
米国で日本の調理器具が人気──土鍋・炊飯器に需要。ただし土鍋は鉛溶出、炊飯器は必ず120V米国仕様
家庭料理ブームが、専用の道具を連れてくる。米国の調理器具市場は約46億ドル(≒約7,360億円)・年率約6%で、和食人気が土鍋・卵焼き器・炊飯器などの専用具需要を牽引する。ただし固有の壁が2つ——土鍋(陶器)は鉛溶出のFDA検査、炊飯器は必ず120Vの米国仕様だ。需要と勘所をまとめた。
なぜ日本の調理器具が売れる?
追い風はコロナ後の家庭料理の定着と和食人気です。健康志向でPFOA不使用・脱テフロン→ステンレス/鉄/炭素鋼/ホーロー回帰が進み、日本製プレミアム調理器具の評価が上がっています。
象徴は土鍋(donabe)——ご飯炊き・鍋物の蓄熱性と物語性で人気。炊飯器は象印(Zojirushi)・タイガー(Tiger)がプレミアムブランドとして確立。卵焼き器(角型)・たこ焼き器・天ぷら鍋など「その料理専用」の設計が刺さり、食卓にそのまま出せる美観も評価されています。(1ドル≒160円換算)
誰が・どこで・いくらで買っているか
販路はAmazon、Williams Sonoma、日本専門店(Korin・MTC Kitchen=プロ/愛好家向け)、アジア系スーパー。炊飯器の価格帯はマイコン約2万円〜、IH約3.2〜5.6万円、圧力IHは約8万円まで(おおむね$100〜500)。買い手は家庭の料理好きとプロ・愛好家です。
価格帯のイメージ。機種・素材で変わります。
米国に調理器具を輸出するには:手続きの全体像
素材と電源で要件が分かれます。
- ⚠️土鍋・陶器(食品接触):鉛・カドミウム溶出をFDA基準(CPG 545.450)で確認=溶出試験成績書が事実上必須
- ⚠️炊飯器・電気調理器:必ず120V米国仕様(日本100V機は故障/焼損)+FCC
- Prop 65:鉛・カドミウム・フタル酸で警告表示の要否
- HTS分類:陶器6912/鉄・鋼7323/電気調理器8516
- デミニミス終了でまとめ輸入
溶出試験の手配・通関〜発送はSLC(発送代行)、食品衛生の専門対応はFDA代行で対応できます。
このジャンル固有の落とし穴は2つです。①土鍋などの陶器は『食品に触れる』ため、鉛・カドミウムの溶出をFDA基準(CPG 545.450)で確認する必要があり、溶出試験成績書が事実上必須。釉薬の色や絵付けがリスク源です。②炊飯器・電気調理器は『必ず120Vの米国仕様』を。日本の100V専用機を米国120Vにつなぐと故障・焼損の危険があり、象印・タイガーも別途US向けモデルを製造しています。電気製品はFCC適合も必要です。
よくある質問
- 土鍋:陶器の食品接触品(溶出検査が要る)。
- 120V仕様:炊飯器は米国仕様が必須。
- HTS(調理器具):陶器6912/鉄鋼7323/電気8516。
土鍋は試験、炊飯器は米国仕様——この2点さえ押さえれば送れます。溶出試験の手配・120V仕様/FCCの確認・Prop 65・HTS分類・通関まで、当社の発送代行(SLC)と食品分野のFDA代行が連携して代行。止められず、安心して米国に調理器具を届けられます。

