市場トレンド

米国で日本のベビー用品が高評価──おむつMerries・哺乳びんPigeon。ただし児童製品規制は米国屈指の厳しさ

2026年6月11日 | 当社(WorldShift)の視点+米国市場・公開データより(市場トレンド)

「日本製は安心」が、子育てでも効く。米国で日本のベビー用品が高く評価され、米国市場は約365億ドル(≒約5.8兆円)・年率約4.3%おむつMerries・哺乳びんPigeonはプレミアムで支持される。ただしベビー用品は「児童製品」で米国屈指の高規制——第三者試験やASTMが壁だ。需要と、避けて通れない規制の要点をまとめた。

TOPIC
約365億ドル
米国のベビー用品市場(2025・約5.8兆円)
↑成長
TOPIC
日本品が高評価
Merries/Moony/Pigeon
TOPIC
米国屈指の高規制
児童製品=第三者試験が必須
要対応
TOPIC
2026/7/8
CPSC証明のeFiling義務化

なぜ日本のベビー用品が売れる?

強みは品質・安全性の評判です。高品質素材・無香料・敏感肌配慮が米国の親層に支持されています。おむつのMerries(柔らかさで高評価)・Moony(吸収力)は、日本で約$10のパックが米国では大幅マークアップでも売れ、転売プレミアムが成立。「日本製は吸収力・柔らかさが上」という口コミが高価格を正当化しています。

授乳・哺乳用品のPigeon日本の哺乳びんシェア80%超で、米国でも哺乳びん・乳首・スキンケアを展開し医療従事者の信頼を得ています。ベビーローション等のスキンケアやベビーカーもプレミアム帯で差別化余地あり。オンライン販売が最速で伸びています。(1ドル≒160円換算)

365億$
2025
509億$
2033予
米国のベビー用品市場規模(ドル)/2033は予測(CAGR約4.3%)

重要:児童製品は米国屈指の高規制

ベビー用品はCPSC管轄の「児童製品」で、規制が最も厳しい部類です。

試験・証明
以前
自社検査でOK
第三者試験+輸入者がCPC発行(鉛100ppm/フタル酸0.1%)
耐久品(ベビーカー等18品目)
以前
そのまま販売
ASTM適合+消費者登録カード同梱
表示
以前
ハングタグ可
恒久トラッキングラベル(製造者/製造日/ロット)

米国にベビー用品を輸出するには:手続きの全体像

高コンプライアンス前提で、順に固めます。

  1. CPSIA:第三者試験+CPC(児童製品適合証明・自社検査は不可)
  2. 耐久18品目(ベビーカー・抱っこひも・ベッド等):ASTM適合+消費者登録カード
  3. 恒久トラッキングラベル(製造者・製造地/年月日・ロット)
  4. 2026/7/8 eFiling:証明データをACEで入港時に提出
  5. 哺乳びんは食品接触(BPA禁止)/おむつかぶれ軟膏はOTC医薬品。デミニミス終了

試験・証明の段取りから通関〜発送までSLC(発送代行)で伴走できます。

CPC:児童製品適合証明。第三者試験が前提。
ASTM(耐久品):ベビーカー等18品目の安全基準+登録カード義務。
トラッキングラベル:児童製品の恒久的な識別表示。
CPSC eFiling:2026/7/8〜 証明データをACEで電子提出。
💡 実務のワンポイント

ベビー用品は米国で最も規制が厳しいカテゴリの一つです。『児童製品』はCPSC認定の第三者試験所での試験+輸入者によるCPC(適合証明)が必須で、自社検査は不可。鉛は基材100ppm/塗膜90ppm、フタル酸0.1%以下。さらにベビーカー・抱っこひも・ベッド等の耐久18品目はASTM基準+『消費者登録カード同梱』+製品本体への恒久表示が要り、全児童製品に恒久トラッキングラベル。2026年7月8日からは証明データのeFiling(ACE)も義務化。哺乳びんは食品接触(BPA禁止)、おむつかぶれ軟膏はOTC医薬品です。安易な参入は通関停止・リコール・罰則のリスクが大きい分野です。

よくある質問

自社の検査報告でいい?
不可です。CPSC認定の第三者試験所での試験とCPC(適合証明)が必要です。
ベビーカーは何が要る?
ASTM適合に加え、消費者登録カードの同梱と恒久表示が義務です。
哺乳びんは?
食品接触材料としてFDA規制(BPA禁止)の対象です。
出典は?
CPSIA/CPSCの児童製品規則、eFiling規則、ベビー用品市場の調査。
📘 用語ミニ解説
  • CPSIA:児童製品の安全法(第三者試験・鉛/フタル酸制限)。
  • CPC:児童製品適合証明。
  • ASTM:耐久ベビー用品の安全基準。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

難所ですが、段取りさえ踏めば日本ブランドの信頼を武器に戦えます。第三者試験・CPC発行・ASTMと登録カード・トラッキングラベル・eFiling・食品接触の確認まで、当社の発送代行(SLC)が伴走して代行。規制の壁で止まらず、安心して米国の親層へ届けられます。

市場規模は調査会社で幅があります。児童製品の規制はCPSC/FDAの最新をご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。