
米国で『ドリップバッグコーヒー』が伸びる──UCC・AGFの一杯抽出が定番化、北米は世界2位の市場。焙煎コーヒーは送りやすい
米国でドリップバッグコーヒー(紙フィルター付きの一杯抽出)が伸びている。在宅・オフィスで“手軽に、でも本格的な一杯”を求める動きが、UCC・味の素AGF・KEYコーヒーなど日本勢の一杯抽出を後押しする。世界のドリップバッグ市場は2026年に約21億ドル(≒3,360億円)規模で、北米は世界2位の有力市場。そして輸出の観点では──焙煎コーヒーはFDAで“低リスクの一般食品”で、登録と表示を整えれば送りやすい。
何が起きている?──“手軽に本格”の一杯抽出が定番化
米国の成熟したコーヒー文化のなかで、ドリップバッグ(一杯用の紙フィルター付き)が“器具いらずで本格的な一杯”として支持を広げています。世界のドリップバッグ市場は2025年に約18億ドル→2026年に約21億ドル(≒3,360億円)、2034年に約39億ドルへと年+7.5%(推計)で伸びる見通しで、北米は世界2位の有力市場とされます(シェアは調査会社により約25〜28%と幅があります)。
日本勢の存在感は大きく、UCC・味の素AGF(『ちょっと贅沢な珈琲店』『ブレンディ』のドリップオン)・KEYコーヒーなどが一杯抽出のパイオニアです。“スペシャルティ”志向の高まりで、働く世代が職場・自宅・旅先で“プレミアムな一杯”を求める流れが追い風になっています。
市場規模・成長率・北米シェアは民間調査に基づく推計で、調査会社により定義・数値に幅があります。
なぜ売れる?──“利便×品質”とギフト・エコ
(1)利便×品質──ドリッパーやマシンが無くても、カップとお湯でカフェ級の一杯。“手軽さ”と“本格”を両立できる点が、忙しい働く世代に刺さります。
(2)プレミアム化──単一産地・スペシャルティ豆や“ちょっと贅沢”路線が、ばらまき土産から自分へのご褒美・ギフトへと用途を広げています。
(3)エコ訴求──堆肥化可能(コンポスタブル)なフィルター・個包装など、サステナブルな打ち出しが新製品の主流になりつつあります。輸出者にとっては軽量・常温・賞味期限が長いのも扱いやすさの利点です。
日本の輸出者がやること──3ステップ
- 登録と通知:製造施設のFDA食品施設登録を済ませ、輸入ごとに事前通知(Prior Notice)を提出します(焙煎コーヒーは低リスクの一般食品で、酸性化食品/LACFの工程登録は不要)
- 表示を整える:栄養成分表示+原材料を英語で。香り付き(乳・大豆等を含む)はアレルゲン表示を忘れずに。HTSは焙煎コーヒー(0901)でMFN無税(デカフェは別分類)
- 送る:施設登録・事前通知・ラベル整備・送料試算・通関は当社の発送代行(SLC)と食品サポートが連携して支援します
ドリップバッグは『焙煎コーヒー=FDAでは低リスクの一般食品/登録と表示だけ整える』が要点です。(1)焙煎コーヒー豆・粉は酸性化食品(Part 114)やLACF(低酸性缶詰)に当たらず、FDAの工程登録は不要。必要なのは(a)製造施設のFDA食品施設登録、(b)輸入ごとの事前通知(Prior Notice)です。(2)表示は栄養成分表示+原材料、香り付き(キャラメル/抹茶ラテ等)で乳・大豆等を含むならアレルゲン表示。(3)HTSは焙煎コーヒー(0901.21)でMFN無税。(4)ドリップバッグは“紙フィルター付きの一杯用”。賞味期限と酸化(脱酸素・個包装)が品質の肝で、米国の事務所・家庭の“手軽に本格”需要に刺さります。デカフェ(0901.22)は別分類なので混載時は区別を。
よくある質問
- ドリップバッグコーヒー:カップに掛けて一杯ずつ淹れる紙フィルター付きコーヒー。器具不要で“手軽に本格”。
- LACF/酸性化食品:低酸性缶詰・酸性化食品。工程登録が要るが焙煎コーヒーは非該当。
- HTS 0901:コーヒーの関税分類。焙煎(非デカフェ)はMFN無税。
コーヒーはFDAでは低リスクの一般食品で、やることは『施設登録+事前通知+正しい表示』に尽きます。食品施設登録・事前通知・英語ラベルの整備・HTS分類・送料試算・通関まで、当社(WorldShift)の発送代行(SLC)と食品分野のサポートが連携して支援します。

