米国CPSCの最新リコール(2026年6月)に学ぶ──日本セラーが実際に引っかかる4類型:ボタン電池・可燃性・リチウム電池・磁石
米国の消費者製品安全委員会(CPSC)が、2026年6月にまとめてリコールを公表しました。顔ぶれを見ると、日本のセラーが実際に引っかかる“型”はほぼ決まっていることが分かります──ボタン電池・可燃性・リチウム電池・磁石。怖いニュースではなく、出荷前チェックの“お手本”として使えます。
2026年6月に何が起きた?──リコールの顔ぶれ
6月に公表された主なリコールには、次のようなものがありました(いずれも米国で輸入・販売された製品)。
・光るパーティーグッズ(LED)=ボタン電池が子供に開けられる構造でReese's Law違反
・子供用ルームウェア(寝間着系)=可燃性基準に不適合で重いやけどの恐れ
・ソーラー・モバイル充電器=リチウムイオン電池が膨張・過熱してやけどの恐れ
・クーラーボックス=ラッチの磁石が外れて誤飲の恐れ
製品はバラバラでも、原因は少数の“型”に収れんしています。
製品名・原因はCPSC公表および報道の集計に基づく。個別の型番・対象ロットはCPSCのRecallsページで確認。
日本セラーが引っかかる“型”と、その対策
知らずに出すか、対策して出すか。差はこれだけです。
出荷前にやること──4つの予防チェック
- 電池を確認:ボタン/コイン電池なら固定+警告(Reese's Law)、リチウム電池ならUN38.3と輸送要件をクリア
- “子供向けか”を決める:子供向け(児童製品)なら第三者試験+CPCが必要。大人向け設計なら重い試験を避けやすい(インボイス品名も実態通りに)
- 可燃性・磁石を点検:衣類・寝具は可燃性基準、玩具・雑貨は強力磁石の基準を確認
- 整えて送る:規格の特定・試験の段取り・電池品の輸送・通関は当社の発送代行(SLC)が支援します
リコール事例は“出す前の予防チェックリスト”です。(1)ボタン/コイン電池を使う製品(LEDグッズ・光る玩具等)は、Reese's Lawで『工具なしで開かない電池ぶた+警告表示+子供向けなら第三者試験』が必須。(2)子供向けの寝間着・ルームウェアは、綿でも“可燃性基準(16 CFR 1615/1616)”に不適合だと即リコール。素材と縫製で燃え広がりを抑える設計が要ります。(3)モバイルバッテリー・ソーラー充電器などリチウム電池品は、UN38.3試験と過充電/膨張対策が要点。共通のコツは、インボイス品名を“実態通り・大人向けか子供向けか”明記して、児童製品と誤認されないようにすることです。
よくある質問
- CPSC:米国消費者製品安全委員会。玩具・生活用品などの安全を所管し、リコールを公表する。
- Reese's Law:ボタン/コイン電池の製品に電池ぶたの固定と警告表示を求める米国の法律。
- 可燃性基準(16 CFR 1615/1616):子供用の寝間着に対する米国の燃えにくさの基準。
リコールは怖く見えますが、原因は毎回ほぼ同じ“型”に収まります。ボタン電池・可燃性・リチウム電池・磁石の4点を出荷前に潰せば大半は防げます。対象規格の特定、第三者試験の段取り、電池品の輸送要件、通関までを当社(WorldShift)の発送代行(SLC)が伴走します。型が分かっていれば、止められず・回収されず売り続けられます。

