市場トレンド

米国でレコード復活が追い風──日本のオーディオが人気、Audio-Technica/Technics。無線はFCC・電池に注意

2026年6月10日 | 当社(WorldShift)の視点+米国市場・公開データより(市場トレンド)

デジタル全盛の反動で、針を落とす音が戻ってきた。米国のレコード売上は2025年に約10.4億ドル(≒約1,669億円)・19年連続成長で、ターンテーブルやカートリッジ需要が沸騰。Audio-Technica・Technicsなど日本のオーディオが追い風に乗る。ただし無線機はFCC・リチウム電池、電源機は電圧に注意。需要と勘所をまとめた。

TOPIC
約10.4億ドル
米国のレコード売上(2025・約1,669億円)
19年連続増
TOPIC
A-T/Technics
カートリッジ・ターンテーブルに需要
TOPIC
一部は無税
HTS8518はITAで0%も
TOPIC
無線はFCC
Bluetooth機+電池に注意
注意

なぜ日本のオーディオが売れる?

最大の追い風はレコード(バイナル)復活です。米国のレコード売上は2025年に約10.4億ドル・19年連続成長で、2024年にはCDを逆転。ターンテーブルは2024年に米国で120万台超が売れ、これがAudio-Technicaのカートリッジ・交換針の需要を直接押し上げています。Technics(SL-1200)はDJ機の象徴かつ高級機として定着しています。

ヘッドホン/イヤホンも世界で約818億ドル・年率約14.5%と高成長で、finalなどのIEMが愛好家コミュニティ(Head-Fi等)で評価。Sonyのワイヤレスも大手です。牽引するのは「所有・収集・美的体験」を求めるZ世代。品質・ヘリテージ・職人精度が日本ブランドの強みです。(1ドル≒160円換算)

9.5億$
2024
10.4億$
2025
米国のレコード(バイナル)売上(ドル)/RIAA・19年連続成長

誰が・どこで・いくらで買っているか

販路はAmazon(量販)、専門店(Crutchfield)、IEM専門店(Audio46等)、Head-Fi等のコミュニティ、独立系レコード店。価格帯はエントリー(ターンテーブル$200未満・IEM $100前後)から、ハイエンド(IEM/ヘッドホン$1,000〜2,000級・高級ターンテーブルは数千ドル)まで広いです。買い手はZ世代の新規層と、オーディオファイルに二分します。

ハイエンド(IEM/ヘッドホン)オーディオファイル
$1,000〜2,000級
カートリッジ・交換針A-T等
リピート需要
エントリーZ世代
ターンテーブル<$200/IEM~$100

価格帯のイメージ。機種・グレードで変わります。

米国にオーディオを輸出するには:手続きの全体像

  1. HTS分類:8518(ヘッドホン・スピーカー・アンプ)は多くがITAで無税(一部4.9%)。ターンテーブルは8519。要分類
  2. ⚠️FCC:無線(Bluetooth)はFCC ID、有線はSDoC
  3. ⚠️リチウム電池:無線機内蔵はUN3481(2026年から充電率30%以下)
  4. ⚠️電圧:電源駆動のアンプ・ターンテーブルは米国120V対応
  5. デミニミス終了でまとめ輸入

分類・通関〜発送はSLC(発送代行)で対応できます。

HTS 8518:ヘッドホン・スピーカー等。多くITAで無税。
FCC ID/SDoC:無線はFCC ID、有線はSDoC(自己宣言)。
UN3481:無線機内蔵リチウム電池の輸送区分。
バイナル復活:レコード需要がカートリッジ需要を牽引。
💡 実務のワンポイント

レコード復活はカートリッジ・交換針という『消耗・リピート』需要を生むのが美味しいポイント(Audio-Technicaが代表)。輸出面では、ヘッドホン・スピーカー等のHTS 8518は多くがITAで無税な一方、無線(Bluetooth)機はFCC ID認証が必須・有線はSDoCで可。ワイヤレス内蔵のリチウム電池はUN3481で航空輸送に制限があり、2026年から充電率30%以下の規制も。電源駆動のアンプ・ターンテーブルは米国120V対応かも確認しましょう。

よくある質問

オーディオの関税は?
HTS 8518は多くがITAで無税です(一部4.9%)。要分類です。
無線ヘッドホンは?
FCC ID認証が必要です。有線はSDoCで足ります。
ターンテーブルは?
電源機は米国120V対応を確認します。分類は8519です。
出典は?
RIAAのレコード売上レポート、USITCのHTS、FCC。
📘 用語ミニ解説
  • HTS 8518:ヘッドホン・スピーカー等の分類。
  • FCC:無線=FCC ID/有線=SDoC。
  • UN3481:リチウム電池の輸送区分。
🤝 むずかしく見えても、ここは任せられます

関税面の追い風を活かせます。HTS分類・FCC(無線=ID/有線=SDoC)・リチウム電池の輸送・電圧の確認・通関まで、当社の発送代行(SLC)が代行。電波・電池でつまずかず、レコード復活に沸く米国市場へ確実に届けられます。

市場規模は調査会社で幅があります。FCC・電池・電圧の要件は最新の各規制をご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的とした見本です。金額はわかりやすさ優先のざっくり試算で、個別の通関・税務判断を保証しません。正確な税率・分類は各製品のHTSコードと最新の公式情報をご確認ください。