行(SLC)で支援します。

J-Beauty:日本のスキンケア・コスメ。低刺激・続けやすさ・高品質が評価ポイント。
MoCRA:米国の化粧品規制現代化法。施設登録・製品リスティングが必須。
OTC医薬品:処方箋なしの医薬品。米国では日焼け止めがこれに当たり、化粧品とは別ルール。
INCI:化粧品成分の国際表示名称。米国ラベルで必要。
💡 実務のワンポイント

最大の落とし穴は『日焼け止め=化粧品』という思い込みです。日本では化粧品でも、米国ではFDAの“OTC医薬品”扱いで、認められたUVフィルター・効能表現・表示の枠に収める必要があり、日本の人気処方がそのままでは販売できないことがあります(近年、新しいUVフィルターが約25年ぶりに承認される動きはあるものの、適用には時間差があります)。だからこそ、ラインで攻めるなら『一般スキンケア(MoCRA=化粧品)で先に売り場を作り、日焼け止めはOTCの枠で別建て』にするのが安全。商品ページの効能コピーも、化粧品で許される範囲(“保湿”はOK/“シミが消える”等の医薬品的表現はNG)に整えておくと、差し止めや表示警告を避けられます。

よくある質問

J-Beautyは今どれくらいの市場?
世界市場で2025年 約372億ドル→2026年 約390億ドル(≒6.3兆円)の推計です(民間調査)。中心はスキンケア。
どこで売れている?
Amazon・TikTok Shop・専門小売・ブランドD2Cが中心。TikTok Shopのスキンケアは直近12か月で約7.1億ドル(≒1,150億円)。
日焼け止めは化粧品として売れる?
米国ではFDAの“OTC医薬品”扱いです。認められたUVフィルター・表示の枠が必要で、日本の処方がそのままでは出せない場合があります。
一般のスキンケアは?
化粧品としてMoCRAの対象です。施設登録・製品リスティング・英語ラベル(INCI表記)を整えれば販売できます。
何から始める?
まず製品が化粧品かOTCかを切り分けること。そこから登録・ラベル・通関の順で進めます。
📘 用語ミニ解説
  • J-Beauty:日本のスキンケア・コスメ。
  • MoCRA:米国の化粧品規制(施設登録・製品リスティング)。
  • OTC医薬品:処方箋なしの医薬品。米国では日焼け止めが該当。
  • TikTok Shop:TikTok内のEC。米国でスキンケアの主要販路に。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

やることはシンプルです——①売る製品が『化粧品(MoCRA)』か『日焼け止め=OTC医薬品』かを最初に切り分け、②化粧品は施設登録・製品リスティング・英語ラベルを整える。需要は強く、TikTok ShopやAmazonという売り場も用意されています。区分判定、MoCRA登録、ラベル設計、通関・FBA納品まで、当社(WorldShift)のFDAサポートと発送代行(SLC)が代行します。あなたは“米国で評価される日本のスキンケア”を選び、売ることに集中できます。

市場規模・成長率・TikTok Shop売上は民間調査/報道に基づく推計で幅があります。日焼け止めがFDAでOTC医薬品扱い、一般化粧品がMoCRA対象であることは制度上の事実。円換算は1ドル≒161円。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。