
米国でタミヤなど日本のスケールモデル・RCが定番──『作る・走らせる』大人の趣味として底堅い。ガンプラとは別市場
米国で、日本のスケールモデル(戦車・車・飛行機・艦船のプラモデル)とRC(ラジコン)が、“作って・走らせる”大人の趣味として底堅い需要を保っている。中心にいるのがタミヤ(Tamiya)。1980年代のRC黄金期に米国中の店頭を席巻し、多くの米国人が育ったブランドとして、いまもオフロードバギーの定番が現役だ。コロナ後に在宅趣味として回帰した層が定着し、市場は構造的に底堅い。そして輸出の観点では——キット本体(プラスチック部品)は基本関税が無税で送りやすい。(※バンダイのガンプラは別記事で扱う)
何が起きている?──タミヤが築いた“大人のホビー”
世界のプラモデル市場は約15〜26億ドル(≒2,400億〜4,200億円)、RC市場は約32〜34億ドル(≒5,100億〜5,400億円)規模とされます(調査会社により定義・数値に幅あり)。けん引役は子ども中心から大人中心への構造シフトです。
タミヤは1980年代のRC黄金期に、ホビー店から量販店まで広く流通し、The Grasshopper・The Hornetといったオフロードバギーで“RCといえばタミヤ”の地位を築きました(米国公式で入門キットは約68〜75ドル)。ミニ四駆は累計1億9,000万台超のブランド資産です。精度・組む楽しさ・豊富なスペアパーツ供給が評価され、米国法人Tamiya America(カリフォルニア州)がレース文化を支えています。
需要を底上げしているのがコロナ後の“在宅ホビー回帰”の定着と、YouTube/Reddit/Instagramの製作コミュニティ。入門キットから複雑なキットへと続く“沼”の構造が、継続的な購買を生んでいます。
市場規模は調査会社で定義(玩具寄りか趣味用か)が異なり幅があります。単一の断定値ではなく傾向としてご覧ください。
輸出の要点──『キット本体』と『塗料・電池・無線』を分ける
輸出のコツは“送れるもの”と“送りにくいもの”を分けて考えることです。
キット本体(プラスチックの部品)はHTS 9503でMFN無税。送りやすい優良商材です。一方で次は注意が要ります。(1)模型用の塗料・接着剤(セメント)は引火性液体=危険物で、原則として同梱できません(現地調達が無難)。(2)RCに無線(プロポ/受信機)が入るとFCCの機器認証(Certification)が必要です。(3)RCのリチウム電池は航空輸送に制約(充電30%以下・梱包要件、旅客機は原則不可で貨物機のみ)。さらに『子ども向け』として売ると玩具規制(ASTM F963/CPSCの第三者試験)の対象になり得るため、精密スケール/RCは年齢表示を大人向けで整えるのが安全です。
日本の輸出者がやること──3ステップ
- 主役はキット本体:無税で送りやすい。塗料・接着剤は外して現地調達前提に
- RCは分けて確認:無線(FCC)・リチウム電池(空輸条件)・年齢表示(大人向け)を整える
- 送る:HTS分類・危険物の切り分け・送料試算・通関は当社の発送代行(SLC)が支援
プラモデル・RCの輸出で混同しやすいのが『送れるもの/送れないもの』の線引きです。キット本体(プラスチックの部品)はHTS 9503でMFN無税、送りやすい優良商材。一方で(1)模型用の塗料・接着剤(セメント)は引火性液体=危険物で原則同梱不可(現地調達前提)、(2)RCに無線(プロポ/受信機)が入るとFCCの機器認証(Certification)が必要、(3)RCのリチウム電池は航空輸送に制約(充電30%以下・梱包要件)があります。さらに『子ども向け』として売ると玩具規制(ASTM F963/CPSC第三者試験)の対象になり得るため、精密スケール/RCは年齢表示を大人向け(14歳以上等)で整合させるのが実務の要点です。
よくある質問
- タミヤ:静岡の模型メーカー。スケールモデル・RC・ミニ四駆の世界的ブランド。
- RC(ラジコン):無線操縦の模型。RCカー等。無線はFCC、電池は輸送規制の対象になり得る。
- ミニ四駆:タミヤの電池駆動の小型レーシングカー模型。累計1億9,000万台超。
難しく見えても、要点は『キット本体は無税で送りやすい。塗料・接着剤・電池・無線だけ分けて考える』ことだけ。①キット本体を主役に、②塗料/接着剤は外して現地調達前提、③RCの電池・無線は規格と輸送条件を確認、で整います。HTS分類・送料試算・通関・危険物の切り分けは当社(WorldShift)の発送代行(SLC)が支援します。

