
米国、ブラインド等『窓まわりのひも(コード)』に安全基準──既製品はコードレス/短いひもが事実上必須(既製品の危害規則は施行中/カスタムの連邦基準は2023年に無効化)
窓の“ひも”が、米国では安全上の関門になっている。米国は、ブラインドやシェードなど窓まわり製品の操作コード(ひも)について安全基準を導入した。子どもの首が引っかかる事故を防ぐため、操作ひもは『コードレス』『手の届かない位置』『どの状態でも約20cm(8インチ)以下』のいずれかが求められる。既製(ストック)品は重大製品危害リストで規律され、施行済み。一方カスタム品の連邦基準(16 CFR Part 1260)は2023年に裁判所が無効化(vacate)し、現在は効力を持たない(業界規格ANSI/WCMAは存続)。
何が義務になった?
ブラインドの操作ひもは、幼い子どもの首が引っかかる重大事故の原因として長く問題視されてきました。米国はこれに対し、業界規格ANSI/WCMA A100.1を取り込む形で規制を整えてきました。現在の運用は次のとおりです。
① ストック(既製)品:規格不適合品を『重大製品危害(substantial product hazard)』として扱う規則(16 CFR §1120)で規律=施行中。
② カスタム(注文)品:連邦安全基準16 CFR Part 1260は2023年5月30日施行予定だったが、2023年9月にD.C.巡回区控訴裁判所が無効化(vacate)し、現在は連邦の強制基準としては効力を持たない(業界規格ANSI/WCMAは存続)。
求める中身は、操作ひもはコードレス/手の届かない位置/約8インチ(20cm)以下のいずれかであることが要求されます。日本の輸出者にとっては、『既製のひも付きブラインドは米国では危険品扱いになりうる』のが実務上の結論です。
連続ループ式(エンドレスコード)は、所定の拘束デバイスと試験への適合が条件。
日本の輸出者がやること
対象はロールスクリーン・ブラインド・プリーツシェード・ローマンシェードなど、ひもで開閉する窓装飾品です。手順はシンプルです。
- 操作方式の確認:自社品がひも付きか/コードレスかを確認
- 安全仕様の選択:コードレス、またはひもを約20cm以下・手の届かない位置にする
- 表示・適合:ANSI/WCMA A100.1適合の確認と、必要な警告・表示を整える
対象判定・仕様の確認・通関は当社の発送代行(SLC)が支援できます。
“ひも付きの既製ブラインド・ロールスクリーン・シェード”は、いまの米国では実質アウト。子どもの首が引っかかる事故を防ぐため、操作ひもは『コードレス』『手の届かない位置』『どの状態でも約20cm(8インチ)以下』のいずれかが求められます。Amazon等で売るなら“コードレス仕様”を選ぶのが最も安全。窓装飾品を送る前に操作方式を必ず確認しましょう。
よくある質問
- 窓装飾品(window coverings):ブラインド・シェード・ロールスクリーン等。操作ひもが安全基準の対象。
- コードレス:操作ひもの無い方式。米国の安全基準に最も確実に適合する。
- ANSI/WCMA A100.1:窓装飾品の安全規格。米国の基準に取り込まれている。
やることは『米国向けの窓まわり製品を、ひもの無い(または短い)安全仕様にする』こと。基準に合う製品を選べば止められません。対象判定・仕様の確認・通関は当社の発送代行(SLC)が代行します。むずかしく考えず、まずは“コードレスかどうか”から確認すればOKです。

