
米国で日本の完成品フィギュアが熱い──大人コレクター(kidult)が牽引、観賞用スケール品は高単価
買っているのは、子どもだけじゃない。米国で日本の完成品フィギュア(観賞用)の需要が拡大し、大人コレクター(kidult)が市場を牽引している。ねんどろいど・figma・スケール品が動き、限定・スケール品は高単価で転売対象に。輸出ではHTSの分類(Toy Biz判例)と「大人向け」表記で児童製品試験を避けるのが勘所だ。需要の今と輸出のコツをまとめた。(“組み立てるホビー”のガンプラは別記事へ)
なぜ完成品フィギュアが熱い?
牽引役は大人のコレクター(kidult)です。米国の玩具支出は18歳以上が2025年Q1に+12%・約1.8億ドル(≒約288億円)と最大の伸びを示し、kidultが市場の約34%を占めます。背景にあるのはCrunchyrollやNetflixによるアニメ視聴の拡大でファン層が一気に広がったこと、そして販売の約半分がオンラインでニッチな海外商品にも手が届くようになったことです。
主役は観賞用の完成品フィギュア。Good Smile Company(ねんどろいど・figma)・Kotobukiya(ARTFX)・Banpresto(プライズ)等が層を作り、限定・スケール品は希少性で高単価・転売対象になります。『鬼滅の刃』『推しの子』など話題作の新作が出るたびに予約が殺到し、“飾る・集める”体験への支出が市場を押し上げています。なお同じガンダムでも「組み立てるガンプラ(プラモ)」は別カテゴリで、そちらは専用記事にまとめました。(1ドル≒160円換算)
市場規模は調査会社で大きく幅があります(数億〜百億ドル)。
誰が・どこで・いくらで買っているか
販路はAmazon・BigBadToyStore・Crunchyroll Store・eBay・専門店。価格帯はプライズ系(約3,200〜6,400円)、ねんどろいど/figma(約8,000〜11,200円)、スケールフィギュア(約16,000〜48,000円超)と幅広いです。
価格帯のイメージ。シリーズ・限定で変わります。
米国にフィギュアを輸出するには:手続きの全体像
分類と「児童製品」かどうかが要点です。
- HTS分類:玩具は9503系で多くは無税(人間の『人形』は約4.7%、非人間キャラの像は『玩具』で無税=Toy Biz判例)
- CPSC(児童製品か):大人向けコレクター品(15歳以上・観賞用)として表記すれば児童製品の第三者試験(CPC)が不要
- 2026/7/8 CPSC証明のeFiling義務化:児童製品扱いなら証明データの提出が必要
- 模倣品対策:正規品を調達(リキャスト/海賊版に注意)
- デミニミス終了でまとめ輸入を
分類・通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。
鍵は『大人向けコレクター品』として位置づけることです。CPSCは高価・限定・精巧・壊れやすい・ディスプレイ用の品を『児童製品』と区別します。スケールフィギュアを15歳以上・観賞用として年齢表記・パッケージすれば、児童製品の第三者試験(CPC)が不要に。逆に子ども向けに見えるパッケージだと児童製品扱いに戻り試験が必要です。2026/7/8のCPSC証明eFiling義務化でも『年齢表記が分類を決める』のは同じです。
よくある質問
- HTS 9503:玩具・模型の分類(多くは無税)。
- CPC:児童製品適合証明(第三者試験が前提)。
- kidult:玩具を自分のために買う大人層。
やることは『正しく分類し、大人向けと示し、正規品を届ける』だけ。HTS分類・CPSCの児童製品判定・年齢表記の設計・模倣品を避けた調達・通関・発送まで、当社の発送代行(SLC)が代行。止められず、米国のコレクターへ確実に届けられます。

