
米国ベビーベッド(crib)の連邦安全基準が改定、2026年8月1日施行──メッシュ側の"はさまれ"対策で硬質バリア必須(ASTM F1169-25)
米国へベビーベッドを送るなら、いまが規格を整え直す好機です。米消費者製品安全委員会(CPSC)は2026年5月4日、フルサイズ・ベビーベッド(crib)の連邦強制安全基準16 CFR 1219を改定し、参照規格を最新版のASTM F1169-25に更新しました。施行は2026年8月1日で、いまなら約1か月の準備期間があります。
目玉は、メッシュ(網)や布地の側面をもつベビーベッドで、マットレスと側壁の間に子どもがはさまれる事故を防ぐ「硬質バリア(rigid barrier)」要件の新設。慌てる話ではなく、施行前の"整えどき"に淡々と対応すれば十分です。
何が起きている?──メッシュ側の"はさまれ"を防ぐ新要件
CPSCはダイレクト・ファイナルルール(重大な反対がなければそのまま確定する簡易な規則制定手続き)で、フルサイズ・ベビーベッドの基準を改定しました。意見の受付は2026年6月3日に締め切られ、取り下げはなく、参照規格をASTM F1169-25へ更新したうえで2026年8月1日に施行されます。
最大の変更は、メッシュや布地の側面をもつベビーベッドに、簡易ベッド(プレイヤード)の規格ASTM F406をベースにした要件を導入した点。マットレスと緩んだメッシュ側壁の隙間に乳児が転がり込むはさまれ(entrapment)や窒息を防ぐため、硬質バリア(rigid barrier)の新設が求められます。規格には'mesh'(メッシュ)'fabric'(布地)'rigid barrier(s)'(硬質バリア)'seam'(縫い目)などの新しい定義も追加されました。
あわせて新しい警告表示も必須に。①「側面を下ろしたまま乳児を入れない(never leave infants in product with sides down)──マットレスと緩んだメッシュ側の隙間に転がり込み窒息の恐れ」、②メッシュ/布地サイド向けに「製品(側枠を含む)は使用前に完全に組み立てること」の2点です。
なぜ今やるべき?──eFilingとの"二重リスク"を避ける
施行日(8/1)以降に製造・輸入する製品は、ASTM F1169-25への適合が必須になります。さらに見落としやすいのが証明書の問題です。CPSCのeFiling(証明書の電子申告。2026年7月8日に義務化)の対象に乳幼児家具が含まれ、通関時に証明書データの提出が求められます。
つまり、新規格ベースで児童製品証明書(CPC)を取り直さないと、規格不適合と証明書不備の二重の理由で通関が止まるおそれがあります。逆に言えば、施行前のいまなら、規格の読み替えと証明書の再取得を落ち着いて同時に進められます。
米国にベビーベッドを送るには:3ステップ
- HTS分類を確認:ベビーベッドはHTS 9403系(家具)が中心です。木製・金属製の常温物販で送れます。分類は品目で変わるため、出荷時に最新分類を確認します。
- 規格と証明書を更新:ASTM F1169-25に適合させ、新規格ベースでCPCを取り直し、新しい警告表示を反映。8/1施行・7/8のeFiling義務化に合わせて準備します。
- 採算と発送を設計:フルサイズのcribは容積が大きく小口配送では採算に注意(メッシュ/折りたたみ式など小さいものの方が送りやすい)。通関・FBA納品は当社の発送代行(SLC)が支援します
crib本体だけでなく側枠を含む全部品を「使用前に完全組立」と明記する新警告が必須。付属品を別送・分割梱包する構成だと表示要件を満たせない恐れがあるため、同梱・警告文の版を先に固める。
よくある質問
- ASTM F1169:フルサイズ・ベビーベッドの自主安全規格。連邦強制基準16 CFR 1219が参照し、最新版はF1169-25。
- rigid barrier(硬質バリア):マットレスとメッシュ側壁の隙間へのはさまれ・窒息を防ぐため新設された硬い仕切り要件。
- 16 CFR 1219:フルサイズ・ベビーベッドに関する米国の連邦強制安全基準。
規格の読み替えと証明書(CPC)の取り直し、eFiling対応まで、当社(WorldShift)が最新版ASTM F1169-25ベースで通関が止まらない状態に整えてから送り出します。

