FDA規制

米国が食品の『赤色3号』を使用禁止──2027年1月までに代替へ、日本の菓子・飲料も対象

2026年6月16日 | 出典:FDA(FD&C Red No.3)+当社(WorldShift)整理(FDA規制)

アメリカで“赤”の常識が変わる。FDAは2025年1月15日、合成着色料赤色3号(FD&C Red No.3/erythrosine/E127)食品・飲料・経口薬での使用認可を失効させた。食品・飲料メーカーは2027年1月15日までに(経口薬は2028年1月18日まで)代替着色料への切替が必要になる。いちご味・赤系の菓子や飲料、トッピング等を米国へ出す日本企業にも直接効いてくる。

TOPIC
2025/1/15
FDAが赤色3号の食品使用を失効
失効
TOPIC
2027/1/15
食品・飲料の代替(改良)期限
TOPIC
2028/1/18
経口薬の期限
TOPIC
Delaney条項
発がん性なら添加禁止の根拠

何が決まった?

FDAは、合成赤色着色料FD&C Red No.3(赤色3号)食品・飲料・経口摂取する薬に使うことを認めない決定をしました。根拠はデラニー条項(Delaney Clause)——動物またはヒトで発がん性が示された色素は認可できない、という1960年からの規定です。高用量を与えた雄ラットでがんが確認されたデータが申請で示されたことが直接の引き金になりました。

ヒトでの摂取量で同じリスクがあると示されたわけではありませんが、条文上、認可を続けられないため失効となりました。

いつまでに・何をする?

対応は「使っているか確認 → 代替に切替 → ラベル修正」の順です。

  1. 使用確認:原材料に「赤色3号 / Red 3 / FD&C Red No.3 / erythrosine」が無いか棚卸し
  2. 代替選定:赤色40号(Red 40)・ビート(beet)色素・野菜/果汁・パプリカ色素など。色味・耐熱・耐光が変わるので試作で確認
  3. ラベル修正:成分表示を英語で更新(米国向けロットだけ差し替える運用も有効)
2025/1/15
FDAが食品・飲料・経口薬での使用を失効
2027/1/15
食品・飲料の代替期限
2028/1/18
経口薬の期限
FD&C Red No.3:赤色3号(erythrosine)。鮮やかな赤の合成着色料。
デラニー条項:発がん性が示された添加物は認可できないという米国の規定。
Red 40:赤色40号。代替に使われやすい別の赤系着色料。
💡 実務のワンポイント

原材料表示の“赤色3号(Red 3 / FD&C Red No.3 / erythrosine)”だけを見て安心しないこと。海外向けに同じ赤系でも「赤色40号(Red 40)」「ビートレッド」「パプリカ色素」など代替は複数あり、色味・耐熱・耐光性が変わります。米国向けロットだけ着色料を差し替える“仕向地別レシピ”にしておくと、国内流通と分けて安全に出せます。

よくある質問

どの製品が対象?
赤色3号を使った食品・飲料・経口薬すべてです。いちご/さくらんぼ系の菓子、赤いトッピング、清涼飲料などで使われがちです。
いつまでに直す?
食品・飲料は2027年1月15日まで、経口薬は2028年1月18日までに代替が必要です。
代替は何がある?
赤色40号、ビート色素、野菜・果汁由来色素、パプリカ色素など。色味や安定性が変わるため試作で確認します。
一次情報は?
FDAの色添加物ページ(FD&C Red No.3)と各法律事務所の解説です。
📘 用語ミニ解説
  • 赤色3号:FD&C Red No.3。発がん性データを理由に米食品で失効。
  • デラニー条項:発がん性添加物の認可を禁じる米国規定。
  • 着色料の仕向地別運用:米国向けロットだけ代替着色料に差し替える方法。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

「自社製品に赤色3号が入っているか・代替は何か・ラベルはどう直すか」——この切り分けと、米国向けの成分・表示チェックは当社のFDAサポートで対応できます。期限に追われて出荷が止まる前に、対象品の洗い出しから一緒に進められます。

期限・内容は2026年6月時点の概況。最新はFDA公式をご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。